立川の複合施設 グリーンスプリングス 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都立川市の「グリーンスプリングス」は、グルメ、ショップ、ホテル、ホール、プレイパーク、オフィスなどで構成される複合施設です。そして緑と水があふれる広場からジャブジャブ遊びができるカスケードまで、パブリックスペースが広がります。車椅子から見た現地のバリアフリー状況を紹介します。

グリーンスプリングス 車椅子バリアフリー情報

立川駅北口から徒歩8分、多摩都市モノレール立川北駅からは徒歩4分の案内です。

180台を収容する駐車場があります。施設の1F部、2F広場の下が駐車場です。したがって1Fですが屋内駐車場になっています。

身障者用駐車区画の場所はゲートの手前です。駐車場の入口、駐車券が発行されるゲートを通過して一般駐車場エリアに入ると、身障者用駐車区画はありません。駐車場入口付近にいるスタッフに車椅子利用を申告して誘導を受けてください。現時点では、現地には身障者向けの目につく案内表示はありません。

一般公開部は主に1Fと2Fで、3Fと4Fに各1店舗飲食店があります。

1Fスペースの大半は駐車場です。多摩都市モノレール側の歩道は「サンサンロード」と命名され、この道に面してショップ、グルメ、CVSなどが並びます。フラットな構造で車椅子での利用に大きな問題はありません。1Fにバリアフリートイレは2つ用意されています。

グリーンスプリングス 車椅子バリアフリー情報

今回取材時はまだオープンしていない店舗がありました。したがって全ての店舗の車椅子利用状況は分かりませんが、1Fのラーメン店は、車椅子での利用が難しいカウンター席のお店です。蕎麦屋は車椅子で利用できるテーブル席があります。

グリーンスプリングス 車椅子バリアフリー情報

緑と水の広場がある2Fが施設の中核フロアです。1Fと2F間のメインの動線は階段です。エレベーターは東側に1基、西側に2基、そして立川駅方面のサウスゲート、ウエストゲートにあります。今回取材したのは日曜日で、ベビーカーの来客が多数エレベーターを利用していました。特に混雑が目立ったのは東側のエレベーターです。

グリーンスプリングス 車椅子バリアフリー情報

広場は車椅子で気持ちよく散策が出来るバリアフリー仕様です。2Fにバリアフリートイレは2つ用意されています。カスケードは階段構造なので、車椅子では下から見上げます。

グリーンスプリングス 車椅子バリアフリー情報

2Fのショップとグルメも、まだオープンしていないお店がありましたが、観察する限り車椅子で利用できない決定的な構造のお店はありません。ただし、混雑時は車椅子では苦戦しそうな店内スペースに余裕がないお店はありました。

ビオトープ、噴水、アート系オブジェ、フリーテーブル、そして空に伸びるカスケード。とても魅力的なパブリックエリアです。

グリーンスプリングス 車椅子バリアフリー情報

グリーンスプリングス 車椅子バリアフリー情報

グリーンスプリングス 車椅子バリアフリー情報

3Fは東側に飲食店が1店。飲食店は車椅子で利用できるテラス席があるお店です。店舗外の3Fテラスは自由に散策できます。

グリーンスプリングス 車椅子バリアフリー情報

グリーンスプリングス 車椅子バリアフリー情報

今回取材時、同フロアのバリアフリートイレは、施錠されて使用できませんでした。

ステージガーデン側の4Fの店舗は、今回取材時はまだオープンしていませんでした。

プレイミュージアムとプレイパークの概要です。「プレイミュージアム」は体験型の企画美術館。「プレイパーク」は子供向けの遊べる屋内施設です。2Fがエントランスで3Fまである構造で、2Fがミュージアム、3Fがパークです。

ステージガーデンの概要です。屋外空間ともつなげられる、コンサートや演劇、パブリックビューイングまで可能な、多目的で多機能な大規模ホールです。現時点では全ての公演は延期または中止になっています。

グリーンスプリングス 車椅子バリアフリー情報

今回取材時は、1Fのロビー空間が一般公開されていました。もちろんバリアフリーに配慮があるホールです。

グリーンスプリングス 車椅子バリアフリー情報

立川駅北口エリアの最後の大規模開発といわれています。グリーンスプリングスは、2Fのパブリックスペースが魅力的なバリアフリー施設です。

近隣の「イケア立川」の情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

(本稿は2020年7月に執筆しました)

ファーマーズセンターみのーれ立川 車椅子買物ガイド バリアフリー情報

東京都立川市、昭和記念公園の北側にあるJA東京みどりの農産物直売所です。開業は2013年。立川市を中心に近隣5市の農業者約180名が出品しています。

来店者用の駐車場は2か所に分かれて合計約90台を収容します。身障者用駐車スペースは、店舗トイレの前に1台分あります。バックで駐車した右側に簡易な屋根が設置されています。

ファーマーズセンターみのーれ立川

身障者用駐車スペースを利用して、屋根の下に降りれば、小雨程度なら濡れずに店内に移動できます。駐車場から店内にかけて、段差のないバリアフリー構造です。

ファーマーズセンターみのーれ立川

トイレにバリアフリートイレがあります。

ファーマーズセンターみのーれ立川

スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイトが備えられています。

ファーマーズセンターみのーれ立川

店舗の出入口は自動ドア。段差のないバリアフリーなエントランスです。

ファーマーズセンターみのーれ立川

店舗面積は242㎡とそれほど大きくはありませんが、店内の通路幅は余裕があり、車椅子で買い物ができます。

店内は品数豊富。HPで紹介されている特産品は、トマト、サトイモ、ダイコン、ホウレンソウ、そしてウド。ウドは地下3mのムロで栽培されます。シーズンは2月から5月頃。旬の時期に限定された産物です。通年商品として「うどドレッシング」などが販売されています。

ファーマーズセンターみのーれ立川

店内に5坪ほどの小さなイートインコーナーがあります。うどん、定食、ソフトクリームなどのデザート類、飲み物類などのメニューで、カウンターで注文し、フリーテーブルでいただきます。テーブルは4人×3あります。イートインコーナーは、バリアフリー面での格別な配慮はありませんが、混んでいなければ車椅子での利用は可能です。

ファーマーズセンターみのーれ立川

切り花は店内で販売しています。また屋外に花卉売り場があり、花や植木が販売されています。

ファーマーズセンターみのーれ立川

屋外売り場も車椅子で利用できるフラットな構造です。屋外花卉売り場のレジは、売り場に面した店舗の外側窓口です。

ファーマーズセンターみのーれ立川

店舗の北側はベンチが配置されている芝生広場。休憩場所として、あるいは遊び場として、自由に利用できます。

ファーマーズセンターみのーれ立川

「ファーマーズセンターみのーれ立川」は、車椅子で買い物ができるバリアフリーな農産物直売所です。

(本稿は2021年11月に書き直しました)

昭和記念公園日本庭園 車椅子散策ガイド バリアフリー情報

東京都立川市の「昭和記念公園」の中にある「日本庭園」は、園路が整備され車椅子で一周することができます。

「日本庭園」は1997年の開園。植栽は育ち、趣のある紅葉が楽しめる庭に成長しています。「昭和記念公園」の「日本庭園」は、秋に訪れたい紅葉の名所です。

昭和記念公園は利用料の障がい者減免制度があり、駐車料金が無料に減免、入園料は本人と介助者1名が無料に減免されます。

「日本庭園」の主園路は車椅子での通行が快適です。土の混じった歩きやすい舗装路という案内です。

「日本庭園」の入口は2つあります。「南の門」からはバリアフリーに入園できます。

「東の門」は段差がありますが、段差にロングスロープが架かりました。車椅子での「東の門」利用は可能です。ただし段差路をつぶしての一人通行サイズのロングスロープなので、車椅子で通ると、反対から通る人との対面通行はできません。

人気の公園です。紅葉の時期、好天の週末は混雑します。「日本庭園」内で、混雑でやや車椅子で苦戦する可能性があるのは「盆栽苑」です。絶対的なスペースが狭いので、状況によっては窮屈な思いをします。また出入口の傾斜もややきつい角度です。

池のほとりに四阿(あずまや)が二軒あります。窓からの風景が計算された設計の素敵な施設です。内部はベンチタイプのシートで、車椅子から窓の外を眺めるスペースの設定はありません。それでも空いている時は問題ありません。混雑時は、車椅子の居場所に困る室内です。

「日本庭園」内の園路は快適ですが、公園の入口かここまでが距離があります。昭和記念公園は広大です。体調を整え、元気な介助者とともに車椅子でお出かけすることをお薦めします。パークトレインを上手に利用するのも作戦です。

「昭和記念公園」の中にある「日本庭園」は、車椅子で散策ができる庭園です。

国営昭和記念公園内「昭和天皇記念館 」の情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2017年11月の取材に基づいています)