上野の科博の常設展は「日本館」と「地球館」が会場です。科博の外観を象徴する威風堂々とした歴史的建造物が「日本館」。1931年竣工のネオルネサンス様式です。歴史的建造物ですが2007年にリニューアルをして、エレベーターやバリアフリートイレが設置されました。車椅子からみた日本館のバリアフリー状況を紹介します。
なお地球館の状況は、別稿「上野国立科学博物館 地球館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

科博の入口と出口は日本館です。来館者用の駐車場は身障者用も含めてありません。上野公園内から常設展入口へ向かいます。なおコロナ対策で、現時点では入館の事前予約制が導入されています。

科博の入館口は日本館のB1です。入口の先は下り階段とエレベーターがあります。車椅子ではエレベーターを利用してB1の高さに下ります。

エレベーターからフラットな舗装路面を通行して、科博常設展入口に進みます。科博は観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。日本館B1の入館口で障害者手帳等を提示して入館します。

B1には総合案内、ラウンジ、ミュージアムショップ、シアター360、そしてバリアフリートイレがあります。ミュージアムショップはフラットで、車椅子が通行できる幅の通路があります。ラウンジは科博屋内で唯一の飲食ができる休憩スペースです。可動式のテーブル席が配置されています。車椅子で、持参したお弁当などをいただくことが出来ます。

軽食や喫茶を提供するカフェが営業しています。カフェ専用イートインスペースが確保されています。

ラウンジの奥に博物館の父、田中芳男氏の胸像があり、定期的にプロジェクションマッピングが投影されます。

床面はフラットです。車椅子からプロジェクションマッピングを観覧できます。

シアター360は、360°画面で科博オリジナルコンテンツを鑑賞する施設です。観覧は先着順で、投影開始時間前にシアター360へのスロープに並びます。

シアター内はフラットな構造です。光の点滅や大音量があるコンテンツなので、刺激に弱い方は注意してください。シアターを出た先は階段です。車椅子用にエレベーターが用意されています。

エレベーターを利用して日本館B1に戻ります。

日本館はB1から3Fまである構造です。上下階移動は1基あるエレベーターを利用します。

1Fから3Fは、中央部に吹き抜けのホールがあり、その両翼に「北翼」と「南翼」の展示室がある構造です。どのフロアも車椅子での見学に大きな問題はありません。

1Fの北翼は企画展示室。南翼は「自然をみる技」。昔の暦、地球儀、地震計、時計や顕微鏡などが紹介されています。1Fにもバリアフリートイレが用意されています。

2Fの北翼は「日本人と自然」。現代日本人が形成されるまでの過程などが紹介されています。

南翼は「生き物たちの日本列島」。動植物の生物史などが解説されています。

2Fのトイレは、階段を下りた中間階にあります。バリアフリートイレはありますが、車椅子では利用できません。

3Fの北翼は「日本列島の生い立ち」。フタバスズキリュウの骨格展示が目を引きます。

3Fの南翼は「日本列島の素顔」。列島の自然、海洋、地質などが紹介されています。

日本館の展示室は以上です。吹き抜けの回廊を通り、エレベーターでB1へ戻ります。

科博常設展の出口は日本館のB1です。出口の先には巨大なシロナガスクジラの像があり、その近くにスロープ路があります。傾斜は緩いスロープなので車椅子で通行できます。

以前はここが本館で、1Fが科博のメインエントランスでした。リニューアルで日本館はバリアフリーになりました。車椅子で観覧できます。
(本稿は2022年2月に書き直しました)