二子玉川ライズ 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都世田谷区二子玉川の「二子玉川ライズ」は、とても車椅子で利用しやすい施設です。現地で感じたバリアフリー面での優れたポイントを紹介します。

なお本稿は2019年11月の取材に基づいています。

二子玉川ライズ

○街全体がバリアフリー動線

1982年から始まった開発プロジェクトです。二子玉川駅から二子玉川公園までが「リボンストリート」でむすばれています。

途中で施設をつなぎ、道路を跨ぎ進みますが、路面はフラットで、必要な場所にはエスカレーターやエレベーターがあり、全行程車椅子での通行が可能です。

駅、複合型商業施設、広場、オフィス、レジデンス、公共施設、公園が、すべてバリアフリーにつながっています。

二子玉川ライズ

○アクセス面での配慮

二子玉川駅地上改札から二子玉川ライズ方面へは、車道に隔たられることなくリボンストリートで移動できます。

二子玉川ライズ

その途中にあるロータリーには「しょうがい者用乗降場」が用意されます。

二子玉川ライズ

ライズ・ショッピングセンターP1駐車場の入場ゲートには「障がい者の方はスタッフに声をかけてください」という掲示があります。機械式のゲートが6か所あり、SCへの出入口に近い2つのゲートに車椅子マークがついています。

 

○エレベーターと障害者用トイレの配置

二子玉川ライズ・ショッピングセンターは、「ステーションマーケット」「タウンフロント」「リバーフロント」「テラスマーケット」で構成されます。

二子玉川ライズ

そのほぼすべてのフロアに障害者用トイレがあります。「タウンフロント」の1Fだけは、一般用も含めてトイレがありません。

また全ての施設に2系統以上のエレベーターがあります。1系統のエレベーターしか通じていないのは「テラスマーケット」の屋上部5Fだけです。

各施設間にある連絡通路も、車椅子での移動を楽にします。

二子玉川ライズ

店舗によっては車椅子での利用が難しい構造の店がありますが、施設全体として二子玉川ライズは、車椅子でとても利用しやすい設計です。

玉川高島屋S・C 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都世田谷区二子玉川の「玉川高島屋S・C」は、車椅子で利用できるバリアフリー施設です。知っていると、より快適に車椅子で利用できる現地の情報を紹介します。

なお本稿は2019年11月の取材に基づいています。

 

○施設全体の概況

1969年に開業して、増改築や改修を重ねてきた商業施設です。

二子玉川駅から直結するのが「南館」。その横が「本館」です。玉川通りを挟んで建つのが「東館」。パーキングにつながるのが「西館」です。周辺には独立棟として「東館アネックス」「マロニエコート」「ケヤキコート」「アイビーズプレイス」「花みず木コート」「ガーデンアイランド」そして「タワーパーキング」があります。以上で構成される複合施設が「玉川高島屋S・C」です。

本稿では主要な施設となる「本館」「南館」「東館」「マロニエコート」を中心に、車椅子での利用上の注意点を紹介します。

玉川高島屋S・C

○二子玉川駅からの連絡通路の選択

B1と3Fで二子玉川駅と「南館」が連絡通路で直結します。直結する施設は「二子玉川ライズドックウッドプラザ」です。

「二子玉川ライズドックウッドプラザ」のB1は、隣接する「二子玉川ライズ」の棟に横にそのままつながります。

「玉川高島屋S・C」の3Fと「二子玉川ライズドックウッドプラザ」の2Fが連絡橋でむすばれています。ドックウッドプラザの2Fは、隣接する「二子玉川ライズ」の棟にはつながりません。そのため「二子玉川ライズドックウッドプラザ」の1系統3基のエレベーターで、上下階移動をする必要があります。

玉川高島屋S・C

二子玉川はベビーカーがとても多い街です。そのため週末の日中は、各施設のエレベーターが混みあいます。

「玉川高島屋S・C」の3Fと「二子玉川ライズドックウッドプラザ」の2Fをつなぐ連絡橋を車椅子で利用した場合、ドックウッドプラザ側のエレベーターが混雑して苦労することがあります。特に中間階である2Fからのエレベーター利用は、満員で乗れずに何回も見送ることがあります。

「玉川高島屋S・C」の3F側へのアクセスは手前に段差がありますが、シースルーエレベーターと、その横に段差迂回スロープがあるので、エレベーターが混んでいても段差回避ができます。

玉川高島屋S・C

○本館のエレベーターが1系統

最も大きい建物である「本館」は、エレベーターが1系統しかありません。「南館」には3系統あります。フロア面積からみて、感覚的には複数系統のエレベーターがあるイメージになるので注意して下さい。

例えば、「本館」と「東館」をつなぐ連絡橋は、段差回避ルートでは「本館」の2Fに連絡します。「本館」の2Fは「南館」との連絡通路がないので、1系統のエレベーターを利用して他のフロアに移動する必要があります。

 

○障害者用トイレは各階にはない

「本館」と「南館」の障害者用トイレは各階にはなく、約半数のフロアに用意されています。

「東館」はB1に1つ。無印良品など入る「マロニエコート」は、駐車場階のB1に1つ用意されています。

無印良品など入る「マロニエコート」

○ヴァレーパーキングサービス

車利用の場合、駐車場は複数箇所用意され、それぞれに障害者用駐車区画が用意されています。

有料のサービスになりますが、西館B1では車を預かるヴァレーパーキングサービスがあります。

「玉川高島屋S・C」は、駅からのアクセスルート、本館のエレベーター、障害者用トイレに関する事前知識があると、車椅子でより快適に利用できるバリアフリー施設です。

世田谷区立二子玉川公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都世田谷区の「二子玉川公園」は、車椅子での利用に配慮がある区立の無料公園です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2019年11月の取材に基づいています。

世田谷区立二子玉川公園

○公園のバリアフリー概要

多摩川沿いにある広さ6.2haの大きな公園です。2013年4月にオープンし、2015年4月に拡張工事が完成しました。元は自動車教習所やゴルフ練習場があった場所です。

二子玉川公園

二子玉川駅方面からの連絡橋がビジターセンターの3Fに連絡し、センター内のエレベーターを利用して1Fへ下りることが出来ます。園内には車椅子での移動に困る段差路や急な傾斜路はありません。

二子玉川公園

二子玉川公園

日本庭園が整備され、その中には明治時代の書院が移設されています。庭園も書院も、車椅子での利用が可能です。

二子玉川公園

二子玉川公園

障害者用トイレは、ビジターセンター内に1つ、園内2か所の独立棟トイレにそれぞれ1つ、合計3つ用意されています。

公園のバリアフリー概要

○アクセス方法

二子玉川駅からは徒歩9分の案内です。車椅子で問題なく移動できるフラットな舗装路を通ります。

公園のバリアフリー概要来園者用の公園駐車場があります。収容23台小さな駐車場で、その内3台が障害者用駐車区画です。

二子玉川公園駐車場

駐車料金の障害者減免制度があります。出庫の際に精算機にある連絡ボタンを押して管理事務所を呼び出し、精算機に設置されているカメラに向かって障害者手帳を提示すると駐車料金が無料に減免されます。入庫時間は8:30~18:30、出庫は24時間可能です。

この駐車場の障害者用駐車区画が満車の場合、ビジターセンターの業務用駐車スペースの利用が出来る場合があります。

二子玉川公園駐車場

利用条件は、そのスペースが空いていること、二子玉川公園の利用が目的であること、身体障害者手帳の保有者の利用であることです。二子玉川公園駐車場の料金精算機に詳しい案内と連絡先および連絡方法が掲示されています。

二子玉川公園駐車場

○ビジターセンターのバリアフリー状況

ビジターセンターの3Fには、テーブルと椅子の休憩コーナーがあり、公園スタッフが常駐しています。

前出の通りセンターにはエレベーターが1基用あります。

1Fは土足厳禁の休憩所で、横になって休憩が出来ます。飲食も可能です。

そして授乳室、障害者用トイレがあります。

2Fは災害時のための備蓄倉庫で、一般の利用はできません。

ビジターセンターのバリアフリー状況

○日本庭園のバリアフリー状況

二子玉川公園には複数の「広場」や「森」「遊び場」があります。その中でバリアフリー面で特筆すべき施設は「日本庭園 帰真園(きしんえん)」です。バリアフリーが追求された日本庭園です。

日本庭園 帰真園

ビジターセンター3Fの横にある「帰真園」入口から園内に入り、緩い下り坂のスロープ通路を進みます。

日本庭園 帰真園

周遊式日本庭園です。世田谷の、あるいは多摩川の自然が表現された日本庭園の世界を散策できます。

日本庭園 帰真園

視覚障がいの人のために、草花を触って楽しむ花壇の「万人花筵」、手で触って石の感触を楽しめる「手触り石」が用意されています。

日本庭園 帰真園

帰真園とは、日本の自然に帰る、日本の文化の原点を学ぶ、人としての真に帰る、という意味が込められているとのこと。利用は開園時間内のみ、休園日もある庭園なので、開園状況を確認して利用してください。

日本庭園のバリアフリー状況

帰真園の中に区の文化財「旧清水邸書院」が移築されています。無料で書院内部の見学ができます。段差のある建物ですが、車椅子で内部見学は可能です。

日本庭園のバリアフリー状況

入口に「車椅子の人は呼んでください・・・」という案内があります。インターフォンで連絡をすると。車椅子の人が書院内に入ることが出来るように、公園スタッフが介助をしていただけます。

旧清水邸書院

ただし書院のスペースと耐荷重の問題で、車椅子での見学は同時に2名までに制限されています。

公開日は限定的です。利用の際にはスケジュールを確認してください。

日本庭園 帰真園

「旧清水邸書院」の近くにある出口から庭園の外に出ると、その先が「ビジターセンター」の1Fになります。ここで「ビジターセンター」のエレベーターを利用して3Fに行けば、車椅子で全く坂を上ることなく利用できる庭園です。

日本庭園 帰真園

○車椅子仕様の水飲み、車椅子用の砂場

公園に用意された車椅子利用者のためのバリアフリー設備を2つ紹介します。

「水飲み」は車椅子で足元まで入るバリアフリー仕様です。いわゆる公園の水飲みですが、車椅子からでも利用者しやすい形状に工夫されたユニバーサルデザインです。一般的な公園の水飲みは、車椅子では簡単に利用できません。

世田谷区立二子玉川公園

遊具広場には「車椅子用の砂場」があります。テーブルの上に砂場がある遊び道具です。車椅子の子供のために用意されていると思われます。

世田谷区立二子玉川公園

世田谷区立二子玉川公園は、バリアフリーを追求した公園です。