三浦半島の南端、三崎にある「三崎フィッシャリーナ・ウォーフ うらり」は、車椅子で買い物ができる施設です。現地のバリアフリー情報を紹介します。

産直センター「うらりマルシェ」は2フロア構成。海の幸、山の幸が並びます。
1Fの広場では予約制で手ぶらでバーベキューが楽しめ、2Fにはカフェ、テラス及び屋内休憩スペースが利用できます。
車椅子での利用は難しいのですが、アクティビティとしては、水中観光船「にじいろさかな号」、レンタルサイクル、レンタルボート、城ケ島への渡し船「さんしろ」などがあります。

アクセスはバスか車です。専用有料駐車場はP1からP3までの三カ所。施設敷地内の駐車場はP1で、身障者用駐車区画が1台分あります。駐車料金の障がい者減免制度はありません。施設の利用金額に応じた減免サービスがあります。

P1の身障者用駐車区画を起点にして、施設内のバリアフリー状況を紹介します。
施設に向かうと、すぐにバーベキューコーナーがあります。

フラットな路面でゆとりのあるスペース。固定的なテーブルと椅子の席もありますが、スペースに余裕があるので車椅子での利用は可能です。風よけ内の席もあります。

海側の「ボード・ウォーク」を通り「うらりマルシェ」へ向かいます。出入口へのルートはスロープがあり段差回避出来ます。ドアは手動の引き戸タイプで、介助者がいれば車椅子での出入りに問題はありません。

1Fは「さかな館」。13店が出店する市場のようなショップです。店内はフラットで通路幅は余裕があります。車椅子での買い物は可能です。

館内にはエレベーターが1系統2基あります。

2Fは「やさい館」。野菜の直売所と、パン屋、カフェ、休憩コーナーがあります。

2Fも施設内はフラット構造で、ショップ内の通路幅は一般的なサイズ。車椅子での利用は可能です。

2Fには広いデッキがあり、カフェからのテイクアウトなど、自由に利用できるテーブルや椅子が配置されています。


2Fデッキの出入口に小さな段差があります。車椅子での利用は慎重に移動して下さい。

1Fと2Fにトイレがあり、それぞれバリアフリートイレがあります。

今回取材時の状態は、便器はウォシュレット付きに設備更新されていますが、トイレ施設全体は経年劣化が進んでいました。しかし実用には耐えます。

「うらりマルシェ」で気をつける箇所は、2Fデッキへの出入口にある小さな段差です。三崎は人気観光地です。観光シーズンの週末は混雑に注意してください。
三崎のマグロ卸が直営する「三崎生鮮ジャンボ市場」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2019年6月の取材に基づいています)