千葉の産直 Tasso(タッソ)の森 車椅子買物ガイド バリアフリー情報

千葉県袖ケ浦市、姉崎袖ケ浦ICの近くに2022年開業した直売所とフードコートがある森の駅です。来店者用の駐車場は約70台を収容し、身障者用駐車スペースはトイレ棟の横に2台分設けられています。

Tasso(タッソ)の森

駐車場から店内にかけて、段差のないバリアフリー構造の施設です。

Tasso(タッソ)の森

トイレ棟内にバリアフリートイレがあります。一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

Tasso(タッソ)の森

施設棟は半分が直売所で半分がフードコート。出入口は中央部にあります。車椅子で問題なく出入りできます。

棟内はフラットな構造で、車椅子で利用できます。直売所の通路は幅に余裕はありませんが、車椅子で移動できます。極端に混雑していなければ車椅子で買い物ができるお店です。千葉産の農産物を中心に物産品まで豊富な品揃え、中規模な道の駅のイメージです。

Tasso(タッソ)の森

フードコートはピザのお店、ラーメンとミャンマー料理のお店、和食のお店が出店しています。テーブル席があるので、セルフサービスに対応できて、席を選べれば車椅子で利用できます。

Tasso(タッソ)の森

外のテラス席も利用できます。ベンチシートを動かせば車椅子で利用できます。

Tasso(タッソ)の森

Tassoとはイタリア語でアナグマのこと。裏の森に生息しているそうです。ちょっとイタズラな表情のアナグマがシンボルマークです。

Tasso(タッソ)の森

袖ケ浦のTassoの森は、車椅子で休憩、買い物、食事ができる森の駅です。

袖ケ浦市の農産物直売所「ゆりの里」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2022年11月に執筆しました)

袖ケ浦市郷土博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

千葉県袖ケ浦市の「袖ケ浦市郷土博物館」は、古い施設ながら車椅子で利用できる袖ケ浦の歴史と文化を知る博物館です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

袖ケ浦公園内の「袖ケ浦市郷土博物館」は入館無料の施設です。正確な開館年は不明ですが、かなりの歴史を感じる建物です。

この種の施設として、大きくて立派なハード構造。建築面積で約2,000㎡あります。2フロア構造で「歴史展示室」「民俗展示室」「情報展示室」「産業展示室」などがあります。

バリアフリー改修が行われています。エントランスへの段差はスロープで解消され、最初のドアこそ手動ドアですが、二つ目のドアは自動ドア。館内はフラット構造で、エレベーターやバリアフリートイレがあります。車椅子での利用に大きな問題はないレベルの、バリアフリーが確保されています。

各地の郷土博物館と比較して白い企画は「祝い膳」や葬儀の際の精進料理など、特別な「食事」に関する展示です。この地方の文化として「七五三祝い膳」「節句の祝い膳」など、サンプル食材によって食事を再現した数多くの展示が「民俗展示室」にあります。どの食事にも「巻きずし」があるのが千葉らしい。残念ながら撮影禁止なので写真はありません。

アクセスは車が便利。身体障がい者専用の駐車場がエントランス前に用意されています。一般駐車場の先へ進み、狭い坂道を下り車で郷土博物館前へ行きます。博物館のエントランス入口には車両通行止めのポールがありますが、そのままエントランス内に車で入ります。

特に駐車区画のない前庭のような空間に駐車します。空いていれば問題ありませんが、混んでいたら駐車場所は博物館スタッフの指示を受けてください。

博物館スタッフの話によると、袖ケ浦公園の「上池」の周囲は、車椅子でも周回できる散策路になっているそうです。今回は冬場で寒かったため散策しませんでしたが、ここは桜の名所で開花の季節はお薦めのコースということ。車椅子での公園散策の拠点にもご利用ください、というスタッフのお話がありました。

「袖ケ浦市郷土博物館」は、外観の印象よりもバリアフリーな施設です。エントランスまで車で来れば、車椅子での利用に大きな問題はありません。

(本稿は2018年1月の取材に基づいています)

袖ヶ浦博物館付属 アクアラインなるほど館 バリアフリー情報

千葉県袖ケ浦市の「アクアラインなるほど館」は、東京湾アクアライン開通1周年を記念して建設されたミニ科学館。車椅子で見学が出来ます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

「アクアラインなるほど館」は、袖ケ浦公園内にある入館無料の資料館。ワンフロア構造の小さな施設です。入口はスロープ対応、館内はフラット構造です。トイレは隣接する郷土博物館内にバリアフリートイレが用意されています。小さいながらもバリアフリーな資料館。入口前に身障者用駐車スペースが1台分だけあります。アクセス方法を詳しく紹介します。

アクセスは車が便利。一般来場者は袖ケ浦公園内の「郷土博物館駐車場」を利用します。車椅子利用者はこの一般駐車場の横の道を車で進みます。左手に公園内に向かう下り坂の歩道があるので左折します。一般駐車場から公園へ向かう歩道なので、車一台ぎりぎりの幅の狭い坂道です。歩行者に気をつけて通行してください。すると郷土博物館の前に出ます。右側すぐ車道の突き当りが「アクアラインなるほど館」です。この入口前に身障者用駐車区画が1台分だけあります。

館内に入ると受付スタッフがいらっしゃいます。フロアの周囲に各種展示物がありますが、メインは10分間のビデオ鑑賞。今回訪問時は他に来場者がいない状況で、スタッフから「ビデオを見ますか」と声がかかりました。お願いすると上映準備開始。館内の照明が落ちて、中央部にスクリーンが下り、ビデオが始まります。館内はフラットなので車椅子でのビデオ鑑賞は可能。10分でアクアライン通になるガイドビデオでした。

10分でアクアライン通になった後に、館内展示物を見学します。ほとんどすべての展示物がビデオで解説があったものなので理解が深まります。先客がいるとビデオ鑑賞のタイミングがずれるかもしれませんが、可能であれば先にビデオ、次に展示の順で、見学されることをお薦めします。

いつ、どんな災害にあうのか、誰も分かりません。もしアクアライン内で火災などに巻き込まれたら、避難先は路面の下です。滑り台で路面の下に逃げ、避難通路でトンネル出口か風の塔を目指します。車椅子利用者には難しい避難になります。常に最悪の状況をイメージして、自分の障がいの状態に応じた避難方法を検討しておく必要があります。

想像する以上に小さな施設ですがバリアフリーです。「アクアラインなるほど館」は、10分でアクアライン通になれる科学館です。

(本稿は2018年1月の取材に基づいています)