東京都新宿区下落合の地に、大正5年に洋画家の中村彝(つね)が新築したアトリエが、バリアフリーに復元されて無料公開されています。アクセスは目白駅から徒歩10分の案内。駅からのルートはアップダウンがほとんどありません。車椅子で通行できます。来館者用の駐車場は身障者用も含めてありません。
記念館のエントランスは段差解消されたスロープ構造です。右手に管理棟があります。

管理棟で簡単な受付をします。手前の出入口は小さな段差があるので、車椅子では奥の出入口を利用します。

車椅子マークのサインがある奥の出入口は、ほとんど段差はありません。

管理棟内は小さな展示室で、中村彝の紹介と作品が展示されています。中村彝は明治20年に生まれ、明治の終わりから大正にかけて創作活動を行い、肺結核により大正13年に37歳で亡くなりました。

管理棟の横にトイレがありバリアフリートイレがあります。一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。とても綺麗なトイレです。

アトリエ棟内の見学に移動します。正面玄関は階段で、室内へは靴を脱いで上がります。アトリエ棟の裏側に「車椅子専用入口」が設けられています。

専用入口からアトリエ中に入ると、スタッフの操作で動かす車椅子用の昇降機が用意されています。スタッフの指示誘導に従って利用してください。ここは台所で当時は土間だったと考えられています。

アトリエは大正5年当時の建築部材を再利用して復元されました。室内には当時使用していたイーゼル、家具や調度品の複製品が展示されています。

大きな空間がアトリエで、小さな空間は中村彝が生活をした居間です。ここで療養生活をおくりながら創作を続けました。

居間には大型のビジョンが置かれ、中村彝の人生と作品を紹介する映像コンテンツがリピート放映されています。

新宿区立中村彝アトリエ記念館は、車椅子見学のための配慮があるバリアフリーな施設です。
大正時代、落合には多くの芸術家が集いました。850ⅿほど離れた場所に、夭折の天才画家「佐伯祐三アトリエ記念館」があります。別稿で掲載しているのでご参照ください。

(本稿は2022年8月に執筆しました)























