首都圏外郭放水路地底探検ミュージアム龍Q館 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

地底探検ミュージアム龍Q館

首都圏外郭放水路は地底50ⅿを流れる世界最大級の地下放水路です。中川・綾瀬川流域の治水を目的に2006年に完成しました。この巨大施設をコントールしているのが、埼玉県春日部市にある「庄和排水機場」で、その1Fと2Fにあるガイダンス施設が「地底探検ミュージアム龍Q館」です。

「龍Q館」は無料施設で、首都圏外郭放水路の機能や役割を紹介しています。ガイダンス施設「龍Q館」は車椅子で見学ができるバリアフリー施設です。

地下宮殿のような首都圏外郭放水路は、事前予約制で有料見学できます。現時点で4つの有料見学コースがあり、ほぼ毎日、5回から6回見学会が開催されています。この首都圏外郭放水路見学会は、階段路を通るので車椅子では参加できません。小学生以下も原則参加できません。

地底探検ミュージアム春日部龍Q館 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

「地底探検ミュージアム龍Q館」は国土交通省と春日部市の共同で運営している施設で、首都圏外郭放水路見学会は国土交通省が運営しているイベントです。

2015年頃までの「龍Q館」は、「操作室」が子供向けのTV番組の基地になるなど、ドラマや映画の舞台によく使われた施設なので、館内にロケの写真や有名人の色紙がたくさん飾られていました。また展示物の中にはやや子供向けの企画もありました。

その後首都圏外郭放水路見学会の人気が高まり、有料で多頻度開催されるようになりました。現在「龍Q館」は、見学コース参加者の受付と最初にガイダンスを受ける施設になっています。そのため展示物はより専門的な内容に高度化されています。

通常見学コースは毎時00分に出発します。今回取材時は、00分から10分間、龍Q館2F展示室は有料見学コース参加者専用になり、龍Q館の無料見学者は退室する運用になっていました。また1F展示室は事実上有料見学会参加者の受付場で、2Fへ上がるエレベーターは使用できないように衝立やロープが設置されていました。

上記のような有料見学コース参加者優先の運用は今後変更されるかもしれませんが、車椅子で龍Q館を無料見学する場合は、その日の有料見学コースのスケジュールを確認して、受付が始まるコース開始30分前からコース開始後10分間を避けた時間帯に見学されることをお薦めします。

地底探検ミュージアム龍Q館

地底探検ミュージアム龍Q館のバリアフリー状況です。アクセスは車が便利で、来館者用駐車場があり、普通車は無料で利用できます。身障者用駐車スペースはエントランスの近くに1台分用意されています。

地底探検ミュージアム龍Q館

施設のエントランスには段差迂回スロープが設置されています。

地底探検ミュージアム龍Q館

施設の出入口は段差のないフラットな構造の自動ドアです。車椅子での入館に大きな問題はありません。

地底探検ミュージアム龍Q館

1Fでは首都圏外郭放水路のメカニズムが展示解説されています。

地底探検ミュージアム龍Q館

館内にはエレベーターが1基あります。またバリアフリートイレは2Fに用意されています。

龍Q館

2Fの展示室内はフラットな構造です。大人向けの展示物があり、希望するとガイドスタッフによる詳しい解説が楽しめます。

地底探検ミュージアム龍Q館

2F展示室から首都圏外郭放水路の心臓部「中央操作室」が見学できます。

地底探検ミュージアム龍Q館

地下宮殿は車椅子で見学できませんが、屋外から大規模な施設の一部を見学することができます。庄和排水機場の周囲はフラットな舗装路面です。

地底探検ミュージアム龍Q館

そこから巨大装置が見えます。自家発電装置の一部です。

地底探検ミュージアム龍Q館

首都圏外郭放水路見学会は車椅子では参加できません。地底探検ミュージアム龍Q館は、車椅子で見学できるバリアフリー施設です。

(本稿は2022年6月に書き直しました)