平塚市美術館と平塚市博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

平塚市美術館と平塚市博物館

神奈川県平塚市の市立美術館と博物館は、市役所や図書館などがある市の「文化ゾーン」にある施設です。両施設のバリアフリー状況を紹介します。

平塚市美術館と平塚市博物館

アクセス方法です。平塚駅からは徒歩20分の案内。車椅子利用者は車の利用が便利です。

2018年から駐車場の利用ルールが変わり、すべての駐車場が有料になりました。ただし障がい者減免制度があり、障害者手帳等の提示で駐車料金は無料に減免されます。利用施設の窓口で減免措置を受ける運用です。

美術館に隣接する駐車場が「文化ゾーン第3駐車場」、博物館の正面が「文化ゾーン第2駐車場」です。どちらの駐車場にも身障者用駐車区画の用意があります。

美術館と博物館は、道を隔てて建つ施設なので、どちらかの駐車場を利用して、徒歩で移動することは出来ます。

平塚市美術館と平塚市博物館

○平塚市美術館のバリアフリー状況

1990年竣工で2フロア構成の凝った設計です。屋内外に配置されたアート作品群。レストランと市民ギャラリーが併設されます。正面エントランスは階段ですが、迂回スロープがあります。反対側の「文化ゾーン第3駐車場」からは段差なく館内に入ります。

平塚市美術館と平塚市博物館

1Fエントランスホールには、巨大な創作物が展示されています。

平塚市美術館と平塚市博物館

1Fは受付とパブリックスペースで、2Fが企画展示室です。吹き抜け構造の解放感がある館内空間です。

平塚市美術館と平塚市博物館

トイレは1Fにあります。一般的なサイズのバリアフリートイレが用意されています。

平塚市美術館と平塚市博物館

ほとんどの企画展は、障害者手帳の提示で、本人と介助者1名の観覧料が無料に減免されます。有料入場者は1Fの受付でチケットを買います。障がい者と介助者は2F展示室前の受付で、手帳を提示してください。

平塚市美術館

館内外に14体のアート作品が展示されています。これらの鑑賞や公園スペースの利用は無料です。前庭は芝生の公園スペース、車椅子で乗り入れができます。

平塚市美術館

2Fの約半分は屋外彫刻広場です。2F屋外にある彫刻広場は、外の階段を利用する設計なので、車椅子利用者はエレベーターで2F行き、手動ドアから出入りしてください。手動ドアは介助者がいれば車椅子での出入りは可能です。

平塚市美術館

○平塚市博物館のバリアフリー状況

博物館は入館無料です。噴水がある公園スペースに面した独立した建物で、1976年の竣工です。

屋外展示があります。大釜や仕込み桶、中世の住居跡、相模川流域の岩石や、箱根から運ばれた神代杉の巨大な根などが展示されています。これらは周囲から眺めるだけなら、車椅子でも観察可能。展示のテーマが混在していて、なんとなく不思議な屋外展示空間です。

博物館は3フロア構成で、エレベーターがありません。車椅子利用者は1Fだけの見学になります。1Fと2Fが無料展示室。3Fが有料のプラネタリウムです。

プラネタリウムの観覧料は、各種障害者手帳等の提示で本人と介助者1名は無料に減免されます。1Fにはかなり古いバリアフリートイレがあります。

館内展示の内容は立派です。1Fしか見学していませんが、平塚の地理、歴史、文化を凝った展示物で解説しています。またボランティア解説員による、詳しい解説が聞けます。1Fと屋外展示は、車椅子で利用できる博物館です。

平塚市博物館のバリアフリー状況

平塚市美術館と平塚市博物館は、すぐ近くにある施設です。美術館はバリアフリー施設、博物館はエレベーターが無い構造です。

「茅ヶ崎市美術館」のバリアフリー状況を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年11月に加筆修正しました)