トヨタ博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

車椅子で行くトヨタ博物館 バリアフリー情報

愛知県長久手市の「トヨタ博物館」は、車椅子で見学が可能なバリアフリー博物館です。現地の状況を紹介します。

開館30周年を迎える2019年に、本館と新館の名称が「クルマ館」と「文化館」に変りました。また「文化館」内に「クルマ文化資料室」が新設されました。両館ともバリアフリー構造で車椅子での見学は可能です。バリアフリートイレはクルマ館の1F、文化館の1Fと3Fに用意されます。

車椅子で行くトヨタ博物館 バリアフリー情報

アクセスは車が便利です。300台以上を収容する無料駐車場があります。身障者用駐車区画はクルマ館の裏側「P1」に8台分設けられています。駐車場はやや下がった場所になるので、スロープを上りクルマ館1Fのエントランスに向かいます。その途中には屋外展示があります。

車椅子で行くトヨタ博物館 バリアフリー情報

傾斜路が苦手な方、また雨天の場合は、エントランス前で車椅子利用者が乗降することは可能です。

車椅子で行くトヨタ博物館 バリアフリー情報

2019年4月現在の入館料は1,000円ですが、障がい者減免制度があり、本人は300円に減免、介助者1名は無料に減免されます。エントランスの自動販売機ではなく、有人窓口で入館手続きを行ってください。

クルマ館1Fの「情報コーナー」および「ミュージアムレストラン」は無料エリアです。

有料エリアに入ると、1936年製「トヨタAA型」のレプリカの展示があります。専任のガイドスタッフがいるので、興味があれば詳しい解説を聞くことが出来ます。

クルマ館の2Fと3Fがメイン展示室です。バリアフリートイレは1Fだけなので注意して下さい。

トヨタ博物館のクルマ館は3フロア構造です。一般利用者はエスカレーターで上下階を移動します。車椅子、ベビーカーは1基あるエレベーターを利用します。

2Fは「自動車の黎明期から日本車の誕生」のフロア。蒸気自動車から1950年代のスポーツカーまでが展示されます。

車椅子で行くトヨタ博物館 バリアフリー情報

フロア内はフラット構造で展示車両間の通路は広く、車椅子での見学に大きな問題はありません。

車椅子で行くトヨタ博物館 バリアフリー情報

ピカピカにレストアされたクラッシクカーの展示を楽しめます。

車椅子で行くトヨタ博物館 バリアフリー情報

2Fから3Fへエレベーターで移動します。3Fは「モータリゼーションの進展と多様化」のフロア。1950年代以後の米国大型車両から最新車両までの展示です。

車椅子で行くトヨタ博物館 バリアフリー情報

このフロアも車椅子で問題なく見学ができます。

車椅子で行くトヨタ博物館 バリアフリー情報

次は「文化館」へ移動します。文化館は別棟です。1Fからいったん外部に出てアクセスすることもできますが、クルマ館と文化館は2Fが連絡デッキで結ばれています。

連絡デッキへは、クルマ館の有料エリアを出て「情報ギャラリー」に向かます。その先にエレベーターがあるので2Fへ移動し、そこから先は連絡デッキで文化館2Fへ直結します。

文化館は3フロア構造で、2Fは有料エリアです。2F入口で再度チケットを提示します。

2Fは企画展示室とクルマ文化資料室です。フロア内はフラット構造で車椅子での見学に大きな問題はありません。

3Fは無料施設の「ライブラリー」。自動車関連の書籍などがあり閲覧できます。資料棚の間は少し狭いスペースになりますが、一般的な車椅子なら移動可能です。

1Fはミュージアムショップとカフェがあり、どちらもフラットでスペースに余裕があり、車椅子での利用は可能です。

クルマ館の展示車両は約140台。トヨタ博物館は、貴重な歴史的な車を車椅子で見学できる施設です。

(本稿は2019年4月の取材に基づいています)

同市内にある「愛地球博記念公園(モリコロパーク)車椅子利用ガイド バリアフリー情報」を別稿で掲載しています。ご参照ください。