※かんぽの宿郡山は、2019年12月で営業を終了しました。以下は開業時の記録です。
福島県郡山市の「かんぽの宿郡山」は、立派な障がい者用の家族風呂施設がある東京都休養ホーム事業対象の温泉宿です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。
開業50周年。古い建物の改修と新棟増設により、快適なバリアフリー環境を実現しています。郡山市内の中心部ではなく、名湯磐梯熱海温泉の宿。高速道路からアクセス良く、電車の駅もすぐ近くです。
身体障がいのある人が名湯を楽しむ。そのためのとても立派な家族風呂が新設棟に用意されています。とても広くて設備は充実。重度障がいの人も介助者と利用できます。大型のベッド。使いやすいトイレ。お風呂用の車椅子。必要であれば天井リフトの用意もあります。
お風呂自体も素晴らしい。浴槽は3人入ることが出来るゆとりの大きさ。洗い場も3つ。シャワーは便利なワンタッチ式。もちろん入口から洗い場までは完全にフラットな床面。一般の宿泊施設が用意する施設としては、ハイレベルなバリアフリー家族風呂です。
利用時間は原則1時間。宿泊者でも一般利用は有料ですが、障害者手帳があると無料で利用できます。早いモノ勝ちの予約制。利用時間帯を決めて早めにお申し込みください。
基本は50年前の建物なので元々は段差がある構造ですが、段差箇所はスロープ対応改修済み。駐車場には屋根付き身障者用駐車スペースがあります。ただしエントランスンまでの30mは、屋根無し空間です。
バリアフリールームは3Fに一部屋用意されています。ツインルームで最大3人宿泊可能。ドアは引き戸に改修済みです。室内はバリアフリーで、お風呂からベッドにかけて天井リフトが用意されています。洗面台も車椅子でそのまま利用できるタイプ。ベッドは電動可動式。現時点で考えられるバリアフリー対策はすべて詰め込まれています。
食事をする広間は、一部小間上がりスペースもありますが、一般的な可動式のテーブルと椅子なので、車椅子での利用は可能です。
施設は3フロア構造。各階のトイレは改修済みで、バリアフリートイレが設置されています。エレベーターは2系統。まだ新しく後付したばかりのエレベーターに見えます。車椅子での上下階移動に不便はありません。
「かんぽの宿郡山」の紹介からはずれますが、磐梯熱海駅前にある無料の足湯施設はバリアフリーです。もちろん車椅子のままでは利用できませんが、腰かけるところまではフラット構造。足湯施設としては身体障がいのある人でも利用しやすい設計です。それほど賑やかな駅前ではありませんが、駅にもスロープがあるので、時間があればお立ち寄りください。
名湯磐梯熱海温泉を車椅子で楽しむ。特にバリアフリー家族風呂はお薦めです。
(本稿は2018年4月の取材に基づいています)