神奈川県伊勢原市に鎮座する比々多神社は、境内地などから発掘された縄文時代の遺跡遺物により、約1万年前から信仰の場であったことが分かっています。また江戸時代に編纂された「社伝記」には、ご鎮座は神武天皇の世、紀元前655年と記されている古社です。

アクセスは車が便利です。参拝者用無料駐車場が6か所用意されています。境内に最も近いのは第一駐車場で、20台程度を収容します。未舗装路面ですが砂利が薄く路面が固いので車椅子は動きました。第一駐車場の入口付近に「お車祓所」があります。

境内への参道は途中2か所に階段がある構造で、鳥居をくぐり最初の階段を上がると手水舎があり、二つ目の階段を上がると境内にでます。境内はほぼフラットな未舗装路面です。

手水舎へは、第一駐車場側から決定的な段差は回避して未舗装路を上がれば、車椅子で近づけないことはありません。

10㎝ほどの段差を乗り越えれば、車椅子で手水舎に接近できます。

龍の反対側から浄水が二筋流れ落ちています。

手水舎の横、二つ目の階段の手前に一対の狛犬が本殿を護っています。

勇猛な表情の狛犬です。

そこからもう一度無理をして未舗装路を下り、第一駐車場側に戻ります。緩やかな傾斜の舗装車道を境内方面に進むと、境内への段差の無い出入口があります。車椅子ではここから境内に出入りします。

この出入口に「成長のはかり」が建っています。台の上の子供を乗せて身長を計る石板だと思われます。比々多神社では、赤ちゃんの泣き相撲「一心泣き相撲」比々多場所が開催されます。

境内に入ります。未舗装路面ですが中央部の参道は舗装されています。

神社ですが境内に鐘楼があります。

授与所は未舗装路面の先ですが、車椅子が動く固い路面です。

授与所の裏側のトイレ棟があり、バリアフリートイレが用意されています。新しくてとても綺麗なトイレで、ややスペースは狭いながらもウォシュレット付き便器が備えられています。神社の公衆トイレとしてはハイレベルなバリアフリートイレです。

拝殿は4段の階段があり賽銭箱は段の上にあります。拝殿の横に木製スロープがありますが、車椅子で上がることができない角度です。車椅子では階段の手前からの参拝になります。

反対側のスロープも車椅子向きではありません。奥に見えるのが本殿です。

拝殿の横のスペースに、不思議な形の現代作品があります。

まが玉をイメージした「なでなでまが玉」です。「御参拝にあたり玉を優しくなで」るのが作法と案内されています。

拝殿の横に神輿殿があります。舗装路面の坂道を上がれば、車椅子で近づくことができます。

車椅子での境内出入口の近くに、昭和28年に開館した有料施設「三之宮郷土博物館」があります。神社関係資料、考古資料など約2,000点が展示保存されているそうです。内部の状況は今回未確認ですが、ワンフロアの展示室があるようです。

約1万年の歴史がある比々多神社は、段の手前からになりますが車椅子で参拝ができる古社です。
伊勢原の地名発祥の社と伝えられる「伊勢原大神宮」を別稿で紹介しています。ご覧ください。
(本稿は2022年5月に執筆しました)