藝大美術館「藝大コレクション展2019」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

車椅子で行く藝大美術館「藝大コレクション展2019」

上野公園の藝大キャンパス内にある藝大美術館は、車椅子で利用出来る美術館です。車椅子で鑑賞した「藝大コレクション展2019」の状況を紹介します。

「藝大コレクション展2019」は第1期が2019年4月6日から5月6日。展示作品を大幅に入れ替えて第2期が5月14日から6月16日まで開催されます。

藝大美術館には身障者用も含めて来館者用の駐車場はありません。上野公園から徒歩でアクセスすると、最初に藝大アートプラザ前を経由してキャンパス内に行く門があります。この門から入ると、車椅子では辛い短い急な坂を上ります。

車椅子で行く藝大美術館「藝大コレクション展2019」

最初の門は通り過ぎて、美術館に近い門からキャンパスに入ることをお薦めします。この間にある藝大アートプラザ正面に出る門は段差構造です。

キャンパス内から藝大美術館エントランスまでは、ほぼフラットな構造で車椅子での移動に大きな問題はありません。バリアフリートイレは美術館1Fに用意されます。

藝大美術館の有料企画展は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。展示室入口で手帳を提示する運用です。美術館1Fの受付に立ち寄る必要はありません。

車椅子で行く藝大美術館「藝大コレクション展2019」

展示室はB1です。1系統2基あるエレベーターで地階へ下ります。展示室はフラットなワンフロア構造で、スペースは余裕があります。「藝大コレクション展2019」第1期は、車椅子での鑑賞に問題がある展示はありません。全ての作品が車椅子から鑑賞できます。

車椅子で行く藝大美術館「藝大コレクション展2019」

「藝大コレクション展2019」のポスターに採用された画は、ラファエル・コランの「田園恋愛詩」です。フランスに留学した黒田清輝は、コランに師事しました。館内には黒田の作品「婦人像(厨房)」の展示もあります。「田園恋愛詩」「婦人像(厨房)」とも通期で展示されます。

車椅子で行く藝大美術館「藝大コレクション展2019」

黒田清輝に代表されるように、当時はフランスに留学して画を学ぶのが主流でした。その一方、近年の研究で英国に学んだ画家たちの存在が解ってきました。

「藝大コレクション展2019」の特集の一つは「イギリスに学んだ画家たち」。特集展示の表紙を飾るのは、原撫松の「裸婦」です。原はイギリスに留学し、レンブラントの模写に取り組みました。「裸婦」は通期展示されます。

車椅子で行く藝大美術館「藝大コレクション展2019」

特集の他に、藝大コレクションから西洋画の名品、日本画の名品が多数展示されます。藝大美術館「藝大コレクション展2019」は、車椅子で鑑賞できる企画展です。

別稿で「上野公園 藝大美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。