東京都目黒区、自由が丘駅前の「自由が丘デパート」は、一部を除き館内を車椅子で移動することが出来る施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
空襲で焼野原になった自由が丘にできた闇市を、そのまま収容したのが自由が丘デパートの始まりです。開館は昭和28年。現在の建物の基本構造部は昭和30年代に建設されました。その後、幾多の増改築を重ねて現在に至ります。
施設はB1から4Fまでの5フロア構造。3坪から5坪程度のテナント区画を中心に130マス以上あり、現在100店舗ほどが営業しています。

エレベーターが1基あり、B1から3F間で稼働しています。4Fはエレベーターがありません。

館内のトイレは3Fだけにあります。バリアフリートイレは、一般男女別トイレとは離れたエレベーターの隣にあります。
4Fは英会話スクールと貸しホール、そして自由が丘デパートの事務所があります。
3Fの状況です。3Fはスナックや飲み屋が入るフロア。車椅子で利用出来そうなお店は、ほとんどありません。
2Fの状況です。2Fはグルメ街です。このフロアだけは、中通路ではなく外通路式。インド料理、ベトナム料理、すし、とんかつ・・・。飲食店を中心に14店舗が営業しています。価格は庶民的。自由が丘のお洒落グルメ店とは一線を画す飲食店街です。いわゆるバリアフリー店はありませんが、その人の障がいの状況によっては、車椅子でなんとか利用できる可能性がある店舗はあります。
1Fの状況です。1Fは活気のあるフロアです。入店しているお店は服飾、雑貨、食品、化粧品・・・と様々です。ここにしかない、独特の世界が広がります。バリアフリーへの取り組みがあるわけではありませんが、通路の横に小さな店舗が並ぶ構造なので、1Fは車椅子で買い物が出来るお店が多いフロアです。
B1の状況です。雑貨や服飾系ショップが中心です。テナントのマスは全45区画ありますが、営業しているのは約半分です。スケルトン状態のマスが多いので、自由が丘デパートの建築構造が見学できます。1Fと同様に、通路から車椅子でお店を覗くことはできます。

人気タウン自由が丘の駅前の施設ですが、自由が丘デパートと隣接する「ひかり街」は、戦後の自由が丘文化を楽しむ空間です。

自由が丘デパートは、バリアフリーとは程遠い印象ですが、車椅子でも部分的には利用できる商業施設です。
(本稿は2015年9月の取材に基づいています)