中野区立歴史民俗資料館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都中野区の無料施設です。半年以上の休館期間を経て、2020年に常設展示がリニューアルオープンしました。現地のバリアフリー状況を紹介します。

中野区立歴史民俗資料館

沼袋駅から徒歩8分の案内です。この間のルートは、ほとんどアップダウンがない平坦な舗装路です。

新青梅街道に面し、来館者用の無料駐車スペースがあります。案内では5台分となっていますが、明確な駐車区画のないペースで、雑に駐車すると3台分程度、利用者全員が上手に駐車すれば5台駐車が可能です。駐車スペースの奥に屋外展示物があり、車椅子で見学できます。

中野区立歴史民俗資料館

新青梅街道の歩道からスロープのアプローチがあります。駐車スペースからは小さな段差があります。

中野区立歴史民俗資料館

館内への出入口は段差のない自動ドアです。車椅子の出入りに問題はありません。

中野区立歴史民俗資料館

エントランスの横から、建物の裏側に抜けると、大きな樽の屋外展示がありますが、そこへの道は車椅子では辛い未舗装面があるデコボコ路です。

中野区立歴史民俗資料館

館内のバリアフリー状況です。中野区立歴史民俗資料館は2フロア構造です。1Fはホール、ロビー、そして特別展示室などがあります。

中野区立歴史民俗資料館

車椅子で利用できるフラットな床面です。

中野区立歴史民俗資料館

バリアフリートイレは1Fに1つあります。スペースにゆとりがある個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。改装された綺麗なトイレです。

中野区立歴史民俗資料館

エレベーターは1基。人荷共用の大型エレベーターです。

中野区立歴史民俗資料館

メインの展示室は2Fです。常設展示室と企画展示室があります。どちらもフラット構造で、車椅子で問題なく利用できます。

中野区立歴史民俗資料館

旧展示から大幅に変更されました。中野区の歴史を縄文時代から順に紹介します。スペースに余裕がある構成で、車椅子で問題なく展示を観覧できます。

中野区立歴史民俗資料館

リニューアルで館内はバリアフリーレベルが上がりました。無料の歴史民俗資料館としては、常設展示は充実した内容です。

別稿で「東京都指定名勝 哲学堂公園」を紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年11月に執筆しました)

中野サンプラザ 車椅子からみた建替え前のバリアフリー状況

東京都中野区、中野駅前の「中野サンプラザ」は、老朽化のため取り壊し建て替えられます。本稿では2016年4月時点での、中野サンプラザの状況を紹介します。

中野サンプラザ 車椅子からみた建替え前のバリアフリー状況

1973年の開業。基本設計は段差構造の建築物です。正面玄関までに階段がある設計で、現在ではスロープが設置されています。迂回しますが車椅子で正面玄関に回ることが出来ます。

車椅子でサンプラザ館内に入ることが出来るルートは、この正面玄関迂回スロープルートだけです。中野通り沿いの入口は階段です。

正面玄関は手動ドアが並ぶエントランスです。ドアを開けたままで固定できるので、開けっ放しにしていれば車椅子でも通行できます。コンサートの開始、または終了時以外の時間帯は、人の出入りはほとんどありません。地下のボウリング場やフィットネス、音楽スタジオに出入りする一般の人は、中野通り沿いの階段入口を使います。

1Fは広いロビースペースで、その奥に総合案内カウンターがあり、スタッフが常駐しています。

中野サンプラザ 車椅子からみた建替え前のバリアフリー状況

フロア構成です。B2がフィットネス。B1が音楽スタジオ。半地下のMBFにはボウリング場とカフェや花屋など。1Fは広大なロビー。2Fから4Fがコンサートホール。5Fが運営会社の事務所。6Fが結婚式用の神殿やチャペル。7Fと8Fは研修施設。9Fはレンタルオフイス。10Fから15Fは宴会場。16Fから19Fがホテル宿泊ルーム。最上階の20Fはレストランです。用事がなくても利用できるのは1FとMBFです。

MBFフロアのトイレには、バリアフリートイレが1つ併設されています。設備はかなり老朽化していました。以上が2016年4月時点での中野サンプラザの状況です。

別稿で「昭和41年開業 中野ブロードウェイ 令和元年のバリアフリー状況」を掲載しています。ぜひご覧ください。

中野区 なかのZERO・ 紅葉山公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都中野区の文化センター「なかのZERO」と隣接する「紅葉山公園」は、一部を除き車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なかのZEROの概要です。なかのZEROの開館は1993年。主要施設は「大ホール」と「小ホール」で、ハイレベルな音響に定評があります。180席のプラネタリウムがあります。基本スケジュールは土日祝日のみの投影で、1日に2回か3回の上映です。

また中野区の中央図書館が併設されています。それ以外に、生涯学習支援センター、学習室、訓練室など、公共施設的な設備が入っています。展示室になる多目的スペースがあり、障がい者アート作品の展示会なども開催されています。

中野ZEROの概要

紅葉山公園の概要です。なかのZEROの建物を半周取り囲むような構造の公園です。なかのZEROの裏側に蒸気機関車C11型が静態展示されています。

紅葉山公園の概要

紅葉山の名前の通り、園内には多くの楓が枝を張っています。元々は個人の私邸で、その庭にあったもみじの木が、そのまま残されているそうです。

図書館側の施設の裏側に、流水施設がある庭園が設計されています。段差を進む構造なので、車椅子での回遊はできませんが、フラットな地点から、ほぼ全景を眺めることができます。水の流れが有り、滝があり、池があり。地形の高低差をつかった流水庭園です。とても凝った設計の庭園です。

アクセス方法です。中野駅から約500m、徒歩8分の案内です。この間のルートは傾斜がつよい坂が途中にあります。

一般利用者用の駐車場はありません。なかのZEROを利用する身体障がいのある人に限り、駐車場が利用できます。事前の連絡と予約が必要です。

なかのZEROの館内は、バリアフリー仕様です。バリアフリートイレは複数用意されています。ホールや多目的スペースのバリアフリー状況は、各イベントによります。主催者側に確認してください。

紅葉山公園のSLは車椅子で見学できます。前出の流水庭園内の段差箇所以外は、車椅子で移動できる公園です。

流水庭園内の段差箇所

なかのZEROと紅葉山公園は、本格的なコンサートホール、プラネタリウム、SL展示、流水庭園があり、季節には紅葉狩りが楽しめる施設と公園です。一部を除き、車椅子で利用できます。

中野区の名刹「新井薬師梅照院」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2019年9月に執筆しました)