両国 旧安田庭園 車椅子散策ガイド バリアフリー情報

東京都墨田区、両国駅から徒歩5分にある「旧安田庭園」は、部分的には車椅子で散策が出来る日本庭園です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

隅田川の水を引いた汐入回遊式庭園として、元禄年間に造営された大名庭園です。明治時代に安田氏の所有になり、現在では墨田区が管理しています。来園者用の駐車場はありません。入園は無料です。池を中心に砂利路面や飛び石のある散策路を巡る日本庭園です。

旧安田庭園

正門から短い区間ですが二股に分かれる舗装路があります。

旧安田庭園

左側に進むとバリアフリートイレがあるトイレ棟があり、「心字池」に続く散策路につながります。

左側に進むと障害者用トイレがあるトイレ棟

右側に進むと「心字亭」があります。出入口に段差回避スロープがある休憩所で、ここにもバリアフリートイレがあります。

右側に進むと「心字亭」

「心字池」が見える位置まで進むと舗装路は終わり、深い砂利路面の散策路になります。

心字池

この散策路には、車椅子のタイヤが砂利に潜り込まないように、円形の金具が埋め込まれています。したがって見た目は深い砂利路面ですが、頑張れば車椅子で進むことが出来ます。

ただし快適なバリアフリー路面ではありません。ある程度、車椅子のタイヤは砂利の抵抗を受けます。また埋め込まれた金具にタイヤが引っかかることがあります。

スタッグ防止装置付きの砂利路面

体力のある人なら、円形の金具が埋め込まれた砂利路面を行けるところまで行くことができます。

心字池の一周は不可

その先には飛び石を越える箇所など、車椅子では決定的に通行できない段差箇所があるので、車椅子では心字池一周はできません。

心字池の一周は不可

刀剣博物館側の隅田川よりに、旧安田庭園の出入口があります。

刀剣博物館側の出入口

門をくぐるとすぐに円形の金具が埋め込まれた砂利路面になりますが、この出入口から入園すると、短い距離の砂利路面の通過で、より庭園の奥に車椅子で行くことが出来ます。

刀剣博物館側の出入口

旧安田庭園は、車椅子で一周はできません。ただし砂利路面に工夫があるので、体力の範囲で日本庭園を鑑賞できます。

(本稿は2019年10月の取材に基づいています)

両国 横綱町公園 車椅子散策ガイド バリアフリー情報

東京都墨田区の東京都横綱町公園には、関東大震災と東京大空襲の被害者のための「東京都慰霊堂」、資料館「東京都復興記念館」、そして日本庭園などがあり、いずれも改修されて車椅子で利用できます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

東京都横綱町公園

来園者用の専用駐車場はありません。JR両国駅からは徒歩10分の案内。大江戸線両国駅からも、エレベーター出口を利用すると同じくらいの距離になります。

東京都横綱町公園

正門は清澄橋通りに面しています。公園入口は他にもあり、いずれも車椅子で通行できます。

東京都横綱町公園

「東京都慰霊堂」の周囲は深い砂利路面です。

東京都慰霊堂

そのなかに舗装通路があり、主要な施設にはすべて車椅子で移動することが出来ます。

東京都慰霊堂

東京都慰霊堂の状況です。正面入口は階段ですが、段差回避スロープがあります。車椅子で利用しやすい緩い傾斜のスロープです。

東京都慰霊堂

慰霊堂内はフラット構造で車椅子のお参りは可能です。

東京都慰霊堂

巨大な祈りの空間が広がるお堂です。

東京都慰霊堂

東京都復興記念館のバリアフリー状況です。昭和6年に開設された施設で、入館無料です。

東京都復興記念館のバリアフリー状況

正面入口は階段ですが段差回避スロープがあります。

東京都復興記念館のバリアフリー状況

このスロープも車椅子で利用しやすい緩い傾斜です。

東京都復興記念館のバリアフリー状況

入口のドアは車椅子で通過しにくいタイプの手動ドアです。今回取材時は、車椅子をみたスタッフがドアを開けてくださいました。

東京都復興記念館のバリアフリー状況

館内は改修されてバリアフリーです。2フロア構造でエレベーターが1基あります。1Fにバリアフリートイレが用意されています。

東京都復興記念館のバリアフリー状況

展示室内の床はフラットで、すべての展示を車椅子で見学できます。1Fは関東大震災の資料が展示されています。

東京都復興記念館のバリアフリー状況

2Fは東京大空襲の資料と震災の資料の展示があります。見ごたえのある貴重な資料が展示されています。

東京都復興記念館のバリアフリー状況

日本庭園のバリアフリー状況です。段差の無い舗装された通路があり、段差箇所を避ければ庭園内を車椅子で散策できます。

日本庭園のバリアフリー状況

隣接する「東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑」まで、舗装路を通り車椅子で行くことが出来ます。

東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑

この碑は上部が花壇です。花壇のデザインは、毎年都内の小・中・高校生から公募し、優秀作品4点が春夏秋冬の花壇デザインに採用されています。

東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑

「東京都慰霊堂」、「東京都復興記念館」、そして日本庭園は、車椅子で利用できます。横綱町公園は、歴史の長い公園ですが、バリアフリーに改修されています。

別稿で「東京両国 車椅子お散歩コース バリアフリー施設情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2019年10月の取材に基づいています)

すみだ北斎美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都墨田区の「すみだ北斎美術館」は、2016年に開館した車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

すみだ北斎美術館

墨田区生まれの葛飾北斎をテーマにした美術館です。

葛飾北斎をテーマにした美術館

建物は4フロア構造で、3Fと4Fが展示室です。その内4Fの半分のスペースが常設展示室で、4Fの残り半分と3Fが企画展示室になります。構造的に2Fはなく、1Fが美術館受付やミューアムショップ、図書室、講座室です。

常設展の観覧料

B1はロッカーとトイレのフロア。1FとB1は無料で利用できるパブリックスペースです。

アクセスの状況です。両国駅からは徒歩5分の案内。アクセスルートにアップダウンはありません。

すみだ北斎美術館

来館者用の駐車場はありませんが、建物の横に身障者用駐車区画が1台分あります。予約制ではなく、空いていれば使用できる運用です。

障害者用駐車区画が1台分あります

常設展の観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。企画展の観覧料は展覧会により変わります。障がい者減免制度がありますが、多くの場合は、本人と介助者1名が半額程度に減免されます。

常設展の観覧料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免

館内の各フロアはフラット構造です。エレベーターは2基あります。

エレベーターは2基

バリアフリートイレは1Fのパブリックスペースに1つ用意されています。

障害者用トイレは1Fのパブリックスペースに1つ

1Fで独立した構造の「図書室」は、フラットな構造ですがスペースの余裕はありません。通路は車椅子での利用がギリギリの幅です。

図書室

講座室も室内にスペースの余裕はありません。

講座室

3Fと4Fの展示室は車椅子での利用は可能です。展示作品を紹介するパネルタッチは、車椅子で足が入るタイプです。また外国人観光客向けに多言語対応しています。

パネルタッチは、車椅子で足が入るタイプです

最上階の4Fには「展望ラウンジ」があります。エレベーターホールに数本ベンチが置かれ、狭い窓からスカイツリーが見えます。

4Fの展望ラウンジ

平成元年に墨田区で企画された美術館です。紆余曲折があり開館まで15年超かかりました。墨田区の投資額は直接経費だけで20億円、周辺経費を含めると30億円を超えます。

すみだ北斎美術館

すみだ北斎美術館は、狭いスペースを利用した施設です。混雑すると車椅子では苦戦するので、ピークをずらして利用することをお薦めします。

別稿で「東京両国 車椅子お散歩コース バリアフリー施設情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2019年10月に加筆修正しました)