奥秩父もみじ湖(滝沢ダム)車椅子観光ガイド バリアフリー情報

埼玉県秩父市の「奥秩父もみじ湖」は、車椅子から眺望が楽しめる公園スペースが用意されています。現地のバリアフリー状況を紹介します。

奥秩父もみじ湖

アクセスは車です。山梨県との県境に近い山中にある人造湖です。道路事情は良く、秩父市内から見通しの良い道を通りアクセスできます。ダム管理事務所の近くに、整備された駐車場と公園のようなスペースがあり、車椅子で奥秩父の眺望を楽しめます。

奥秩父もみじ湖

秩父市内方面からアクセスした場合、ループ橋を上った先が公園スペースです。国道140号線から左折してすぐに駐車場があります。駐車場の中央部に、2台分の身障者用駐車区画が用意されています。

奥秩父もみじ湖

このスポットには公衆トイレはありません。ループ橋の下部附近に休憩施設があり、そこの公衆トイレにバリアフリートイレがあります。

障害者用駐車区画あり

ダムの風景および周囲の山々の景観が楽しめるスポットです。

ダムの風景および周囲の山々の景観が楽しめるスポット

ダムの堤防を眺めることができます。

ダムの風景および周囲の山々の景観が楽しめるスポット

奥秩父の大自然に抱かれた人造湖です。

ダムの風景および周囲の山々の景観が楽しめるスポット

駐車場の横の崖に積まれた大きな岩積みも、見ごたえのある景観です。岩積前は記念撮影スポットです。

奥秩父もみじ湖

奥秩父もみじ湖には、車椅子から景観を楽しめる観光スポットがあります。

(本稿は2023年12月に加筆しました)

秩父の奇観「ようばけ」車椅子観光ガイド バリアフリー情報

「ようばけ」とは、秩父地方の方言で「陽の当たる崖」、または「岩の崖」を意味します。

埼玉県小鹿野町の「ようばけ」は高さ100m、幅400mに及ぶ地層の大露頭で、1,500万年前に堆積した地層が観察できる、国指定の天然記念物です。

「ようばけ」の真下の赤平川岸まで立ち入ることができますが、歩道はデコボコした未舗装路の急坂なので、健脚の人しか行けません。

車椅子では近づけませんが、離れた場所から奇観を楽しむことができます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

「ようばけ」の近くにある、有料施設「おがの化石館」が見学の拠点になります。アクセスはバス停から徒歩20分の案内。車の利用が便利です。おがの化石館には無料駐車場が用意されています。駐車場から「ようばけ」を眺めることができます。

おがの化石館と秩父のようばけ

駐車場の端に「ようばけ」の案内板があります。「ようばけ」からは時々巨石が転がり落ちるので、「ようばけ」の下の川岸は立入禁止です。手前の川岸は立ち入り出来ますが、過去には対岸まで転がった巨石もあったということです。落石に注意、そして毒蛇、毒虫にも注意するように書かれています。

駐車場から先は舗装路が続くので、車椅子で無理のない範囲を移動しながら、「ようばけ」を観察することができます。

おがの化石館と秩父のようばけ

「ようばけ」について説明します。秩父盆地は1,500万年前まで古秩父湾の海底でした。その後の地殻変動で隆起した地層を赤平川が浸食した地層が「ようばけ」で、1,500万年前の水深50mまでの海の浅い箇所で堆積した海成層が露出しています。

地層の境界線が何層にもはっきり見えるのは、砂岩と泥岩が交互に堆積したためです。堆積した年代によって大きく2区分され、「ようばけ」の上半分が「鷺の巣層」、下半分が「奈倉層」と呼ばれています。

特に「奈倉層」が化石の宝庫で、クジラ・サメ・ウミガメから貝、カニ、ウニなど、海の生き物の化石が大量に発掘されています。なかでも大型魚類の新種として認定された「チチブサワラ」の化石と、奇獣とよばれる「パレオパラドキシア」の化石が有名です。

おがの化石館と秩父のようばけ

これらの化石について、おがの化石館で学ぶことができます。次に、おがの化石館のバリアフリー状況を紹介します。

おがの化石館と秩父のようばけ

駐車場から段差解消箇所を通行して化石館に進みます。

おがの化石館と秩父のようばけ

おがの化石館は有料の施設で、入館料の障がい者減免制度はありません。2フロア構造の施設で、エレベーターはなく2Fへは階段で上がります。

エントランスまでは段差なく車椅子で移動できます。前庭に巨大な天然のコンクリート「石灰質コンクリーション」が展示されています。

おがの化石館と秩父のようばけ

埼玉の奇獣パレオパラドキシアの模型展示があります。

おがの化石館と秩父のようばけ

化石館の入口は2重のドアで、1枚目は手動ドア、2枚目は自動ドアです。手指消毒、検温をして、受付で入館料を支払い、化石館内に入ります。

おがの化石館と秩父のようばけ

バリアフリートイレは1Fにあります。スペースに余裕がある個室で、設備はシンプルなトイレです。

おがの化石館と秩父のようばけ

1F 展示室は小鹿野町で産出した化石を中心に、秩父地方の化石、ジオパーク秩父の紹介などが展示されています。パレオパラドキシアの骨格復元展示が目立ちます。

おがの化石館と秩父のようばけ

パレオパラドキシア化石の産出状況の展示です。

おがの化石館と秩父のようばけ

パレオパラドキシアの生体復元模型の展示もあります。

おがの化石館と秩父のようばけ

1Fの展示は車椅子で観覧できます。

おがの化石館と秩父のようばけ

2Fへは階段のみです。

おがの化石館と秩父のようばけ

2Fは「日本と世界の古生代から新生代の化石」を展示しています。

おがの化石館と秩父のようばけ

展示室内はフラットな構造です。

おがの化石館と秩父のようばけ

2Fは円形の構造で、周囲にテラスが設けられています。

おがの化石館と秩父のようばけ

2Fのテラスから「ようばけ」を眺めることができます。

おがの化石館と秩父のようばけ

「ようばけ」は「おがの化石館」周辺から車椅子で見学できます。「おがの化石館」は、1F だけの観覧で「ようばけ」に関する化石の勉強ができます。国指定天然記念物「ようばけ」は、観光地化されていない静かな景勝地です。

(本稿は2022年3月に書き直しました)

秩父 両神国民休養地福寿草園 車椅子散策ガイド バリアフリー情報

埼玉県小鹿野町の「両神国民休養地」には、車でアクセスできる「福寿草園」があります。現地のバリアフリー状況を紹介します。

両神国民休養地福寿草園

場所は「両神国民休養地」という自然公園内です。シーズンになると、周囲の道にノボリが数多く立てられます。大変な山奥ですが、その気になれば車椅子で行くことが出来ます。「福寿草園」となっていますが、「ロウバイ園」でもあり、黄色いお花の競演を楽しむことが出来ます。

アクセスは車です。道案内標識があるので、県道から国民休養地内の公園管理道路に入って下さい。山の中をかなり走ります。3kmほども進むと、道路は終点になります。そこに無料駐車場があり、週末は公園係員が常駐します。

駐車場からアップダウンのある舗装路を600mほど歩くと、「福寿草園」に到着します。「福寿草園」は舗装路の両側、山の斜面に広がっています。「福寿草園」内を廻る散策ルートは段差あり急坂ありの未舗装路で、車椅子での通行は出来ませんが、舗装路からでも十分に鑑賞することが出来ます。車椅子利用者は、舗装路から福寿草とロウバイを鑑賞してください。

「秩父紅」という、秩父特産の赤みがかかった珍しい福寿草が植栽されています。今回取材時は残念ながら「秩父紅」らしき福寿草は見つけることが出来ませんでした。一般的な黄色いお花の福寿草が、園内に咲いています。

駐車場から「福寿草園」までの、600mほどのアップダウンがある舗装路の通行は体力が必要です。足が悪いレベルの障がいのある方でも辛いと思います。往復で1.2kmの坂道を走破できる自信のある方だけにお薦めする、アップダウン舗装路です。

今回訪問時、高齢者通所施設のお出かけと出会いました。ワンボックスワゴン1台と軽自動車1台で、駐車場スタッフの誘導により、車止めを動かしてアップダウン舗装路を進み、車で「福寿草園」まで進みます。そこで車を降りて、しばらく舗装路から福寿草とロウバイを鑑賞されていました。確認すると、公園管理事務所に電話で事前に予約をするそうです。アップダウン舗装路は細く、車がすれ違える箇所はほとんどありません。駐車場のスタッフによると、何台も車を入れると、どうにもならなくなるそうで、車椅子利用者のマイカー乗り入れは、なるべく遠慮していただきたい、とおっしゃていました。アップダウンを頑張ることが出来る人は、車椅子で「福寿草園」に向かいましょう。

県道に戻るとすぐの場所に「道の駅両神」があります。「福寿草園」帰りの休憩に利用できます。施設としては、農産物直売所と休憩所、そして日帰り温泉施設「薬師の湯」があります。詳しくは別稿「埼玉県 道の駅両神温泉薬師の湯 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

両神国民休養地の「福寿草園」は山奥にあります。そこに気合を入れれば車椅子で行くことが出来る。公園管理事務所と話が付けば、通所施設のお出かけ先にもなります。おそらく、車椅子で最も山奥まで行くことが出来る場所の一つです。

ロウバイ

福寿草やロウバイの開花シーズンは寒い時期です。防寒対策をしっかりして、山中深くに咲く福寿草を愛でに、車椅子でお出かけ下さい。

(本稿は2017年2月の取材に基づいています)