身延町 木喰の里微笑館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

微笑仏を千体以上掘り続けた木喰(もくじき)上人の丸畑の生家の近く、山梨県身延町北川の山肌に建つ資料館です。
アクセスは車利用です。国道300号線から山道に入り1.5㎞程北上すると到着します。この山道は舗装されていますが所々に荒れた路面がある狭い道で、車がすれ違うことができる箇所は限られています。運転が楽なアクセスルートではないのでこの点はご注意ください。また急坂のため、身延町のHPでは冬季の路面凍結時は県道9号線に迂回するルートが推奨されています。
資料館の前に10台程度を収容する来館者用の無料駐車場があります。身障者用駐車スペースはありませんが、乗降しやすい場所に駐車すれば問題なく車椅子で乗降できます。

木喰の里微笑館

段差回避スロープを通りエントランスに進みます。出入口は手動ドアですが、段差なく館内に入ることが出来ます。木喰の里微笑館は観覧料の障がい者減免制度はありません。受付で観覧料を支払い入館します。
最初に木喰上人を紹介する映像コンテンツの鑑賞を案内されます。モニターが設置されたお部屋の出入口は手動ドアですが、フラットな構造なので車椅子で利用できます。映像を鑑賞後、展示室に移動します。各種資料と木喰上人作の微笑仏が展示されている展示室内はフラットな構造。車椅子で観覧できる展示室です。
トイレは屋外の独立棟です。一般トイレだけでバリアフリートイレはありません。

木喰の里微笑館

木喰の里微笑館は車椅子で観覧できる資料館です。ただしバリアフリートイレはありません。

(本稿は2025年2月に執筆しました)

山梨県南アルプス市「体験型複合施設フモット南アルプス」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

新エレベーター完成 身延山久遠寺 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

日蓮宗総本山、山梨県身延町の身延山久遠寺は、2009年に斜行エレベーターやバリアフリーカート道を整備したバリアフリー寺院です。

身延山久遠寺

2021年8月から新エレベーターが供用され、駐車場から総受付、本堂、祖師堂などへ、階段を使用することなく参拝できるようになりました。

身延山久遠寺

その時のプレスリリースによると「当山ではSDGsの基本理念でもある誰一人取り残さない社会を目指し、共栄運動を推進してまいります」としています。久遠寺のバリアフリー状況を紹介します。

身延山久遠寺

アクセスは車が便利。境内周辺に複数の参拝者用駐車場があります。健脚の人は門前駐車場などを利用し、門内商店街を散策して「三門」をくぐり、287段の「菩提梯」を上がり、本堂へ向かうルートが選択できます。

身延山久遠寺

車椅子利用者は斜行エレベーターの発着地である「西谷せいしん駐車場」の利用をお薦めします。この駐車場だけは有料です。駐車料金の障がい者減免制度はありません。

身延山久遠寺

身障者用駐車スペースは斜行エレベーター寄りに2台分。

身延山久遠寺

反対の山側にも1台分設定されています。この駐車場から斜行エレベーターを利用します。

身延山久遠寺

斜行エレベーターは無料で利用できますが、浄財募金箱が設置されています。駐車場の横に「下の駅」があります。ここまで全く段差なく車椅子で移動できます。

身延山久遠寺

エレベーターは2基。定員は30名です。今回取材したのは閑散期で、1台のみ運行されていました。

身延山久遠寺

乗車口の横にあるボタンを押して、斜行エレベーターを呼びます。

身延山久遠寺

到着すると自動ドアが開きます。乗降口とエレベーターに段差はありません。

身延山久遠寺

エレベーター内で行先ボタンを押すと、ドアが閉まり動き出します。

身延山久遠寺

斜行エレベーター内から駐車場が、はるか下に見えます。

身延山久遠寺

「上の駅」に到着する自動でドアが開きます。上の駅も段差なく乗降できます。そしてここにも浄財募金箱が設置されています。

身延山久遠寺

上の駅プラットフォームには、身延山ロープウェイなど各種のパンフレットが置かれています。また壁面にはAEDが設置されています。

身延山久遠寺

上の駅から境内への移動ルートはフラットな舗装路面です。

身延山久遠寺

エレベーター駅を出ると境内に入ります。境内は砂利路面ですが、全域にわたり舗装されたバリアフリーカート道が整備されています。

身延山久遠寺

本堂などの回廊へは、新エレベーターを使用して上がります。その前に、境内に整備されているバリアフリーカート道からの車椅子での参拝状況を紹介します。

身延山久遠寺

久遠寺は大寺院です。斜行エレベーター上の駅から、本堂の横にでます。横に五重塔を見上げる地点です。

身延山久遠寺

本堂の地下が有料施設「宝物館」。正面左側が入口です。

身延山久遠寺

宝物館の入口は階段ルートで、そこから靴を脱いで段差を上がり観覧します。宝物館は車椅子では観覧できません。

身延山久遠寺

斜行エレベーターの上の駅の横側、宝物館入口の正面に境内の公衆トイレがあり、バリアフリートイレが用意されています。

身延山久遠寺

スペースは一般的なサイズのトイレで、ウォシュレット付き便器が備えられています。この他に新エレベーターを利用する「報恩閣」の屋内トイレにも、綺麗なバリアフリートイレがありますが、男女別トイレの中にあるので、異性介護でトイレを利用する人は、この本堂横の公衆トイレの利用をお薦めします。

身延山久遠寺

本堂の前までバリアフリー通路を進みます。五重塔、手水舎、鐘楼が並ぶ配置で、五重塔と手水舎の間にバリアフリーカート道が伸びています。

身延山久遠寺

本堂前からバリアフリーカート道を右折すると、手水舎に近づきます。

身延山久遠寺

手水舎は砂利路面を通り、段差がある構造です。車椅子で手を浄めるのは苦戦します。

身延山久遠寺

その先は287段の「菩提梯」です。手前に段差があるので、車椅子では菩提梯を上から眺めることができません。

身延山久遠寺

下の写真は段の下まで行き、菩提梯を上から眺めた風景です。たいへんな階段です。

身延山久遠寺

バリアフリーカート道を通り、本堂前に再度移動します。正面が本堂、右隣が「祖師堂」です。

身延山久遠寺

お堂に沿ってバリアフリーカート道が整備されています。

身延山久遠寺

本堂の正面は段差構造です。新エレベーターを利用すると上部の回廊に車椅子で移動できます。

身延山久遠寺

祖師堂の前の香炉は車椅子でお参りが出来る構造です。

身延山久遠寺

祖師堂の正面の見事な装飾を、バリアフリーカート道から観覧できます。

身延山久遠寺

報恩閣の前を通ります。大きなしだれ桜があり、下の池には鯉が泳いでいます。

身延山久遠寺

バリアフリーカート道は、日蓮聖人が眠る御真骨堂拝殿の横を通ります。

身延山久遠寺

更に仏殿の前まで、バリアフリーカート道は続きます。

身延山久遠寺

バリアフリーカート道から、仏殿の見事な彫刻を見上げることができます。

身延山久遠寺

バリアフリーカート道は、釈迦殿新納牌堂方面へも伸びています。しだれ桜を近くから観桜できます。

身延山久遠寺

そして大客殿の前で、バリアフリーカート道は突き当たりになります。バリアフリーカート道を本堂方面に引き返します。この角度からもしだれ桜が楽しめます。

身延山久遠寺

2021年に完成した新エレベーターを利用した参拝ルートを紹介します。エレベーターは祖師堂と報恩閣の間にあります。

身延山久遠寺

車椅子で利用できるサイズのエレベーターです。

身延山久遠寺

上階は反対側のドアから出ます。車椅子で利用しやすい構造です。

身延山久遠寺

上階の回廊は土足禁止エリアです。エレベーターから出た場所に、ペーパータオルが置かれています。ここで車椅子のタイヤを拭いて回廊へ入ります。横に靴箱があります。

身延山久遠寺

祖師堂から本堂への回廊の状況です。エレベーターのすぐ横が祖師堂です。

身延山久遠寺

エレベーターから左方面に進むとすぐに祖師堂の回廊に入ります。

身延山久遠寺

そして本堂の回廊へとつながる連絡橋があります。

身延山久遠寺

連絡橋の段差は丁寧に解消されています。

身延山久遠寺

車椅子への配慮がある回廊です。

身延山久遠寺

そして本堂の回廊へ移動できます。

身延山久遠寺

本堂の回廊から五重塔とバリアフリーカート道がよく見えます。

身延山久遠寺

周囲が砂利路面の鐘楼。車椅子では本堂回廊から見ることができます。

身延山久遠寺

本堂のお参りが終わったら、同じルートで祖師堂に引き返します。

身延山久遠寺

祖師堂の見事な装飾を近くから鑑賞できます。

身延山久遠寺

祖師堂をお参りしたら、総合受付と休憩所がある報恩閣に入ります。報恩閣はバリアフリー施設です。

身延山久遠寺

休憩所が2室あり、いずれも段差の無い構造で、車椅子で利用できます。

身延山久遠寺

休憩室には無料のお茶サービスがあり、久遠寺を紹介する映像コンテンツが放映され、各種のパンフレットが置かれています。

身延山久遠寺

休憩室にはロッカーが用意されています。

身延山久遠寺

報恩閣事務所の両サイドに男女別トイレがあります。

身延山久遠寺

男性用と女性用は同じ構造です。

身延山久遠寺

男女別トイレ内の入口近くにバリアフリートイレがあります。

身延山久遠寺

スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

身延山久遠寺

報恩閣から先へとバリアフリー回廊は続きます。御真骨堂の前を通り、仏殿へとつながります。

身延山久遠寺

仏殿の回廊にバリアフリーに移動できます。

身延山久遠寺

見事な彫刻を鑑賞しながら、仏殿の回廊を進みます。

身延山久遠寺

仏殿正面の回廊から大客殿の威容を鑑賞できます。

身延山久遠寺

仏殿正面の回廊に段差はありません。しかし仏殿正面入口には段差があります。

身延山久遠寺

段差を回避して仏殿に入るバリアフリーポイントが整備されています。

身延山久遠寺

回廊の床を上げて段差解消された入口から、仏殿に入ることができます。

身延山久遠寺

段差は丁寧に解消されています。

身延山久遠寺

仏殿の周囲を廻り、バリアフリー回廊に戻ることができます。

身延山久遠寺

回廊の横に、仏殿内の上階へ行くための昇降機が用意されています。

身延山久遠寺

以上が新エレベーターを利用してお参りができようになった、回廊の全貌です。同じエレベーターを利用して境内に戻ります。

身延山久遠寺

本堂の裏側に、新エレベーターが出来る前に利用されていた昇降機の案内が残されています。

身延山久遠寺

本堂の裏側から、身延山ロープウェイの乗り場へ行くバリアフリー歩道が整備されています。

身延山久遠寺

ロープウェイを利用する健常な人でも、西山せいしん駐車場から坂道を上がるよりは、斜行エレベーターを利用して境内に上がり、本堂裏のバリアフリー歩道経由でロープウェイ乗り場に行くほうが楽です。

ちなみに身延山ロープウェイのゴンドラは、2021年2月に新型パノラマビューゴンドラにリニューアルしました。1号車は「知恩号」、2号車が「報恩号」です。

身延山久遠寺

癒しと信仰のパワースポット身延山久遠寺は、本堂周辺のほぼすべてのお堂を車椅子でお参りすることができる、先進的なバリアフリー寺院です。

身延町のバリアフリー観光施設「道の駅みのぶ富士川観光センター」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年1月に執筆しました)

山梨県 道の駅みのぶ富士川観光センター 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

山梨県身延町にある、一般的な道の駅とは異なるイメージの施設です。「山梨県富士川クラフトパーク」という大規模公園内の一部が、「道の駅みのぶ富士川観光センター」として2005年に登録され、2014年にリニューアルしています。実際に利用する上では、施設を区分けして考える必要はありません。アクセスは中部横断自動車道の下部温泉早川ICから車で5分です。

道の駅みのぶ富士川観光センター

普通車用の駐車場は3か所あり、合計で556台を収容します。身障者用駐車スペースは、道の駅みのぶ富士川観光センターに近い場所に屋根なしで3台分用意されています。

道の駅みのぶ富士川観光センター

身障者用駐車スペースから道の駅みのぶ富士川観光センターへは、段差の無いフラットな舗装路面を移動します。

道の駅みのぶ富士川観光センター

道の駅みのぶ富士川観光センターは、傾斜路に6つの施設が連結して並ぶ構造です。

道の駅みのぶ富士川観光センター

坂上から「情報発信館」「西島和紙工房」「ものづくり館」「富士川・切り絵の森美術館道の駅ギャラリー」「ふれあい交流館」「おみやげ館」が入ります。

道の駅みのぶ富士川観光センター

6棟の前の通路は緩やかな傾斜路で、車椅子で通行可能です。

道の駅みのぶ富士川観光センター

坂上の「情報発信館」が、道の駅の観光情報センターです。

道の駅みのぶ富士川観光センター

身延町近郊の観光パンフレットが置かれています。

道の駅みのぶ富士川観光センター

坂下にある「おみやげ館」が道の駅のショップです。農産物直売所ではなく、物産館のイメージ。店内は車椅子で買い物ができるバリアフリー構造です。

道の駅みのぶ富士川観光センター

「おみやげ館」と広場を挟んだ同じ高さにレストラン棟があり「レストランスヴニール」が営業しています。このレストランは道の駅の施設ではなく、山梨県富士川クラフトパークの施設です。

道の駅みのぶ富士川観光センター

レストランは食事メニューを提供するダイニングと、イートインスペースがあるカフェコーナーに分かれています。

道の駅みのぶ富士川観光センター

どちらもフラットな構造でスペースにゆとりがあり、可動式のテーブル席があるので車椅子で利用できます。下の写真はカフェコーナーのイートインスペースです。

道の駅みのぶ富士川観光センター

ダイニングとカフェコーナーの間に、トイレや授乳室があり、バリアフリートイレが用意されています。

道の駅みのぶ富士川観光センター

バリアフリートイレは奥行にゆとりがある個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置、着替え用のボードが備えられています。

道の駅みのぶ富士川観光センター

切り絵美術館は少し離れた場所になりますが、道の駅施設に隣接して、山々を背景にバラ園やイベント広場など、山梨県富士川クラフトパークの屋外施設が広がります。

道の駅みのぶ富士川観光センター

イベント広場の横には、子どもたちに人気のふわふわドームがあります。

道の駅みのぶ富士川観光センター

階段箇所には、段差回避スロープが設置されている公園です。

道の駅みのぶ富士川観光センター

山梨県富士川クラフトパーク全体は、アウトドア施設なので車椅子での利用は無理のない範囲に限られますが、道の駅みのぶ富士川観光センターとレストラン棟周辺は、車椅子で問題なく利用できるバリアフリー施設です。

(本稿は2022年1月に執筆しました)