群馬県高崎市の「上毛野はにわの里公園」にある記念館です。開館は1996年。デザイン建築の大きな施設です。展示室は1Fにあり車椅子で観覧できます。エレベーターが1基あり、カフェレストランがある2Fにも移動できます。現地のバリアフリー状況を紹介します。
アクセスは車が便利です。来館者用の駐車場があり、身障者用駐車区画が屋根なしで2台分用意されています。横幅に余裕がある駐車スペースです。

駐車場から文学館のエントランスまでは、50mほど距離があります。

その周囲は庭園のように整備され、歌碑や植栽があります。ちょっとした散策に適したパブリックスペースです。


文学館のエントランス周辺は段差のないフラットな構造です。出入口は自動ドア。車椅子で問題なく利用できます。

群馬県立土屋文明記念文学館の観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で障害者手帳等を提示して減免措置を受けます。
バリアフリートイレは1F の奥に1つあります。スペースは一般的なサイズでシンプルな設備のトイレです。

展示室のバリアフリー状況です。常設展示室と企画展示室があります。どちらも車椅子で観覧できるバリアフリー仕様です。
常設展示室には南青山に住んでいた時代の文明の書斎が再現されています。また独自に選定した短歌の「三十六歌人」のコーナーは面白い企画です。竹筒をイメージした円柱の中に、山上憶良や斎藤茂吉など、36人の人形が展示されています。それぞれ、その歌人の風貌や性格、あるいは創作生活をイメージした力作です。文学館のオリジナル作品として、36枚のポストカードがミュージアムショップで販売されています。

土屋文明氏略歴を紹介します。1890年、明治23年に、文学館がある高崎市保渡田町に生まれ、旧制高崎中学校に進学し、短歌を発表しました。
その後、伊藤左千夫を頼って上京し、旧制第一高等学校から東京帝国大学哲学科に進学。卒業後は33歳まで教員として諏訪と松本で教鞭をとりました。
34歳からは歌人としての活動を本格化。昭和5年には「アララギ」の編集発行人となりました。
その後も短歌創作活動を続け、歌壇の最長老となり、100歳を超えた1990年に亡くなりました。

群馬県立土屋文明記念文学館は、文明の創作と近代日本の短歌の歴史を学び、オリジナル三十六歌人コーナーを楽しむ、車椅子で観覧できるバリアフリーな文化施設です。
同じく「上毛野はにわの里公園」にある施設「かみつけの里博物館」を別稿で紹介しています。ご参照ください。
(本稿は2020年11月に執筆しました)














