ほっとプラザはるみは2023年に晴海地域交流センター「はるみみらい」に生まれ変わりました。以下は2020年3月4までの状況で、本稿は2018年4月の取材に基づいています。
東京都中央区立の「ほっとプラザはるみ」は、レインボーブリッジを正面に臨む晴海ふ頭にある、足が悪い人でも利用できる温浴施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
施設は2001年に開設されました。隣接するゴミ処理施設「中央清掃工場」の余熱を活用した、4フロア構造の公共施設で、エレベーターは1基です。
1Fは無料駐車場とエントランス及び事務所。
2Fはレストラン、休憩室、会議室。
3Fが「ほっとプラザはるみ」。
4Fは屋上庭園で「東京湾花火大会」の時は有料観覧席になります。
バリアフリートイレは1F、2F、そして3Fの「ほっとプラザはるみ」内に用意されます。アクセスは車が便利。身障者用駐車区画が1台分あります。
「ほっとプラザはるみ」は中央区立の健康増進施設です。3Fの有料エリア内に、水着着用の温浴施設とトレーニングルームがあります。
誰でも利用できますが、利用料金は中央区民と区外で変わります。障がい者減免制度は中央区民だけが対象になります。
3F「ほっとプラザはるみ」のバリアフリー状況を詳しく紹介します。車椅子利用者は、エントランスから施設に入り、エレベーターで3Fへ上がります。3Fの「ほっとプラザはるみ」入口の自動販売機で利用券を購入します。ここでスタッフに声をかけてください。施設内は土足禁止。施設内用の車椅子を用意していただけます。車椅子を乗り換えて「ほっとプラザはるみ」有料エリア内へ入ります。自分の車椅子は受付で預かっていただけます。
受付で利用券と靴のロッカーキーを預け、引き換えに更衣室のローカーキーを受けとります。「ほっとプラザはるみ」の身障者用更衣室は、男女別更衣室の中にそれぞれあります。異性介護で利用できる独立した身障者用更衣室はありません。
更衣室内はフラット構造です。ロッカーが並ぶエリア、ドライヤー付きのドレッサーコーナー、シャワールームがあります。シャワールームには、幅の広い身障者向けのシャワーコーナーが1つ用意されます。更衣室から温浴施設へは段差なく車椅子で利用できます。
温浴施設は、屋外ジャグジー、屋内ジャグジー、打たせ湯や寝湯がある屋内の浅い温浴プール、ジェット水流装置がある泳ぎもできる深い温浴プール、サウナ、岩盤浴、休憩ゾーンなどがあります。温浴施設プールゾーン内にも、バリアフリートイレがあります。
プールゾーン内の移動は車椅子で可能です。ただし屋外ジャグジーへの移動は手動ドアを通るので、介助者がいると助かります。プールへの入水路は手すり付き階段などで、車椅子のままでの入水は出来ません。岩盤浴施設は一つだけで、1日交代で男性利用の日、女性利用の日、になります。
屋外はもちろん、屋内からも湾岸エリアの眺望は抜群です。プールゾーン内は飲食禁止ですが、レインボーブリッジを眺めながら、休憩のひと時を楽しめます。
プールサイドまで車椅子で移動可能です。そこから何らかの方法でプール内に移動できる人なら、利用できる温浴施設です。競泳用の温水プールではなく、健康増進用の暖かいお湯の温浴プールなので、身体障がいのある人のリハビリテーションに使いやすいプールです。
温浴施設以外にトレーニングルームがあり、ちょっとしたトレーニングマシーンと、エアロビクスなどのプログラムがあります。温浴施設利用の料金だけで、トレーニングルームも利用できます。
2Fレストランのバリアフリー状況です。2Fのレストランは「Harumi Sea Terrace」。バリアフリー上の特別な設備はありませんが、フラットな構造で稼働式のテーブル席があるので、車椅子での利用は可能です。レストランから東京湾岸を眺めることができます。
屋上庭園のバリアフリー状況です。4Fの屋上庭園は、エレベーターの乗降場所は屋内。そこから屋根の無い屋上庭園に繋がる無料エリアです。夏場はジャブジョブ池が開放されます。
ほぼ段差のないフラット構造なので、車椅子での散策は可能です。車椅子で晴海ふ頭からレインボーブリッジ方面の景観が楽しめる屋上庭園です。
温浴施設「ほっとプラザはるみ」は、区外の人でも2時間350円と低廉な料金で利用できます。車椅子利用者の健康増進に役立つ施設です。