東京都美術館「ハマスホイとデンマーク絵画」展 車椅子観覧ガイド

東京都台東区上野公園、東京都美術館の企画展「ハマスホイとデンマーク絵画」を車椅子で観覧しました。会場のバリアフリー状況を紹介します。同展の会期は2020年1月21日から3月26日です。

来館者用の駐車場はありません。都立上野公園駐車場は、2019年秋に閉鎖されました。JR上野駅公園口は、現在改良工事中ですが、車椅子で利用できます。

東京都美術館の敷地に入ると、正面に段差回避エレベーターがあります。それを利用して地階へ下ります。そこから企画展示室までは、フラットに移動できます。

東京都美術館内には、バリアフリートイレが複数用意されています。企画展示室内にもバリアフリートイレはあります。

東京都美術館「ハマスホイとデンマーク絵画」展 車椅子観覧ガイド

「ハマスホイとデンマーク絵画」は観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。会場入口で障害者手帳を提示します。

会場入口の横に、記念撮影が出来るコーナーがあります。また会場の出口にも撮影コーナーがあります。どちらも車椅子で利用できる構造です。

会場は3フロアで、車椅子利用者はエレベーターでフロア移動します。各フロアの出口付近のスタッフがエレベーターを案内していただけるので、迷うことはありません。

展示会場はスペースに余裕があります。作品は壁掛け展示で、車椅子からの低い目線で問題なく鑑賞できます。今回は週末に取材しましたが、ひどい混雑はなく、快適に鑑賞できました。

東京都美術館「ハマスホイとデンマーク絵画」展 車椅子観覧ガイド

展示は19世紀前半のデンマーク絵画から始まります。上品で上質な日常を描写した作品が多く、当時デンマークで主流であった画風が分かります。この時代を原点にして、ハマスホイが活動した19世紀末へと流れる展示構成です。

次の展示は「スケーイン派」と呼ばれる画家の作品展示。多くは1980年前後の作品で、光の描き方が特徴的です。ほとんどの作品は「スケーイン美術館」の所蔵です。

フロアを移動して3番目の展示は、19世紀末のデンマーク絵画。ハマスホイとほぼ同時代の画家たちの作品展示です。室内画が好まれた時代であった印象を受けます。

そして最後の展示がハマスホイの作品で、2フロアにまたがって37作品が展示されます。ポスターに採用されている「背を向けた若い女性がいる室内」は、想像よりも小型の作品で、作品の横に画中にある「パンチボウル」と「トレイ」が、参考資料として展示されています。落ち着いた雰囲気の中で、「ハマスホイの静謐な世界」を楽しむことが出来ました。

東京都美術館「ハマスホイとデンマーク絵画」展 車椅子観覧ガイド

展示が終わるとミュージアムショップにでます。本展のショップのレイアウトは、部屋いっぱいに商品陳列台が並び、商品台の間隔はあまり余裕がありません。またメイン動線になる幅広い通路が確保されていません。

そのため出口に行くには商品台の間を抜けるしかなく、立ちどまって商品を見ている人がいると、幅に余裕が無いので車椅子での通行に苦戦します。

今回展示会場内は空いている状況でしたが、それでもミュージアムショップの車椅子での通過は、数か所で苦戦しました。

日本で初めてハマスホイの展覧会が開催されたのは2008年。本展はそれ以来の企画で、キャッチコピーは「静かなる衝撃、再び」です。「ハマスホイとデンマーク絵画」は、混雑していなければ、車椅子で問題なく鑑賞できる展覧会です。

別稿で「上野 東京都美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。