トーハク特別展「顔真卿(がんしんけい) 王義之(おうぎし)を越えた名筆」は、2019年1月16日から2月24日の開催。会場の平成館はバリアフリー。観覧料は障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。
唐の時代の「顔真卿」を中心に、紀元前13世紀の殷時代の甲骨文から19世紀の清時代の書までを展示。書の歴史や変遷を俯瞰する企画展です。
今回、台北の国立博物館から初来日した書の一つが「祭姪文稿(さいてつぶんこう)」。唐の時代、反乱軍に立ち向かった顔一族。その多くが非業の死を遂げたそうです。「祭姪文稿」は「顔真卿」がその事実を書いた文で、肉親の死の記述には感情がそのまま書に表れています。1Fの企画展ガイダンス映像で、その詳しい解説を観ることができます。
日本人の書の展示もあります。最澄、空海、嵯峨天皇、小野道風など、国宝、重文の数々。これだけでも貴重な展示です。
会場内はフラットで、通路幅は余裕のある設定です。展示方法は、壁掛け方式や車椅子からでも見える傾斜展示などが主流。空いていれば車椅子での鑑賞は可能です。
会期最初の日曜日の午後に訪れました。会場は大混雑。ほとんどの展示は人垣ができるほど。通路幅はあるので車椅子での会場内移動は可能ですが、展示品をしっかり鑑賞するのは難しい状況でした。
来場者の過半は中国語の方でした。トーハクのスタッフは、中国語で書かれたボードで撮影禁止、飲食禁止などをアピールしています。平成館2Fのお土産コーナーは、熱気に包まれています。
会期の短い特別展ですが、車椅子利用者はなるべく空いている日時を狙って利用されることをお薦めします。