猪苗代 中津川渓谷レストハウス 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

福島県猪苗代町の紅葉の名所、中津川渓谷の散策拠点です。渓谷の遊歩道は階段路を下りる未舗装路なので車椅子では散策できませんが、磐梯吾妻レークラインのドライブの途中に立ち寄れる施設です。トイレは独立棟でバリアフリートイレが用意されています。

中津川渓谷レストハウス

トイレ棟側の段差回避スロープを通り、中津川渓谷レストハウスを利用します。飲食コーナーとお土産コーナーがある施設で、ソースカツ丼、会津地鶏丼、ソフトクリームなどのメニューが自慢です。店内は可動式テーブル席があり、車椅子で利用できます。
レストハウス出入口の反対側にも段差回避スロープがあり、中津川渓谷への遊歩道の入口まで進めます。ただしすぐに上りの階段路になるため、車椅子で移動できるのは中津川渓谷レストハウスの周囲だけです。

中津川渓谷レストハウス

 中津川渓谷の散策は出来ませんが、休憩施設として中津川渓谷レストハウスは車椅子で利用できます。

(本稿は2024年12月に執筆しました)

磐梯吾妻スカイラインにある「浄土平ビジターセンター」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

福島 猪苗代湖 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

日本で4番目に大きな湖「猪苗代湖」。美しい湖面が魅力的です。車椅子で利用できる、猪苗代湖周辺のバリアフリー施設を紹介します。

車椅子で眺めるベストスポット「長浜公園駐車場」

猪苗代湖を車椅子から眺めるなら「長浜公園駐車場」がお薦めです。ドライブなら、ここが最初の目的地。スワンの観光船の発着場です。

湖畔にある無料駐車場です。普通自動車なら湖面に向いて駐車が可能。車の中から猪苗代湖の眺望を楽しめるので、冬場に重度障がいの方と一緒に観光に来ても利用可能です。

場内はフラット。冬場の積雪、凍結以外には、車椅子での移動に大きな問題はありません。

猪苗代湖バリアフリー情報

駐車場に公衆トイレがあり、バリアフリートイレがあります。現時点では新しいトイレで綺麗です。

猪苗代湖バリアフリー情報

白鳥やカモの越冬地なので、一歩外に出ると水鳥にも出会えます。長浜公園駐車場から、水鳥にエサをあげることができます。そういう行為が自然界に良いのかは疑問ですが、駐車場からすぐ眼の先が、多数の水鳥が集まる場所です。その光景を撮っている人も多い駐車場です。

猪苗代湖バリアフリー情報

周辺観光施設のバリアフリー概況

猪苗代湖周辺の代表的な観光施設のバリアフリー概況です。

「野口英世記念館」、「諸橋近代美術館」は、バリアフリー仕様です。「世界のガラス館」も、車椅子で入館できます。

「はじまりの美術館」は、出入口へのアプローチが、一般的な車椅子利用者には辛いガタゴトの木製歩道です。

「天鏡閣」は明治の洋館なので、基本構造がバリアです。車椅子向きではありません。

猪苗代湖バリアフリー情報

最新の施設「道の駅猪苗代」

猪苗代湖周辺で最も新しい施設は、2016年に開業した「道の駅猪苗代」です。ここは車椅子で快適に利用できるバリアフリー施設です。

身障者用駐車スペースは2台分で屋根なし。バリアフリートイレは24時間トイレに2つ、ショップ棟の中に1つ、合計3つを配置。広さ設備とも十分なレベルのトイレです。

猪苗代湖バリアフリー情報

施設は直売所、食事処、情報コーナー、フードコートという構成、ワークショップルームや交流室など地域交流施設もあります。いずれもバリアフリー設計で、スペースにゆとりがあるので、少々の混雑なら車椅子で十分に施設内を回遊できます。

新しい試みがある施設で、特にフードコートは、これまでの道の駅のレベルを超えた、洗練されて洒落な印象を受けます。

猪苗代湖バリアフリー情報

高速インターチェンジのすぐ近くに立地する道の駅で、現在のところETCの利用で高速から下りて立ち寄っても、高速料金据え置きサービスの対象となる道の駅です。

猪苗代湖のすぐ近くにある道の駅ですが、道の駅から猪苗代湖は見えません。展望台などの設備はありません。

猪苗代湖バリアフリー情報

紹介した駐車場がある「長浜」は、古くからの港ということ。陸路が整備される前の昭和初期までは、水路の玄関口として水運の中心基地であったそうです。

猪苗代湖の水が綺麗な要因は、流れ込む川の影響で酸性水であること。そのためプランクトンが発生せずに水が綺麗に保たれます。

ところが会津若松市が公表しているデータでは、10年前から酸性水の中和がどんどん進んでいるということ。原因は生活排水ということです。

ビュースポットがあり、バリアフリー観光施設があり、新しい道の駅があります。猪苗代湖は、車椅子で楽しめる観光地です。

3kmの遊歩道に1000本のしだれ桜が並ぶ「喜多方しだれ桜並木」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2018年4月の取材に基づいています)