中曽根首相の元別荘 日の出山荘 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

日の出山荘

ロン・ヤス会談が行われた東京都西多摩郡日の出町にある中曾根康弘元内閣総理大臣の別荘が、平成18年に日の出町に寄贈され、平成19年から記念館として一般公開されています。

アクセスは車です。一般来館者用の未舗装路面の駐車場がありますが、そこからは舗装路の山道を350ⅿ上がります。車椅子利用者用の駐車スペースが山道の250ⅿ先に用意されています。細い道路を車で上がり、車椅子利用者用の駐車スペースに向かってください。未舗装路面の駐車区画線引きがないスペースで、上手に駐車すれば普通車4台程度は停められます。

日の出山荘

車椅子利用者用の駐車スペースから、舗装路の山道を100ⅿ上がります。後半の50ⅿの傾斜はきつく、介助者が2名ほしい坂道です。帰路は車椅子後ろ向きが安全です。

日の出山荘

坂道を上がりきると受付棟があります。日の出山荘は有料の施設ですが、入館料の障がい者減免制度があり、本人が無料に減免されます。受付で障害者手帳等を提示して減免措置を受けてください。

受付棟に個室トイレが2つあります。バリアフリートイレではありませんが、一般的なトイレよりも少し大きなサイズの個室で、手すりが付けられ、ウォシュレット付き便器が備えられています。つかまり立ちができる人なら、利用できるかもしれません。

日の出山荘

受付棟から日の出山荘内に移動します。山荘内は未舗装路面です。

日の出山荘

山荘の主な建物は「青雲荘」「天心亭」「書院」の3棟です。この内「青雲荘」の前までは、未舗装路面を通行して車椅子で移動できます。

日の出山荘

「青雲荘」は江戸時代後期の農家の母屋で、山荘では離れ座敷として使用されていました。レーガン大統領夫妻が囲炉裏を囲み、中曽根首相が点てた抹茶でもてなされました。

日の出山荘

「青雲荘」の前には、「ロナルド・レーガン米国大統領記念植樹」の碑があります。

日の出山荘

車椅子で見学できるのはここまでです。ロン・ヤス会談が行われた「天心亭」までの道は、石畳のデコボコが激しい路面です。

日の出山荘

無理をして近くまで進むと、興味深い装飾物を見ることができます。

日の出山荘

どんなに無理をしても車椅子ではここまで、「書院」までの道はデコボコがより激しい石畳です。

日の出山荘

「書院」の玄関は段差構造です。

日の出山荘

「書院」の内部も段差構造です。車椅子での見学はできません。

日の出山荘

今回取材時は桜など敷地内のお花が綺麗でした。最低でも100ⅿは山道を上がり、車椅子では「青雲荘」しか見学ができませんが、日の出山荘は東京都とは思えない風景に出会える記念館です。

群馬県高崎市に「中曽根康弘資料館 青雲塾会館」があります。詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しているので、ぜひご覧ください。

(本稿は2022年4月に執筆しました)