国立公文書館「躍動する明治」展 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都千代田区にある国立公文書館の特別展「躍動する明治」に車椅子で行きました。一般受けを狙った演出がある公文書館の特別展です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

2018年は明治150年。各地でこれを記念した文化事業が行われています。「躍動する明治~近代日本の幕開け」は、明治150年を記念した公文書館の秋の特別展です。2018年9月22日から11月4日の開催。入場無料の企画です。

展示物は有名資料が並びます。「五箇条の御誓文」「版籍奉還公文録」「富岡製糸場設立公文録」「徴兵令」「大日本帝国憲法」「教育勅語」・・・。国立公文書館の所蔵資料を中心に、明治を代表する資料が展示されています。

国立公文書館のエントランス周辺から展示室である1Fは、フラットなバリアフリー構造です。バリアフリートイレがあります。

車椅子で利用した場合の問題は、展示ケースが車椅子から見にくいタイプのものが多いことです。平面的に展示された資料は、真上から覗きこまないと見えないものが多く、車椅子からの鑑賞は苦戦します。壁掛け展示の資料は、問題なく車椅子から鑑賞できます。

「躍動する明治」では、これまでの公文書館特別展には無い、新しい取り組みがあります。今回訪問時は、前の歩道を通る人に、特別展の呼び込みをしているスタッフがいました。

今風のポップなオリジナル絵画を多数製作。けして下品ではなく、公文書館の公的なイメージを損なわず、且つ新しい魅力を発信するイメージ画です。

インスタ映えする企画が登場。公文書館正面入り口横に「フォトスポット」が設けられました。SNSへの投稿が呼びかけられています。

無料貸し出しの音声ガイドは、人気声優が担当。公文書館の新しいファン層の開拓に挑戦しています。

特別展期間中の木曜日と金曜日の日没後には、正面エントランスでプロジェクションマッピング企画を開催。映像と音楽により「躍動する明治」を表現します。

「躍動する明治」は、国立公文書館特別展として新しい取り組みがあります。そして展示資料は一級品。展示ケースが見にくい欠点はありますが、公文書館特別展は車椅子で観覧できます。

川越街道 大井郷土資料館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

江戸時代に川越街道の大井宿として栄えた、現埼玉県ふじみ野市、旧大井町地区の歴史資料館です。「大井郷土資料館」は車椅子で利用できます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

旧石器時代から江戸時代までの、旧大井町地区の歴史を学ぶ資料館です。入館は無料。図書館が併設された施設の1Fです。アクセスは車が便利。無料駐車場があり、身障者用駐車区画が1台分用意されています。

駐車場から施設入口へはフラットな舗装路で、車椅子での通行に問題はありません。施設前庭が散策路として整備されていますが、この道は段差のある砂利路面なので、車椅子では通行できません。

大井郷土資料館は段差の無いワンフロア構成。常設展示室と特別展示室があります。

この地区は旧石器時代からの遺跡が確認されています。縄文時代の遺跡からは、千葉や茨城、山梨や長野との交流を示す土器が出土。古くから人間の営みと交流があった地区であることが紹介されます。

平安時代に掘られた井戸に関する展示があります。この井戸が大井の地名の由来になったということ。平安時代からこの地は大井でした。

鎌倉時代になるとこの地は頼朝の一派、大井氏が支配。室町時代にかけて武家の政治が行われた資料が展示されます。

展示のハイライトは江戸時代の大井宿の紹介。大井宿は大規模な宿場でした。良く出来た復元模型などが展示されています。

畑作農業が盛んである大井。常設展示の最後は、県の文化財指定を受けた各種の農具が展示されています。

館内にバリアフリートイレがあります。トイレのスペースは広く、ウォシュレット付きの新しい便器が設置されています。

常設展はワンフロアを一周します。いずれの展示も車椅子から観覧できます。大井郷土資料館は車椅子で利用できる資料館です。

(本稿は2018年11月の取材に基づいています)

埼玉県富士見市 難波田城公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

埼玉県富士見市の「難波田城公園」は、中世の城跡の復元、移築した古民家、そして資料館がある公園で、その多くの施設が車椅子で利用できます。中世にこの地で活躍した難波田氏の城館跡を整備して、2000年に開園した入園無料の公園です。アクセスは車が便利。無料駐車場が2か所用意されています。

難波田城公園

「城跡ゾーン」側の駐車場がメインで身障者用駐車区画があり、バリアフリートイレがある公衆トイレもあります。「古民家ゾーン」側の駐車場は狭く収容は4台ほど。満車の場合は隣接地に臨時駐車場となるスペースがあります。

難波田城公園

「城跡ゾーン」側の駐車場から公園内に入る箇所はスロープがあります。城館跡なので園内は「水堀」「土塁」「木橋」などがありますが、散策路は舗装され、段差箇所にはすべてスロープがあるので、全域を車椅子で散策できます。堀を臨む東屋も車椅子で利用できます。

難波田城公園

「城跡ゾーン」には「蓮池」「菖蒲田」があります。どちらも周囲は舗装されフラットなバリアフリー通路。車椅子で鑑賞できます。

難波田城公園

「城跡ゾーン」から「古民家ゾーン」へ移動します。「古民家ゾーン」は、散策路、広場などは未舗装面です。しかし固い路面でほぼフラットなので、多少のデコボコが我慢できるなら、ゾーン内のほとんどの場所を車椅子で移動することができます。

難波田城公園

「古民家ゾーン」には、市内に残されていた明治時代の古民家2軒、表門1棟、穀蔵1棟が移築されています。

難波田城公園

さらに古民家風の売店が1店あり、お土産やお団子が売られています。竹馬やコマなど、昔遊びができる用意もあります。古民家内へ立ち入ることが出来ます。入口の段差に雑な仕様ですがスロープがあり、頑張れば車椅子で土間に進むことができます。座敷に上がることもできますが、段差の上で土足禁止です。

難波田城公園

表門と穀蔵は展示資料館機能付きです。表門内は農具の展示があり、頑張れば車椅子で見学できます。穀蔵内は伝統行事などの展示がありますが、段差があり土足禁止なので、車椅子での立ち入りは出来ません。

資料館は入館無料。常設展示室では、中世から近現代までの富士見市の変遷が展示解説されます。車椅子で観覧できるバリアフリーな施設です。

難波田城公園

資料館内のバリアフリートイレは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

難波田城公園

難波田城館は現公園の3倍以上の規模があったそうです。「難波田城公園」は車椅子で利用できます。

(本稿は2024年9月に加筆しました)