山梨県身延町にある、一般的な道の駅とは異なるイメージの施設です。「山梨県富士川クラフトパーク」という大規模公園内の一部が、「道の駅みのぶ富士川観光センター」として2005年に登録され、2014年にリニューアルしています。実際に利用する上では、施設を区分けして考える必要はありません。アクセスは中部横断自動車道の下部温泉早川ICから車で5分です。
普通車用の駐車場は3か所あり、合計で556台を収容します。身障者用駐車スペースは、道の駅みのぶ富士川観光センターに近い場所に屋根なしで3台分用意されています。
身障者用駐車スペースから道の駅みのぶ富士川観光センターへは、段差の無いフラットな舗装路面を移動します。
道の駅みのぶ富士川観光センターは、傾斜路に6つの施設が連結して並ぶ構造です。
坂上から「情報発信館」「西島和紙工房」「ものづくり館」「富士川・切り絵の森美術館道の駅ギャラリー」「ふれあい交流館」「おみやげ館」が入ります。
6棟の前の通路は緩やかな傾斜路で、車椅子で通行可能です。
坂上の「情報発信館」が、道の駅の観光情報センターです。
身延町近郊の観光パンフレットが置かれています。
坂下にある「おみやげ館」が道の駅のショップです。農産物直売所ではなく、物産館のイメージ。店内は車椅子で買い物ができるバリアフリー構造です。
「おみやげ館」と広場を挟んだ同じ高さにレストラン棟があり「レストランスヴニール」が営業しています。このレストランは道の駅の施設ではなく、山梨県富士川クラフトパークの施設です。
レストランは食事メニューを提供するダイニングと、イートインスペースがあるカフェコーナーに分かれています。
どちらもフラットな構造でスペースにゆとりがあり、可動式のテーブル席があるので車椅子で利用できます。下の写真はカフェコーナーのイートインスペースです。
ダイニングとカフェコーナーの間に、トイレや授乳室があり、バリアフリートイレが用意されています。
バリアフリートイレは奥行にゆとりがある個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置、着替え用のボードが備えられています。
切り絵美術館は少し離れた場所になりますが、道の駅施設に隣接して、山々を背景にバラ園やイベント広場など、山梨県富士川クラフトパークの屋外施設が広がります。
イベント広場の横には、子どもたちに人気のふわふわドームがあります。
階段箇所には、段差回避スロープが設置されている公園です。
山梨県富士川クラフトパーク全体は、アウトドア施設なので車椅子での利用は無理のない範囲に限られますが、道の駅みのぶ富士川観光センターとレストラン棟周辺は、車椅子で問題なく利用できるバリアフリー施設です。
(本稿は2022年1月に執筆しました)