サントリー美術館「おもしろびじゅつワンダーランド2017」バリアフリー情報

サントリー美術館「おもしろびじゅつワンダーランド2017」バリアフリー情報

東京都港区六本木。東京ミッドタウン内サントリー美術館で、8月1日から8月31日までの開催。夏休み子ども向け企画です。「おもしろびじゅつワンダーランド2017」に車椅子で行きました。

夏休み子ども向け企画は、前回は2012年に5周年記念で開催されました。そして今回は開館10周年記念で5年ぶりの開催です。中学生以下は入場無料。障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入場料は無料に減免されます。

子供向き企画なので、そういうアレンジが随所にあります。特にIT系参加型企画が面白い。大人が参加するのは少し恥ずかしいのですが、子どもが楽しんでいるのを横から見て楽しめます。

アレンジは子ども向きですが、展示されている作品は一級品。それがほぼすべて写真撮影可です。狩野探幽の「桐鳳凰図屏風」。尾形乾山の重文「金彩蓋物」。大人の来場者は写真を撮っています。

IT系企画の中には、声をだして磁気にバーチャルな色付けをするマシンも。「美術館は静かに見るのがマナーですが、今回は特別、大きな声を出してください」と案内されています。騒いでしまうタイプの知的な障がいのある人も、安心して参加できます。

声をだせる、の関連で知的障がいのある人へのお薦め展示の紹介です。最初の展示「鳳凰ワールド」には、両手をバタバタ動かして鳳凰を飛ばすITマシンがあります。

次の「切子の宇宙」は、暗い空間のなかで切子の器がキラキラ。理屈抜きで単純に楽しめる空間です。

そして3Fの「鼠草子絵巻」。これは漫画の世界。難しいこと抜きで絵を見て楽しみます。

2017年8月。サントリー美術館はダイバーシティ空間になりました。会場はバリアフリーで、車椅子の利用に大きな問題がありません。

サントリー美術館の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。