神奈川県寒川町の「JAさがみ わいわい市寒川店」は、坪当たりの売上が平均の2倍を超え、年商が10億円を突破した農産物直売所です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。
寒川駅からは850mの距離にあります。駐車場は第一駐車場が収容85台で身障者用駐車区画は1台分あります。道を渡った先に第二駐車場があり25台を収容します。
人気ショップのため、入場に少々時間がかかるタイミングが多いようですが、道路上での多少の待機は可能です。回転が早いので、少し待てば入場可能なことが多いようです。
第二駐車場には身障者用駐車区画はありませんが、道を横断して「わいわい市寒川店」への車椅子で移動できます。
開業は2005年です。店舗の外側から利用するバリアフリートイレがあります。施設全体、車椅子での移動に困るような段差はありませんが、一部の路面は細かいデコボコがあります。
施設面積は3,302㎡ありますが、建物面積は563㎡、内売り場面積は296㎡と、お店自体は、それほど広くはありません。そのため店内の通路幅は、車椅子での店内移動は可能ですが、あまり余裕はありません。

寒川町は花の生産が盛んで、店舗周囲は花木・花卉の売り場です。驚異的な売上の要因を探った分析レポートによると、この花木・花卉の売上が客単価上昇の一つの要因で、直売所平均の花木・花卉売上占有が8.9%に対し「わいわい市寒川店」は15.0%というデータです。
店内は品揃えのボリューム感を重視した売り場です。一般的な直売所では午後になると品数が減り、それによって販売金額が減りますが、ここは営業時間帯全域での品ぞろえの充実を目指しています。
そのために、出品農家は午前と午後の一日2回納品。販売台に並べきれない在庫を下のストッカーに入れ、販売台の商品ボリュームが減ると、店舗販売スタッフがストッカーから補充します。この連携で、夕方でも充実した品ぞろえを実現。午後も売上が落ちないそうです。
次に重視しているのは地場産品比率の拡大。地場産品の平均比率は74.3%、「わいわい市寒川店」は87.5%というデータ。農協系の大型農産物直売所に限定した数値では、地場産品が65.0%まで下がるそうなので、「わいわい市寒川店」の地場産品比率の高さが目立ちます。
そして最後のマーケティングが、定番商品は季節にかかわらず切らさないこと。野菜類約20種類は、常に店にある状態を保持することで、来場者は安心してワンストップショッピングが出来るということです。今日は人参が無い、という事態は「わいわい市寒川店」ではありえません。以上が、分析レポートの要旨です。
「JAさがみ わいわい市寒川店」は、車椅子で買い物が出来る人気の農産物直売所です。
相模国を代表する一之宮、寒川町の「寒川神社」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2016年11月の取材に基づいています)