三浦半島 横須賀しょうぶ園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

三浦半島の中央部、丘陵の住宅街にある横須賀市立「横須賀しょうぶ園」は、車椅子で花菖蒲鑑賞ができます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

「横須賀しょうぶ園」の開園は1988年。園内2か所の「しょうぶ苑」の周囲はバリアフリーで、オフロードや段差がありません。14万株の花菖蒲が車椅子で楽しめますただし「ふじ苑」や「展望台」など、園内には段差のある箇所もあります。

横須賀しょうぶ園バリアフリー情報

7月から3月は入園無料です。

4月から6月は駐車場利用と入園が有料になりますが、障がい者減免制度があり障害者手帳等の提示でどちらも無料に減免、入園料は介助者1名も無料に減免されます。

横須賀しょうぶ園バリアフリー情報

菖蒲開花期の問題は混雑、特に駐車場の混雑です。臨時駐車場まで含めると、それなりの収容台数がある駐車場なのですが、平日でもすぐに満車になり、それが続きます。

周辺道路の渋滞まで起こるので、市では公共の交通機関の利用を呼び掛け、バスのピストン輸送を実施しています。6月の花菖蒲開花ピーク時は、この混雑は覚悟してください。

横須賀しょうぶ園バリアフリー情報

4月から6月、特に6月がピークですが、「横須賀しょうぶ園」は、通年見どころがあります。

代表的なもので、1月はスイセン、ロウバイ、2月は菜の花、3月はウメにモクレン。4月はサクラにシャクナゲ、5月はフジにボタン。7月はスイレン、8月はサルスベリ。9月はヒガンバナ、10月と11月はバラ、12月はカンツバキ。

6月のピーク期以外は、空いていて車椅子で利用しやすいことが多い「横須賀しょうぶ園」です。

横須賀しょうぶ園バリアフリー情報

営業が4月から6月に限定されますが、管理棟の1Fに食事処があり、車椅子での利用は十分に可能なバリアフリー店舗です。

バリアフリートイレは、管理棟内と屋外の公衆トイレにあります。2017年時点では、どちらもそれほど綺麗ではありませんが、実用には耐えます。

横須賀しょうぶ園バリアフリー情報

「しょうぶ苑」は車椅子で快適ですが、「ふじ苑」、「しゃくなげ苑」は、アップダウンや一部段差ルートがある、バリアゾーンです。それなりに車椅子で鑑賞できますが、快適なバリアフリー散策ではありません。

「横須賀しょうぶ園」の「しょうぶ苑」周辺はバリアフリーです。「ふじ苑」、「しゃくなげ苑」周辺は、少し車椅子で苦戦します。菖蒲開花期は混雑を覚悟してください。

三浦半島の真ん中にある私設現代美術館「カスヤの森現代美術館」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2017年7月の取材に基づいています)