埼玉県横瀬町の「道の駅果樹公園あしがくぼ」は、2004年に開業した施設で、施設全域ほとんど段差が無い車椅子で利用しやすい道の駅です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
立地は西武秩父線の芦ヶ久保駅前、果樹公園エリアへの入口です。農産物直売所とパン屋、食事処、独立トイレ棟があります。隣接して地域交流施設があり、うどん店とギャラリーなどが入ります。
地域交流施設の前は整備された広場で、屋根付きの広い休憩スペースや、自由に利用出来るテーブルやベンチが配置され、横瀬川の清流を楽しめます。
駐車場の目立つ場所に身障者用駐車区画が3台分用意されています。屋根はありあせんが、スペースに余裕がある使いやすい駐車区画です。
トイレ棟、物販施設棟へ段差なく移動できます。
「健常者駐車禁止」の大きなサインが掲示されています。
トイレ棟の中に、独立個室が1つ、男女別トイレ内に各1つ、バリアフリートイレがあります。
一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置、出入口にそった位置に広がる折り畳み式のユニバーサルベッドが備えられています。折り畳まないとトイレから出られないので、確実に使用後は畳まれるユニバーサルベッドです。
農産物直売所のバリアフリー状況です。出入口は自動ドアで段差はありません。売り場は広くはありませんが、店内通路は車椅子で通行できる幅は確保されています。
混雑していなければ、車椅子で買い物が出来るショップです。果物や山の幸を中心に美味しいものに出会えます。
農産物直売所に隣接して、パンやクッキーなど菓子類のショップがあります。農産物直売所よりも小さいショップですが、店内は車椅子で移動できるスペースがあります。
道の駅の食事処と、交流施設のうどん店が営業しています。両店とも店内はフラットでテーブル席なので、概ね車椅子での利用は可能です。ただし車椅子で利用しやすいタイプのテーブルではありません。車椅子の仕様によっては、利用が難しい可能性があります。うどん店では郷土料理「ずりあげうどん」を提供しています。
横瀬川が横を流れる広場は、車椅子で移動できるフラット構造です。
季節の良い時期は快適に過ごせる屋外スペースです。
ただし川の流れを楽しむデッキに設置されるテーブルベンチは、車椅子では利用しにくい固定式です。
「道の駅果樹公園あしがくぼ」は、地元の産物や郷土料理が楽しめる道の駅です。屋外広場は車椅子で利用できます。
(本稿は2021年9月に加筆修正しました)