読み方は「いわとわけ」。岩戸別神社は、栃木県塩谷町に建つ、810年に創建された古社です。天照大神がこもった天の岩屋の岩戸を押し開いた、天手力雄命(あめのだちからおのみこと)をお祀りしています。
長い歴史と高い社格を感じる趣のある境内は、バリアフリーではありませんが、多少無理をすれば車椅子でお参りできないこともありません。現地の状況を紹介します。
山中に建つ神社で参道は階段ですが、境内の高さに駐車場があります。車でアクセスすれば、境内の横までは訪れることができます。
杉木立の中が駐車スペース。現地には「杉に注意」という警告板があります。そして路面は車椅子が苦手な深い砂利です。この砂利路面を乗り越えられれば、車椅子で境内に入ることができます。
境内は部分的ですが、舗装通路が整備されています。通路までたどり着ければ、社殿の前まで車椅子で移動できます。
舗装通路は、階段参道から境内に上がった地点から整備されています。
手水舎は巨大な石をくりぬいた構造。周囲にデコボコがあるので、車椅子から浄水まで手を伸ばすのは苦戦します。
社務所まで舗装通路が整備されています。
拝殿は段差の上です。手前に四段、奥に四段の段差の先に賽銭箱があります。車椅子では段差の手前からの参拝になります。
境内にはパワースポットが点在しています。砂利路面を通るので、どこまで近づけるかはその人次第ですが、舗装通路からでもある程度は眺めることができます。下の写真は、手前が天地石、奥が稲荷社です。
境内の奥に鎮座する力石。最大直径2.5ⅿ、高さ1.3m、重量12tという案内です。
境内を回り込めば、本殿を横から拝むことができます。
このような現代作品もあります。獏の化身「夢福神」です。
岩戸別神社はバリアフリーではありませんが、車でアクセスすれば、車椅子から境内の神聖な空気を感じることができます。
栃木県塩谷町の「道の駅湧水の郷しおや」の情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2021年11月に執筆しました)