混雑を避けてお出かけ 駐車場がある東京都のバリアフリーな屋外施設

車椅子を利用する障がいのある家族や小さい子供と一緒に、ピークを避ければ密閉、密集、密接を避けることが出来る、駐車場がある公園、神社などの屋外施設を紹介します。いずれも車椅子、ベビーカーで利用できるバリアフリー施設からピックアップしました。

 

北の丸公園(千代田区)

公園内には3カ所有料駐車場があります。駐車料金の障害者減免制度はありません。園内の主な散策路は、舗装路でアップダウンは少なく、車椅子で通行可能です。園内にある科学技術館は、バリアフリーではありません。

開園は1969年。昭和天皇の還暦を記念して整備された公園で、芝生や池、里山風の緑地などは、すべて戦後の造営です。林ではクワガタが生息、夏はアゲハチョウが歩道で舞います。

武道館で大きなイベントが開催される日や、桜の開花時は、駐車場が満車になることがあります。そういう日でも、園内の散策路が大混雑することはほとんどありません。

北の丸公園(千代田区)

 

日枝神社(千代田区)

神社なので基本的にはバリアフリーではありませんが、車で行けば車椅子で参拝が出来ます。山の上の社ですが、山頂部に駐車場があり、境内への舗装通路が整備され、拝殿には段差回避スロープがあります。

お正月と祭礼の日は大変混みあいます。また七五三の時期も混雑します。

日枝神社(千代田区)

 

豊川稲荷東京別院(港区)

赤坂の豊川稲荷には参拝者用の無料駐車場があります。ただし収容台数が少ないので、混雑時期に限らず常時満車の可能性があります。その場合は、2~3台までなら青山通りで空き待ちが出来ます。

境内はバリアフリーではありませんが、車椅子で移動可能な範囲が過半です。拝殿には段差回避スロープで上がることができます。

正月、祭礼の日以外は、極端に混雑することは滅多にありません。

豊川稲荷東京別院(港区)

 

浜離宮恩賜庭園(中央区)

庭園の入口前が、身体障害者用駐車場です。原則として障害者手帳が交付されている人だけが利用できます。スタッフに利用を申告してください。

庭園内は砂利路面が多くバリアフリーではありませんが、パンフレットに案内されている「車椅子通行可ルート」なら、未舗装路ですが頑張れば車椅子で移動可能です。

人混みが気になるほど混雑することは少ない庭園です。

浜離宮恩賜庭園

 

池上本門寺(大田区)

山の上にあるお寺ですが、参拝者用の駐車場があり、駐車場からはほぼアップダウンなく境内に移動できます。

境内は五重塔方面にかけて、舗装路がつながり車椅子で移動できます。ただし大堂の階段には、スロープ、エレベーターはありません。

正月やイベントがある日は混みますが、それ以外の日は極端に込み合うことはありません。

池上本門寺(大田区)

 

大森ふるさとの浜辺公園(大田区)

かつての大森海岸を再現した人工ビーチがある公園です。有料駐車場があり駐車料金の障害者減免制度はありません。園内は散策路整備され、車椅子で散策可能です。大森海苔のふるさと館は屋内型施設です。

好天の休日はそれなりに混みますが、海を眺めながの園路散策なら、人混みが気になるほどの混雑になることは稀です。

大森ふるさとの浜辺公園(大田区)

 

東京大仏(板橋区)

お寺の名称は乗蓮寺。小高い山の上にあります。参拝者用の広い駐車場は山の下にあり、参道は階段です。車椅子ベビーカーは、迂回する坂道を徒歩で上がり境内に向かいます。この坂道が難所です。

境内にはアップダウンが少なく、車椅子で東京大仏にお参りすることができます。

正月や祭礼の日は混みますが、通常は極端に混みあうことはありません。

東京大仏(板橋区)

 

都立神代植物公園(調布市)

駐車場は広く、園内はほぼフラットで、メインの通路は舗装されています。大温室は屋内型施設です。

バラのシーズンの週末は混雑して駐車場がすぐに満車になります。その状況でも、バラ園をはじめ園内は、人混みが気なるほどの状態にはなりません。

都立神代植物公園(調布市)

 

大國魂神社(府中市)

舗装路面の有料駐車場、未舗装路面の無料駐車場があり、混雑時は臨時駐車場が開放されます。境内は舗装された通路があり、車椅子で拝殿に参拝できます。

正月、祭礼の日は大混雑します。それ以外の日であれば、臨時駐車場が開放される日でも、人混みが気になるほどの混雑には滅多になりません。

大國魂神社(府中市)

 

府中市郷土の森博物館(府中市)

一般駐車場とは別に、入口前に障害者用駐車区画があり、車椅子利用者は駐車できます。

博物館は屋内型施設ですが、広い庭園と古民家エリアがあり、アップダウンはありますが舗装通路を歩き散策できます。

好天の休日は混みますが、園内の散策は人混みが気になるほどではありません。

府中市郷土の森博物館(府中市)

 

薬師池公園(町田市)

東駐車場を利用すると園へのルートが階段になるので、第一駐車場の利用が便利です。園内へのルート、および園内の散策路はアップダウンがありますが、少し頑張れば車椅子ベビーカーでの散策は可能です。椿園、梅園、藤棚、花菖蒲田、アジサイ園、ハス田と季節のお花が咲きます。

好天の週末は混みますが、園内は人混みが気になるほど混雑することは稀です。

薬師池公園(町田市)

 

奥多摩周遊道路(西多摩郡)

東京の観光道路です。途中2カ所に休憩できる施設があります。奥多摩町寄りが「山のふるさと村」で平坦な駐車場があります。桧原村側が「都民の森」で、歩行困難な人は坂の上の「森林館」前駐車場の利用が認められます。

春から秋まで、好天の週末は混み、施設の駐車場が満車になることが珍しくありません。それでも施設内および周辺が大混雑することはあまりありません。

奥多摩周遊道路(西多摩郡)

 

都立公園と国営公園

東京都立公園には「大きな駐車場」がある「広い公園」が複数あります。ただし、好天の週末は混雑し、駐車場が満車になることはよくあります。それでも園内の散策に困るほどの混雑にはなりません。

園内がバリアフリーで、ある程度以上の収容台数がある駐車場があり、人混みに悩まされずにバリアフリーに散策が楽しめる主な都立公園は以下です。

「都立大井ふ頭中央海浜公園(品川区)」「葛西臨海公園(江戸川区)」「都立木場公園(江東区)」「都立舎人公園(足立区)」「都立石神井公園(練馬区)」「都立光が丘公園(練馬区)」「都立大泉中央公園(練馬区)」「都立水元公園(葛飾区)」

「国営昭和記念公園(立川市)」は、集客力のある有料の公園です。好天の週末は多数の来園者が訪れますが、とても広い公園なので、人混みが気になるスポットはごく一部です。

「都立代々木公園(渋谷区)」の駐車場は収容台数が65台で、好天の週末はすぐに満車になります。公園内は広く、イベント会場などを避ければ、人混みを避けることができます。

国営昭和記念公園

密閉、密集、密接を避けて、東京で楽しい休日をお過ごしください。

(本稿は2020年3月に執筆しました)

皇居に面する 車椅子で利用できるバリアフリー施設ガイド

東京の中心「皇居」に面して、数多くの車椅子で利用できるバリアフリー施設があります。皇居を一周するルートで、障がいのある家族と一緒に利用できる、主な施設や公園などのバリアフリー状況を紹介します。

皇居の北側から時計回りで一周します。

北の丸公園

環境省管轄の国民公園です。園内の舗装散策路はアップダウンが少なく、車椅子で散策できます。園内はクワガタが生息する自然の宝庫です。

近隣の各駅からのアクセス路はすべて上り坂になります。公園内の有料駐車場は、駐車料金の障害者減免制度はありません。

園内の「科学技術館」は、あまりバリアフリーではありません。車椅子での利用は、最新情報を確認して慎重に判断してください。

北の丸公園

国立公文書館

公文書を保管し閲覧できる独立行政法人の施設です。春と秋に観覧無料の特別展が開催されます。

敷地はフラットで、エントランス前に1台分障害者用駐車区画があります。

特別展が開催される1Fはフラット構造で、車椅子で利用できます。

ただし特別展に使用される展示ケースは、真上からのぞき込むタイプが多く、車椅子からの低い目線では、見難い展示がママあります。

国立公文書館

国立近代美術館

身体障害者に限り、前庭に車を駐車することが出来ます。スタッフに車椅子利用を申告して誘導を受けてください。

コレクション展、企画展とも、観覧料の障害者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。

館内はバリアフリーで、車椅子で観覧できます。

国立近代美術館

皇居東御苑

苑内にはアップダウンがあります。本丸周辺が高台で、この方面に向かうと坂道を上がります。最も激しい傾斜路は富士見多聞へ上がる道で、車椅子では通行できません。

二の丸庭園周辺などはフラットな散策路です。

また三ノ丸尚蔵館は、エントランスに段差回避スロープがあり、車椅子で観覧できます。

皇居東御苑

明治生命館

明治生命の旧本社内部を残した施設です。全館車椅子で見学できます。

明治安田生命の現役の事務所でもあるので、公開されるのは土曜日と日曜日です。入場は無料です。

観覧ルートは2Fからで、一般見学者は1Fへ階段で下ります。車椅子利用者はエレベーターを利用します。スタッフの誘導に従ってください。

明治生命館

日比谷公園

園内は徐々に改修されています。それでもまだデコボコや段差がある散策路、未舗装路面のエリア、段差構造の施設があります。

よくイベントが開催される「第二花壇」は出入口に段差がある未舗装広場、「草地広場」も未舗装でデコボコがあります。車椅子ではフラットな舗装路を散策してください。

公園の地下駐車場は、地上へのルートが階段でエレベーターはありません。車椅子では車道の傾斜路を上がることになります。

日比谷公園

国会前庭

衆議院が管理する庭園で、和式の南庭と洋式の北庭があります。

南庭は概ねフラットな地形で、ほとんどの段差箇所にはスロープが設置されています。

北庭には段差箇所はありませんが、地形が傾斜面なので、散策路が坂道です。

国会前庭は南北とも車椅子で散策が可能ですが、周囲はアップダウンがある地形なので、アクセスルートは傾斜路になります。

国会前庭

憲政記念館

段差箇所にはスロープ、館内にはエレベーターがあり、ほぼ全館車椅子で利用できます。

常設展示があり、不定期に企画展や特別展が開催されます。いずれも入場は無料です。

特別展などで使用される展示ケースは、車椅子から見やすい構造のものが多く、車椅子での観覧は可能です。

前庭に駐車場がありますが、関係者専用で身体障害者も利用できません。

憲政記念館

国立国会図書館

来館者用の無料駐車場があり、障害者用駐車区画が用意されています。

図書の閲覧のほかに、不定期開催ですが特別展が開催されることがあります。

特別展の会場は、通例新館の1Fです。段差箇所にはスロープがあり、車椅子で観覧できます。

国立国会図書館

国立劇場

前庭からエントランス周辺はフラットな構造です。

大劇場、小劇場とも、車椅子用観覧席の用意があり、各演目の観覧料金は障害者減免があります。

一般来館者用の有料駐車場とは別に、エントランスの近くに身体障害者用の駐車区画が用意されています。スタッフに車椅子利用を申告して、誘導を受けてください。

国立劇場

国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑

環境省が管轄する施設です。広い無料駐車場があります。苑内の段差箇所にはスロープがあり、車椅子で移動できます。

車椅子で利用できる休憩所、障害者用トイレもあります。

慰霊行事の開催日は、一般の参拝が制限されることもあるので、日程を確認して利用して下さい。

国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑

以上、皇居に面した立地の車椅子で利用できる主なバリアフリー施設です。

(本稿は2020年3月に執筆しました)

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

平安遷都の際に創建された「城南宮」は、京都南の方除の大社で、有料の「神苑」は春のしだれ梅、秋の紅葉など四季折々の景観が楽しめます。境内のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

〇障害者用駐車区画あり

竹田駅からは徒歩15分の案内です。

参拝者用の無料駐車場があります。障害者用駐車区画は、お祓いを受ける車両が利用する「斎館」の前のスペースに5台分用意されています。

この障害者用駐車区画の後ろ側に、障害者用トイレが1つあります。

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

〇本殿拝殿のバリアフリー状況

斎館から本殿へ向かいます。フラットな舗装路を通り「城南鳥居」をくぐります。その先の境内は、未舗装路面の中央部に舗装路があり、本殿方面へ車椅子で問題なく移動できます。

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

境内の中央部にある神楽殿のような舞台が「拝殿」です。祭礼の際には神楽や舞を奉納します。

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

「拝殿」の周囲は舗装路です。そのまま本殿へ向かいます。

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

本殿の「前殿」が参拝をする場所です。段差構造ですが左側に段差回避スロープがあり、参拝場所に車椅子で上がることが出来ます。

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

参拝後は、そのまま本殿の裏側まで行くことができ、車椅子で本殿を一周できます。戻ってくると別のスロープで境内に下ります。このスロープの先は境内の砂利路面です。短距離ですが、浅い砂利路面を車椅子で進むことになります。

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

〇神苑のバリアフリー状況

授与所の横が「神苑」の入口です。

「神苑」は7月21日から8月31日までがB期間とされ、それ以外の期間がA期間と指定されています。

「神苑」の拝観料は、A期間は障害者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が半額に減免されます。

「神苑」の最初のコーナーは「春の山」。しだれ梅や椿が美しい庭園です。このコーナーの散策路は舗装路です。多少アップダウンがありますが、車椅子で散策できます。

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

次のコーナーは「平安の庭」です。日本庭園で散策路が砂利路面になります。車椅子で移動できないことはありませんが、砂利がタイヤに絡み通行は苦戦します。迂回路はありません。「神苑」に入ったら、ここを通過する必要があります。

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

次のコーナーへはいったん境内の道に出て、再度「神苑」に入り直します。「室町の庭」「桃山の庭」「城南離宮の庭」と続きます。これらのコーナーも、未舗装路面やデコボコがある石路面などが中心です。車椅子での移動は頑張れば可能ですが、快適ではありません。

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

未舗装路面の走行が苦手な車椅子利用者には、「神苑」の散策は積極的にはお薦めしません。

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

早春の「しだれ梅と椿まつり」の期間中、特にしだれ梅が満開の期間は、大変混雑します。ピーク時は終日駐車場の満車が続くそうです。

京都 城南宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

城南宮本殿は車椅子で参拝できます。「神苑」の散策は、迂回路がない未舗装路面散策路を通行します。

(本稿は2020年3月の取材に基づいています)