2016年9月に開業した、銀座四丁目交差点のランドマーク「銀座プレイス」。車椅子からみた施設のバリアフリー状況を紹介します。

専用駐車場はありませんが、メトロ銀座駅とB1で直結しています。銀座駅のバリアフリー化も進みました。天候に左右されずに、車椅子で利用することができます。

銀座プレイスは、地下2階から11階までの構造で全てが商業フロア。車椅子での上下階移動は1系統2基のエレベーターを利用します。エレベーターは両側ドアタイプで、1Fの開閉ドアと他フロアの開閉ドアは反対です。したがって、1Fから利用して他フロアで降りる、他フロアからエレベーターを利用して1Fで降りる場合、車椅子で乗り込んでそのまま前方から降りることができます。

1Fから7F間はエスカレーターがあります。エレベーターが見えにくい位置にあるためか、健常者はほとんどがエスカレーターに流れます。2基のエレベーターが、混雑する場面はあまり見かけません。

バリアフリートイレは、3Fのエレベーターホールの横に1つあります。広くて綺麗なトイレです。

銀座プレイスの全体構造です。1Fと2Fが日産自動車のショールーム。4Fと5Fがソニーのショールーム。6Fもソニーのフロア。B1とB2は銀座ライオン。7Fから11Fまでは、ほぼ飲食店のフロアです。

敷地面積は195坪。フロア面積に余裕はありませんが、日産、ソニーの両ショールームとも、車椅子での利用は可能です。

1Fと2Fの日産自動車ショールームには実車が展示されていますが、この車両の出し入れをどうやって行っているのか、特に2Fの車両の移動方法は見る限りでは分かりません。

ソニーのショールームは、製品別にコーナーがある、一般的なショールームのイメージです。ソニー製品の最前線を楽しめます。
6Fには「ソニーイメージングギャラリー」があり、入場無料の企画展などが開催されます。狭いながらも車椅子で利用できるギャラリーです。スケジュールをチェックして利用してください。

銀座四丁目交差点にありますが、「銀座プレイス」の住所は銀座五丁目。再開発は「銀座五丁目再開発計画」というプロジェクトでした。先代のサッポロ銀座ビルが1970年の竣工。45年間頑張ったビルの建て替え物件です。銀座四丁目交差点は特別な場所。この「銀座プレイス」地は、1911年にライオンカフェが誕生して以来、サッポログループが運営する商業施設が継続しています。

2Fの日産ショールームの窓からも、銀座四丁目交差点を車椅子から眺めることができます。

フロア面積は狭いビルですが、銀座プレイスはバリアフリーな施設。車椅子での利用をお薦めできます。
2017年に再開発された「GINZA SIX」を別稿で紹介しています。ご参照ください。
(本稿は2017年に執筆しました)