東京都港区の国立新美術館で開催。「第21回文化庁メディア芸術祭」に車椅子で行きました。現地のバリアフリー状況を紹介します。
「第21回文化庁メディア芸術祭」の受賞作品展は、2018年6月13日から24日までの開催。入場無料です。昨年はオペラシティがメイン会場でしたが、今年は国立新美術館に戻りました。オペラシティが悪いわけではありませんが、車椅子で参加するなら、会場がワンフロアの国立新美術館が快適です。
文化庁の広報によると、海外からの応募作品がとても増えているとのこと。今回は、応募作品総数が4,192点で、内海外からの応募が97か国と地域から2,262点。点数ベースでは54%が海外からの応募作品です。ただしこの5年間は、作品の応募総数は伸び悩んでいるそうです。
大賞や優秀賞などの受賞作品の中にも、海外からの応募作品が入りました。ただ受賞作品の比率では、日本からの応募作品が優勢です。
国立新美術館はバリアフリー施設。メイン会場内は全域がバリアフリー。問題があるとすれば混雑だけです。今回週末に行きましたが、会場内は程よい混み具合。特に車椅子で苦戦する箇所はありませんでした。
タブレットで見る、VRでみる、マスクをして体感する、こういう作品は順番待ちが発生。それでも少し待てばよい程度の混雑でした。
会場内は「アート部門」「マンガ部門」「アニメーション部門」「エンターテイメント部門」と部門別展示。中央部に「功労賞」のコーナーがあります。
「エンターテイメント部門」の大賞作品「人喰いの大鷲トリコ」は、出口近くの会場内最後の展示。トリコを動かす様々な道具を使って、皆さん順番に巨大スクリーン前で、人喰いの大鷲に挑んでいます。
例年のことではありますが、来場者を観察すると20代30代が多い。子どもは少なく、40代以上も少数派に感じます。ただし作品は幅広い年齢層に受け入れられるものです。「第21回文化庁メディア芸術祭」は車椅子で参加できるイベントです。