1974年に開館した「茨城県立歴史館」は、博物館だけではなく、公文書館、古民家や明治の建築遺産の展示、公園と様々な機能があります。現地のバリアフリー状況を紹介します。

アクセスは車が便利。大きな無料駐車場が用意されています。身障者用駐車区画の用意があるので、車椅子利用者も無料駐車場に進入して下さい。

無料駐車場は通り抜けて、歴史館建物の裏手へ進みます。そこに業務用の駐車場があります。身障者用駐車区画は、歴史館建物沿いの道に縦列駐車する形式で3台分が用意されています。

身障者用駐車区画から歴史館内への車椅子の動線です。歴史館建物の裏から、車椅子利用者は建物に入ることができます。段差解消スロープがあり、その先が通用口です。ドアを開けて建物へ入ると、守衛室の横を通ります。少し薄暗い通路をしばらく進むと手動ドアがあります。このドアを開けると歴史館1F総合案内横にでます。

歴史館の建物内には博物館と公文書館の2つの機能があります。
博物館としては、茨城県の歴史を解説する「常設展」、一橋徳川家から寄贈された美術工芸品などを展示する「一橋徳川家記念室」、そして年間4本程度開催される企画展「テーマ展」があります。博物館は有料展示です。
公文書館の利用は無料。30万点以上の古文書や公文書があり、閲覧できます。

博物館の入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。1F総合案内で入館手続きをおこないます。
館内のフロアはフラットなので、車椅子利用に大きな問題はありません。設備は古いトイレですが、バリアフリートイレはあります。
博物館は1Fが企画展室と「一橋徳川家記念室」。2Fが常設展示室です。車椅子での上下階移動はエレベーターを利用します。
企画展が開催されていない時期は、構造上の問題から一般来場者はエレベーターが利用できないことがあります。その場合車椅子利用者は、スタッフの誘導によってエレベーターを利用します。2Fから1Fへ下りるときも同様です。スタッフに声をかけてエレベーターを利用してください。

常設展は江戸時代を中心に茨城の歴史の紹介しています。「一橋徳川家記念室」は徳川家から寄贈された6,000点の資料をテーマ別に展示。常設展、記念室とも、極めて真面目な展示内容です。小さなお子様向けの展示はありません。内容的には小学校高学年以上の歴史好き向きです。

この地には1970年まで水戸農業高校がありました。

歴史館の敷地は広く、公園としての機能があり、歴史的建造物の展示があります。屋外の利用は無料です。

公園としては広い芝生エリアと野草園や池、茶室などがあります。

屋外展示物としては、明治14年築の校舎「旧水海道小学校本館」と、築300年の古民家「旧茂木家住宅」などがあり無料公開されています。


歴史館から公園エリアへの車椅子での動線です。歴史館正面玄関から外に出ると、段差迂回スロープが両側に設置されています。

歴史館建物側からみて、左手のスロープを利用すると、その先の歩道がゴツゴツ路面をフラットにしたバリアフリー改修路で、右手のスロープの先はゴツゴツ路面のままです。左側ルートで進むと、車椅子でバリアフリーに公園エリアに進むことができます。

公園内のイチョウ並木は黄葉の名所です。

「旧水海道小学校本館」と「旧茂木家住宅」は、内部は段差構造です。車椅子からは外観の見学になります。


「旧水海道小学校本館」の正面からみて右側にスロープがあり、その先のドアを開けると館内にもスロープがあります。1Fはその気になれば車椅子で上がることができます。通常は無人の施設なので、玄関先にある電話でドアの開錠を依頼して下さい。

複合施設「茨城県立歴史館」は、歴史館建物内はバリアフリーです。公園エリアの通路は車椅子で通行可能です。屋外展示物の内部は、段差構造で車椅子では利用できません。
千波湖を臨む高台に建つ「茨城県立近代美術館」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2020年11月に加筆修正しました)