車椅子で行く軽井沢~ムーゼの森バリアフリー情報

「エルツおもちゃ博物館」と「軽井沢絵本の森美術館」そして「ピクチャレス・ガーデン」で構成される「ムーゼの森」は、車椅子で利用出来るのか。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

 

○施設全体概要

「ムーゼの森」は、道を挟んで「エルツおもちゃ博物館」と「軽井沢絵本の森美術館」に区画が分かれます。「ピクチャレス・ガーデン」は「軽井沢絵本の森美術館」内の庭園の名称です。

アクセスは車が便利。無料駐車場は「エルツおもちゃ博物館」にあり、障害者用駐車区画の用意があります。

「エルツおもちゃ博物館」と「軽井沢絵本の森美術館」は、それぞれ入館料が必要な有料施設で、障害者手帳の提示で本人のみ入館料が半額に減免されます。

軽井沢~ムーゼの森バリアフリー情報

 

「エルツおもちゃ博物館」

 

○親も楽しいバリアフリー博物館

エルツとはドイツの地名。エルツ地方の伝統的木工工芸おもちゃを中心に、欧州の知育玩具などを展示した博物館です。蒐集品の数が凄い。写真スポットがあり、玩具で遊べるコーナーがあります。子どもはもちろん親が楽しい。親子で楽しい博物館です。館内はバリアフリーで、障害者用トイレがあります。

軽井沢~ムーゼの森バリアフリー情報

○兵隊ではなく「工夫」

エルツ地方の伝統木工おもちゃ、といっても様々な仕様がありますが、代表的なおもちゃの一つが小さな人形。モデルは兵隊ではなく工夫。工夫のいわば正装の姿です。

エルツ地方で盛んだった鉱業。木工おもちゃ製作は、鉱山で働く工夫の副業だったそうです。現在でも数多くの工房で、伝統的工芸品が製作されているそうです。

軽井沢~ムーゼの森バリアフリー情報

○ミュージアムショップは無料エリア

有料エリアを出た先に「森の生活館」と「木のおもちゃの店」があります。このショップの品揃えが凄い。博物館を見ずとも、このショップの品を見れば、エルツ地方の伝統的木工おもちゃの全貌が解ります。ショップは入場無料。無料エリアの公衆トイレにも、障害者用が併設されています。

 

○カフェは車椅子可

別棟でカフェがあります。軽井沢の森の中にあるカフェ。テラス席があり、ペット同伴可。カレーやサンドイッチが自慢のメニュー。このカフェはスロープで段差回避が出来るので、車椅子での利用は可能です。

 

○雨の日、寒い日も利用可

駐車場からエントランスまでは屋根なしですが、障害者用駐車区画に車を停めれば、小雨程度なら雨天でも利用できる施設です。

「エルツおもちゃ博物館」は、近年流行のドイツクリスマスマーケットの世界です。冬場の軽井沢でどこに行こうか悩んだ時は、ここはお薦め。冬が似合う、軽井沢では希少な施設です。

 

 

「軽井沢絵本の森美術館」「ピクチャレス・ガーデン」

 

○車椅子ではやや苦戦

「軽井沢絵本の森美術館」と「ピクチャレス・ガーデン」へは、「エルツおもちゃ博物館」側の駐車場から、信号のない横断歩道を渡ります。

軽井沢~ムーゼの森バリアフリー情報

「軽井沢絵本の森美術館」には障害者用トイレはありません。また、散策路の一部は薄い砂利路面で、建物は基本設計が段差ありです。決定的な段差があり、車椅子では絶対に利用できない箇所は少ないのですが、それほどバリアフリーな施設ではありません。

軽井沢~ムーゼの森バリアフリー情報

○第一展示館の2Fへは階段のみ

「軽井沢絵本の森美術館」の施設建物は全5棟。いずれもログハウス風の素敵な建物です。

軽井沢~ムーゼの森バリアフリー情報

この中で車椅子では決定的に無理なのは第一展示館の2F。階段のみのアクセスです。ただし、1Fから見上げると行きたくなる雰囲気の2Fですが、上れなくともそれほど残念な2Fではありません。

軽井沢~ムーゼの森バリアフリー情報

○「絵本のお店」内は段差あり

絵本やグッズを販売しているミュージアムショップ「絵本のお店」内には売店と休憩施設があり、この間に段差があります。車椅子では外からまわって移動するルートになりますが、段差回避は可能です。

軽井沢~ムーゼの森バリアフリー情報

○ピクチャレス・ガーデンは自然派

「ピクチャレス・ガーデン」は、お花のカーペットが広がるイメージではありません。軽井沢の自然条件で生育できる草木を配置した、見た目は地味なナチュラルガーデンです。使われている岩は、浅間山の溶岩。華やいだ色彩のガーデンではなく自然派です。

ガーデン内は傾斜があり、一部砂利路面がありますが、頑張ればほぼ全域を車椅子で散策できます。

軽井沢~ムーゼの森バリアフリー情報

 

「エルツおもちゃ博物館」は、バリアフリー施設です。「軽井沢絵本の森美術館」と「ピクチャレス・ガーデン」は、車椅子では苦戦する箇所があります。特に障害者用トイレがないので、注意してください。

車椅子で行く金沢~兼六園バリアフリー情報

名勝「兼六園」は、車椅子での散策には限界があります。推奨されているバリアフリールートは、ごく一部の限定的なルートのみです。車椅子で行く兼六園の実際を、詳しく紹介します。

 

○「県立伝統産業工芸館」から入園する

障害者用駐車場として「県立伝統産業工芸館」前の駐車場が推奨されています。来館者用の無料駐車スペースがあり、障害者用区画1台分設置。ここが空いていれば自由に停めます。伝統産業工芸館へはスロープで入館。1Fに障害者トイレがあります。

タクシーで来園する場合も、伝統産業工芸館での乗降をお薦めします。

金沢~兼六園バリアフリー

○伝統産業工芸館での入園手続き

そのまま館内を進むと、お土産コーナーのレジ兼総合案内所があるので、駐車している旨を申告します。特別な駐車手続きはありません。

総合案内所で兼六園の入園券を発券しています。入園料は障害者手帳の提示で、本人と介助者1名の入園料が無料に減免されます。一般入園者もここで入園券を購入できますが、いわゆるプラスワンチケットは伝統産業工芸館では購入できません。プラスワンチケットを求めたい健常者は、小立野口の入園券売り場にまわって下さい。

伝統産業工芸館の奥から、そのままバリアフリーに兼六園に入園できます。

金沢~兼六園バリアフリー

○推奨ルートは「小立野口」から「霞ヶ池」を一周

兼六園が推奨している車椅子ルートは、伝統産業工芸館の奥から園内に入る「小立野口」から園内最大の池である「霞ヶ池」を一周して戻ってくるルートです。このコースでおおよそ兼六園の三分の一を巡ります。

推奨ルートといっても、未舗装路や小さな段差はあります。決定的な段差や急坂、深い砂利道がないという程度ですが、一般的な車椅子利用者なら通行可能です。見どころの多いルートなので、ここだけでも兼六園を訪れる価値はあります。

金沢~兼六園バリアフリー

次に推奨ルート以外のバリア状況を紹介します。

 

○金沢城につながる石川橋方面へ

ある程度のオフロードが通行できる人なら、瓢池から蓮池門を抜け、石川橋を渡り金沢城へ抜けることはできます。

霞ヶ池から瓢池に抜けるルートは下りのオフロード。途中の翠滝方面に向かうルートは段差があり無理ですが、真っすぐ進めばその先はほぼ平坦な長い砂利系オフロード。石川橋までたどり着けば舗装路です。

それなりの体力が必要なので、屈強な介助者と同行することをお薦めします。

金沢~兼六園バリアフリー

○真弓坂は深い砂利道の急坂路

21世紀美術館側の「真弓坂」ルートは、一般的な車椅子利用者は通行不能。急な上り坂で、やや深い砂利道です。ただし決定的な段差箇所はありません。単純な力勝負です。真弓坂をクリア出来る車椅子利用者も、おそらくいます。

金沢~兼六園バリアフリー

○随身坂周辺は段差だらけ

梅林などがある随身坂周辺は、散策ルートの途中に数段の段差や飛び石、車椅子では通行不能な橋などがある難所です。傾斜はそれほど強くはなく、砂利もさほど深くはありませんが、ルート選択が難しい。慎重にルートを見極めれば、車椅子で散策できないことはありません。梅林付近に立ち入らずに、メインルートだけを通行すれば迷いません。

 

○推奨ルートは正しい選択

推奨ルートを外れると、以上のような状況なので、一般的な車椅子利用者は推奨ルートだけの散策をお薦めします。そして伝統産業工芸館へ戻ります。

 

次に「県立伝統産業工芸館」の施設概要を紹介します。

 

○県立伝統産業工芸館はバリアフリー

金沢市のみならず石川県全域の工芸品に出会える施設です。古い建物ですが改修されてバリアフリーです。1Fは無料のショップ、2Fは有料の工芸館ですが、障害者手帳の提示で、本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。

金沢~兼六園バリアフリー

○伝統産業工芸館の展示品

金沢といえば金箔の金沢箔。焼物なら九谷焼や珠洲焼。金の仏壇は七尾仏壇、美川仏壇も有名。加賀といえば友禅染。輪島といえば輪島塗。これらの市販品が販売されているのが1F。逸品が展示されているのが2Fで、2Fの展示品も購入希望の方は申し付け下さい、と案内されています。

2Fには4つの展示室。大きな2つの部屋が常設展、小さめの2つの部屋が企画展の部屋です。常設展には伝統工芸品の逸品が展示されています。いずれも車椅子で見やすい展示。伝統工芸品をバリアフリーに鑑賞できます。

金沢~兼六園バリアフリー

兼六園の車椅子利用者の散策拠点は、伝統産業工芸館がお薦めです。そこから兼六園へ入り、推奨ルートを見学。そして伝統産業工芸館で逸品を鑑賞する。車椅子で観光できるコースです。