神奈川県横浜市の「ズーラシア」は、車椅子で利用できる動物園です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

施設の全体概要です。アップダウンがある動物園が多い中、ズーラシアは施設全体傾斜地が少ない動物園です。見学路を車椅子で比較的楽に移動できます。
そして、車椅子目線からも見やすい動物の展示、触れる動物のレプリカの配置、動物名の点字紹介、点字ガイドシートの用意、補助犬の入園ができます。
すべてのトイレにバリアフリートイレが用意され、内4か所のトイレにはユニバーサルベッドが備えられています。

入園料は障がい者減免制度があり、本人と介助者2名まで無料に減免されます。チケットセンターで手帳を提示して無料入園券を発券していただく運用です。
園内バスも同様に本人と介助者2名まで無料で乗車できます。低床式のバスで、車椅子での利用は可能です。
駐車場料金の障がい者減免制度はありません。

駅からは徒歩圏ではありません。バスの利用になります。
来園者用の駐車場は2,200台を収容。身障者用駐車区画が用意されています。正門駐車場が満車になると、北門駐車場が開放されます。

一周すると約3kmあります。「アジアの熱帯林」「オセアニアの草原」「アマゾンの密林」など展示エリアが9カ所あり、ほとんどのエリアに飲食ができる休憩所やショップ、レストランなどの施設があります。これらの施設はスペースに余裕があり車椅子で利用できます。

体力のある方は、ゆっくり園内を車椅子で周るのがお薦めです。入口から遠い地点で疲れたら、園内バスを利用することも出来ます。

なるべく動物本来の動きや生活状況を観察できるように、考えられた展示になっています。そのため、柵の向こうに遮るものもなく動物がいる単純な展示に比べると、理解が難しい面がややあるかもしれません。

園内のショップでは、ユニークな各種オリジナル商品が、車椅子ユーザーでも手が届きやすい高さを中心に陳列されています。

よこはま動物園ズーラシアは、車椅子で利用しやすい動物園です。
「横浜市立金沢動物園」のバリアフリー状況を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2019年8月に加筆修正しました)