茨城県かすみがうら市、霞ヶ浦に面した歩崎公園内にある小さな水族館です。2018年と2020年にリニューアルを実施。霞ヶ浦の生き物が工夫された展示で紹介されています。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。
アクセスは車が便利。歩崎公園の無料駐車場を利用します。収容台数は約100台。水族館に近い場所に、身障者用駐車スペースが2台分設定されています。
駐車場から水族館へは、ほぼフラットな舗装路面を移動します。
水族館内にバリアフリートイレはありません。駐車場横の公衆トイレのバリアフリートイレを利用してください。
トイレ棟の横から、少しデコボコがありますが、車椅子での通行に大きな問題のない通路を進みます。
噴水やアートがある池の横を通ります。
「帆引き船発祥の地」と刻まれたモニュメントが建っています。
それらを眺めながら、水族館入口に到着します。入口横では、ナマズの親子が出迎えてくれます。
入口の手前に受付があります。かすみがうら市水族館は有料の施設ですが、入館料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で障害者手帳等を提示して減免措置を受けてください。
水族館内は、スペースに余裕はありませんが、車椅子で通行できない決定的な段差はありません。唯一車椅子で苦戦するのは、館内出入口の手動ドア。介助者がいると助かる構造です。
展示の概要です。狭いスペースですが、様々なタイプの水槽があり、霞ヶ浦の生き物が展示されています。
一般的な水族館では鰯が泳ぐ水槽には、オイカワが泳ぎます。
この水槽はタッチプールです。
水族館で一番の大型水槽は、ニジマスが泳ぎます。
ほとんどの水槽は、車椅子から見やすい高さにあります。
大きな水槽と小さな水槽が並ぶ通路は、緩い傾斜路です。
かすみがうら市水族館が行っている展示の工夫を紹介します。展示される生き物には「学生証」があり、「生徒の特徴」が解説されています。
水槽に拡大鏡を取り付けた展示。
オオサンショウウオの水槽には「半裂という名前が、まず怖い」という面白POPが掲示されています。公開給餌も行われます。
赤くライトアップされた亀。
エサやり体験のPRを背負ったケヅメリクガメが「超散歩」しています。
歩崎エリアを模したジオラマ水槽です。お城のような建物は近隣にある「かすみがうら歴史博物館」。この博物館は、入館料は障がい者減免制度により無料に減免されますが、4F構造でエレベーターがない施設です。
3つのとんがり屋根がシンボルのミニ水族館。リニューアルして綺麗になりました。
工夫した展示で霞ヶ浦の生き物を紹介しています。かすみがうら市水族館は、車椅子で利用できる施設です。
かすみがうら市の人気サツマイモ専門店「焼き芋かいつか かすみがうら本店」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2021年8月に執筆しました)