先の大戦における労苦を語り継ぐ「平和祈念展示資料館」は、車椅子で見学ができる施設です。新宿住友ビルは2020年6月に三角広場が一般公開されました。住友ビルへのアクセスルート、三角広場の状況は、別稿「新宿住友ビル三角広場 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

1Fフロアから33F行きのエレベーターに乗ります。車椅子でのエレベーター利用に大きな問題はありません。

平和祈念展示資料館への案内表示は各所にあります。33Fでエレベーターを降り、資料館へ向かいます。通路はフラットで車椅子での移動に問題はありません。
資料館は無料施設です。入口の総合案内に立ち寄り、資料やアンケート用紙を受けとります。

展示は「兵士のコーナー」から始まります。出兵の様子、当時の軍隊生活が分かる資料などが展示されます。

どのコーナーもフラットな通路からの見やすい展示で、車椅子での見学に大きな問題はありません。

次は「戦後強制抑留コーナー」。ソ連によるシベリア抑留がテーマです。

厳しい生活と労働の様子が展示されます。

次は「海外からの引き揚げコーナー」。

引揚船の中を再現した展示などがあります。

展示の最後は企画コーナー。今回取材時は「大刀洗飛行場」の企画展が開催されていました。

資料館の最後は「ビデオシアター」「図書閲覧コーナー」「情報メディアコーナー」、そして当時の衣服を着る「体験コーナー」があります。
いずれのコーナーも、一般的な車椅子利用者なら利用できるスペースの余裕があります。

「平和祈念展示資料館」は、車椅子で観覧できるバリアフリー施設です。
(本稿は2019年5月の取材に基づいています)