朝霧高原あさぎりフードパーク 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

朝霧高原あさぎりフードパーク

静岡県富士宮市、富士山を仰ぐ朝霧高原にある「あさぎりフードパーク」は、車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

フードパークの概要です。富士宮市が打ち出した「フードバレー構想」。これにそれぞれ現状に問題を抱えていた、地元の食品会社6社が手を挙げて実現した、官民一体の企画です。約5万㎡の荒地を開墾して造られた施設で、工場を併設した独立棟の5店舗とレストラン1店舗が敷地内に並びます。ショップの利用の他に、各工場では製造体験イベントなどが開催されます。

2012年の開業で全施設バリアフリー。富士山のすそ野に広がる地元企業6社による商業施設です。

朝霧高原あさぎりフードパーク 

施設のバリアフリー状況です。共同駐車場と、各店舗の横に駐車スペースが用意されています。敷地内は緩やかな斜面の舗装路で、車椅子での移動は可能です。各店舗はバリアフリー仕様で、バリアフリートイレ、または兼用の大型トイレが用意されます。

広い敷地内に「朝霧乳業」「茶工房富士園」「上野製菓」「いも工房かくたに」「富士正酒造」「ビュッフェレストランふじさん+売店」が点在します。

「あさぎりフードパーク」から富士の頂上まで、遮るものはなにもありません。

あさぎりフードパーク

各店舗の状況を紹介します。

朝霧高原あさぎりフードパーク

「朝霧乳業」は牛乳工場併設。この地に、本社、工場を移転しました。朝霧高原の牧場で放牧されている乳牛から搾られた生乳をここで製造し、県内に宅配出荷しています。

店内に入るとスロープで登った先が工場見学ゾーン。ガラス越しに牛乳の製造現場を見ることができます。

朝霧乳業

スロープを戻ると、ソフトクリームなどを座っていただけるイートインスペース付きのテイクアウトコーナー。そして試食コーナー兼物販コーナー。牛乳の他、各種チーズ、クッキーなどがあります。店内全域車椅子での利用に問題はありません。

朝霧乳業

「茶工房富士園」は静かなお茶屋。スタッフが試飲のお茶を淹れています。

お茶処静岡の富士宮自家農園で栽培したお茶をここで生産。超高級品から普段使いのお茶まで、種類は豊富です。小さなイートインスペースがあり、ソフトクリームなどをいただけます。

茶工房富士園

「上野製菓」は和菓子屋。併設の工場は「あさぎり工房」。豊富な試食を用意しています。

名物は羊羹。大福、饅頭、サブレなど品数豊富です。冬場は「肉まん」が登場します。

上野製菓

「いも工房かくたに」の名物は「切干芋」と「芋けんぴ」。富士宮産のさつまいもを使用し、併設の工場で生産しいています。

「芋スープ」「芋コロッケ」や「大学いも」などをその場でいただく、小さなイートインスペースがあります。

いも工房かくたに

「富士正酒造」は店舗棟と酒造の二棟建て。本社と酒造をこの地に移転しました。

朝霧高原は酒造りに適した気候ということ。お酒のブランドは複数あり、伝統的なものから、ラベルデザインがモダンなブランドもあります。もちろん試飲があります。

「ビュッフェレストランふじさん+売店」は、バイキングレストラン。地産地消の美味しいメニューで高い評価があります。出店各店舗のお土産品なら売店で。「あさぎりフードパーク」全体のインフォメーションもこちらにあります。

ビュッフェレストランふじさん

広い「あさぎりフードパーク」ですが、季節の良い好天の日なら、車椅子での散策に問題はありません。

あさぎりフードパーク

厳冬期や荒天の日は、利用する店舗の横に車を停めて利用すると便利です。

隣接して「道の駅朝霧高原」があります。道の駅と「あさぎりフードパーク」間の車椅子での移動は可能です。

「ビュッフェレストランふじさん」の横に、富士山を眺望するビューポイントが用意されています。

朝霧高原あさぎりフードパーク 

広い施設に店舗が点在していますが、車椅子で散策出来ます。「あさぎりフードパーク」は、富士山と美味しいものを楽しめるバリアフリー施設です。

世界遺産富士山「白糸の滝」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年1月に加筆修正しました)