三浦半島の最南端に位置する城ケ島は、車椅子で観光が出来る場所と、無理な場所があります。城ケ島の主な観光ポイントのバリアフリー状況を紹介します。
城ケ島へのアクセスは車が便利です。島に架かる「城ケ島大橋」は、昼間の通行は有料です。通行料金は障がい者減免制度があり、障害者手帳等の提示で半額(端数切上げ)に減免されます。有人ゲートで手帳を提示してください。

城ケ島には6つの「ワンデーパス駐車場」があります。駐車料金の障がい者減免制度があり、障害者手帳等の提示で無料に減免されます。スタッフがいる駐車場は入場時に手帳を提示して減免措置を受けます。
機械式駐車場は、入庫時は駐車券を受領して入り、出庫時は精算機に駐車券は入れずに、精算機にあるインターフォンまたは通話機で管理センターに連絡し、カメラに向かって障害者手帳等を提示します。するとリモートで出庫ゲートが開けられます。

城ケ島公園のバリアフリー状況です。神奈川県立城ケ島公園は、島の東側に広がる入園無料の公園です。

身障者用駐車区画は城ケ島公園第一駐車場に3台分用意されます。第一駐車場は有人駐車場です。入庫時に障害者手帳等を提示して料金の減免措置を受けて下さい。

第一駐車場から「ピクニック広場」にかけての園内の散策路は、車椅子で通行できます。

「ピクニック広場」は芝生ですが、頑張れば車椅子で横断可能です。

このエリアにある2か所の公衆トイレには、バリアフリートイレが用意されています。

水仙が有名ですが、6月の紫陽花も見事な公園です。

園内の「第二展望台」はスロープ式で、やや傾斜角度はありますが、頑張れば車椅子での利用は可能です。「第一展望台」は階段構造です。

城ケ島西側のバリアフリー状況です。土産屋などが並ぶ島の西側エリアには、第一から第四までの機械式駐車場があります。駐車料金の障がい者減免措置は、出庫時にリモートで行います。
第一駐車場に身障者用駐車区画が1台分あります。また2か所ある公衆トイレにはバリアフリートイレが用意されています。

千畳敷の岩場「長津呂(ながとろ)の磯」方面に向かうルートの紹介です。第一駐車場の奥、土産屋などが並ぶ細い道を進みます。この道は一般車両が通るので注意して下さい。

上り坂の舗装路で、やや路面は荒れていますが、注意して進めば車椅子での移動は可能です。ただし磯にでる手前に距離は短いながらも、急な坂になる箇所があります。

この坂を上ることが出来れば「長津呂の磯」が見える場所に出ます。

西側エリアにある土産店、食事店は、車椅子で利用可能な、段差のない入口、フラットな店内のお店が多々あります。
前出の「長津呂の磯」以外、海岸の岩場をつなぐハイキングコースは、段差構造なので車椅子では近づけません。
城ケ島灯台へのルートも段差があります。また城ケ島京急ホテルの横にある赤い「観光橋」は、途中に段差があるので車椅子での通行は出来ません。
城ケ島大橋の下に建つ「北原白秋詩碑」は段差の先の砂地にあり、車椅子で近付くことは困難です。
城ケ島公園の第一駐車場から「ピクニック広場」にかけては車椅子で散策できます。西側エリアも部分的ですが、車椅子での観光は可能です。
三浦半島の三崎にある「三崎フィッシャリーナ・ウォーフ うらり」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2019年6月の取材に基づいています)