東京都世田谷区にある博物館です。前庭は日本庭園。2Fで企画展、1Fでコレクション展が開催されます。他に1Fにはライブラリーと喫茶がある、車椅子で利用できる施設です。

アクセスは蘆花公園駅から徒歩5分の案内。来館者用の地下駐車場が用意されています。地下駐車場の利用方法はHPなどで積極的に説明されていないので、初めての利用だと戸惑うと思います。
駐車場の入口は文学館エントランスの反対側にあります。駐車場入口が面している道路は狭い道ですが、一方通行ではありません。
地上から地下駐車場へは、自動車用エレベーターで移動します。スタッフの誘導に従い、エレベーターに頭から車を入れます。そしてドライバーが窓から手を出して昇降操作ボタンを押します。

エレベーターは途中で90°回転して地下に下ります。地下に到着するとゲートが開くので、自走して地下駐車場に出ます。

10台以上を収容する文学館利用者専用の地下駐車場です。駐車料金は無料。地下駐車場のスタッフから渡されたチケットを受付に提示して、利用確認印を押してもらい、出庫時にスタッフに提出します。

身障者用駐車スペースは1台分設定されています。エレベーターの近くにあります。

世田谷文学館はB1から2Fの構造です。エレベーターは1基あります。かごは普通の車椅子なら問題なく収容するサイズです。

バリアフリートイレは1Fにあります。

個室のサイズはやや狭いトイレで、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

文学館1Fのエントランスはスペースに余裕があるフラットな構造です。入口にはアートが飾られています

受付は1Fです。世田谷文学館は観覧料の障がい者減免制度があり、本人は半額、介助者1名が無料に減免されます。受付で障害者手帳を提示して減免措置をうけてください。

今回取材時は2Fで企画展「描く人 谷口ジロー展」が開催中。会期は2021年10月16日から2022年2月27日までです。

1Fのコレクション展は「セタブン大コレクション展PART1」が開催中。会期は2021年10月16日から2022年3月31日までです。どちらも車椅子で問題なく観覧できる展覧会でした。

1Fの中央部にあるイベントスペース「文学サロン」には、記念撮影スポットが設置されていました。文学サロンはフラットな構造で、車椅子で利用できます。

文学サロンから中庭の横を通り利用する「喫茶どんぐり」は、フラットな構造で可動式のテーブル席があるお店です。

1F館内から日本庭園が鑑賞できます。

2Fの企画展会場にエレベーターで上がります。2Fもフラットな構造で、車椅子で問題なく利用できます。入口でチケットを提示して入室します。

企画展会場はフラットでスペースに余裕があります。

ほぼすべての展示を車椅子から観覧できました。

一部を除き、ケース内展示も車椅子から鑑賞できる高さです。

記念撮影スポットが用意されています。

漱石の記念撮影スポットは、靴を脱いで座敷に上がり、座布団に座ることができます。ここだけは車椅子では参加できない企画でした。

今回取材時は企画展の観覧に事前予約は不要でした。観覧するときは最新情報を確認してください。

世田谷美術館は車椅子で観覧できるバリアフリー施設です。地下駐車場を利用すれば、雨天でも濡れずに利用できます。
別稿で「世田谷美術館」の情報を掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2022年2月に執筆しました)