新宿ヒルトピア 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

西新宿の高層ビル街、東京ヒルトンのB1アーケード街「ヒルトピア」。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

新宿~ヒルトピア

東京ヒルトンの開業は1984年。高級外資ホテルが初めて日本に進出する、そういうイメージで話題になった施設です。元々の設計はバリアフリーではありません。B1へのメインの通路は階段で、ホテルやオフィスの利用者以外は階段利用を想定した設計です。

新宿~ヒルトピア 

車椅子ではホテルの1Fからエレベーターの利用が便利です。隣のビルのエレベーターもヒルトピアに通じます。ヒルトピア内の通路は全域フラットな構造で、テナント店も概ね車椅子利用が可能です。全体として現在ではバリアフリー施設になっています。バリアフリートイレは1か所です。

新宿~ヒルトピア 

B1のヒルトピアは階段の出入口が3か所あります。そして「地下鉄連絡通路」で「西新宿駅」と「都庁前駅」に連絡します。この地下鉄連絡通路は段差があるので車椅子では利用できません。

新宿~ヒルトピア 

ヒルトピアには3本の通路があり、名前がついています。「チョウの通り」「ツバメの通り」「リスの通り」。それぞれ名前通りのイラストが、壁面に描かれています。

年々飲食店が減少しています。現時点ではコーヒーショップ1店とレストランが4店。ホテルのアーケードらしいショップが13店。美容やクリニック、占いのお店などが6店。そしてCVSがあります。

新宿~ヒルトピア 

一般テナントの減少と反比例して、企画イベント系施設が誕生しています。以下、概要を紹介します。

レンタルアートスペースが誕生しています。貸しギャラリー「ヒルトピア アートスクエア」は、バリアフリー仕様で、車椅子での利用に問題の無いギャラリーです。

この貸しギャラリーのセールスポイントは、相談スタッフとして経験豊富なホテルマンが担当してくれこと。そしてホテルキッチンやヒルトピア飲食店の、ケータリングサービスがあること。ホテルの貸しギャラリーらしい付加価値サービスがあります。

新宿~ヒルトピア 

「シャンクレール」は、最大180名収容できるパーティラウンジです。出会いの場に最適、という内装。「ゼクシィ縁結びパーティ」や各種街コンパーティ。結婚式二次会、企業研修会などに利用されています。「VIPスィートホール」がキャッチコピーです。

新宿~ヒルトピア 

多目的スペース「グレイドパーク」は、昼間はコアワーキングスペースとして貸し出し、夜は70種類のボードゲームと100種類のお酒が楽しめるバーになります。貸切スペースとしてパーティもできます。

タイムシェアの提案施設「ヒルトン・グランド・バケーションズ」は、ヒルトンが世界58か国で展開している、コンドミニアムを週単位で所有するシステム「タイムシェア」の予約制ショールームです。専用モニターがあるブースで、世界のリゾートの紹介を受けることが出来ます。

新宿~ヒルトピア 

以上のように施設の内容はバブル期とはかなり変わっていますが、バリアフリー改修が施されているので、ヒルトピアは車椅子で利用できる施設です。

隣接する「新宿住友ビル」の「三角広場」のバリアフリー状況を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2018年の取材に基づいています)