車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

山梨県甲府市には、車椅子で利用出来る観光スポットが数多くあります。各施設のバリアフリー状況を紹介します。

 

最初に甲府駅前の新観光スポットを紹介します。

「甲府市藤村記念館・甲府市歴史公園山手御門」

2007年から2010年にかけて、甲府駅北口は大きく生まれ変わりました。整備された施設は「藤村記念館」と「山手御門」。どちらも車椅子での観光は可能です。

駅前ですが公営駐車場も整備されています。もっとも駅に近い「第二駐車場」は当初30分無料で、障害者減免はありません。フラッグ跳ね上げ式の有料駐車場ですが、1台分障害者用区画が用意されています。少し駅から遠い駐車場だと、当初1時間無料の設定です。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

「藤村記念館」は1875年に建てられた学校の校舎。2010年この地に移設されました。「藤村」は当時の県令の名前で、西洋建築を推奨した人物です。これらの「擬洋風建築」は、当時の大工が東京に誕生した洋風建築を見て、それを真似て建てたとういうことです。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

記念館は入館無料。正面入口は段差あり。建物裏側にスロープがあるので車椅子で建物を半周してください。スロープ入口にインターフォンがあり、スタッフに車椅子利用を申告すると、ドアを開けていただけます。

「藤村記念館」は2フロア構造。2Fへは靴を脱いで階段で上るので、車椅子では1Fの見学のみ。明治の建物なので完全バリアフリーではありませんが、1F内は全域車椅子で移動できます。関連資料の展示があります。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

2007年に整備された「甲府市歴史公園」の観光ポイントは「山手御門」。甲府城の御門の再現施設です。車椅子でも見学が出来るようにバリアフリーに設計されています。展示室もありますが、すべて無料で利用できます。

 

 

次に、有名な二つの県立施設を紹介します。

「山梨県立美術館」

1978年開館の「山梨県立美術館」。基本構造は段差がある設計ですが、スロープ対応、エレベーター増設、障害者用トイレの設置と、改修によりバリアフリー施設になっています。注意箇所は一か所。1F正面にある大型の作品が展示される無料ゾーン「ギャラリーエコー」へのスロープは急坂です。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

アクセスは車が便利。「芸術の森公園」の無料駐車場を利用します。障害者用駐車区画は2か所6~7台分用意されています。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

障害者手帳を提示で、本人と介助者の入館料が無料に減免されます。減免になる介助者の人数は、手帳の等級によって変わります。

 

 

「山梨県立文学館」

「山梨県立美術館」のお隣り、芸術の森公園内にある県立の文学館です。文学者に関わる常設展示、企画展、各種資料の閲覧が出来る博物館。常設展では山梨県にゆかりのある作家の、直筆原稿や写真、書簡や書画、愛用品などが展示されています。1989年の開館ですがバリアフリー。車椅子での見学は可能です。入館料の障害者減免制度は「山梨県立美術館」と同様です。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

館内は2フロア構成で展示室は2F。エレベーターは1Fの奥にあります。エレベーターの近くに障害者用トイレあり。2Fには障害者用トイレはありません。展示室内はバリアフリーで、車椅子での見学に大きな問題はありません。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

1Fには「黒蜜庵きなこ亭」というカフェがあります。スペースに余裕があり可動式のテーブルと椅子なので、車椅子での利用は可能です。

 

 

甲府には個性的な博物館、資料館もあります。

「印傳博物館」

インド伝来が語源ともいわれている「甲州印伝」は、鹿革を漆で装飾する秘伝の伝統製法です。印傳屋は1582年の創業。代々家長は「勇七」を襲名。現「勇七」氏は十三代目です。四百年の歴史がある印傳屋本店の2Fが「印傳博物館」。江戸時代に作られた「革羽織」など、貴重な古典作品が展示されています。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

アクセスは車が便利。印傳屋本店の無料駐車場を利用します。お店の近くに障害者用駐車区画あり。車椅子では正面横のスロープ箇所から店舗内へ入ります。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

2Fの博物館へは、スタッフの誘導で「お会計」の後ろ側にあるエレベーターを利用します。2Fの「印傳博物館」内はフラット構造でバリアフリー。車椅子での見学に大きな問題はありません。入館料は障害者手帳の提示で、本人と介助者1名が無料に減免。2Fに障害者用トイレがあります。

 

「山梨中銀金融資料館」

元頭取の屋敷を活用した「山梨中銀研修センター」の1Fが「山梨中銀金融資料館」です。無料の資料館で、古代からの日本の貨幣の歴史展示と、山梨県の経済史、銀行史の展示があります。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

アクセスは車が便利。前庭スペースが無料駐車場で、6台収容となっています。障害者用駐車区画の用意はありません。

館内は土足禁止で健常者はスリッパに履き替え。車椅子利用者はスロープで館内へ入ります。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

エントランスの左側がトイレで障害者用トイレがあります。ワンフロアでフラット構造。車椅子から見にくい展示は特にありません。

 

 

古墳の丘の麓にある博物館もバリアフリーです。

「山梨県立考古博物館」

複数の巨大古墳がある「甲斐風土記の丘」に建つ博物館です。アクセスは車が便利。広い無料駐車場があり障害者用駐車区画の用意があります。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

旧石器時代から明治時代まで、山梨の歴史が展示されます。3万年前からの「旧石器時代」から「縄文時代」「弥生時代」、そして「古墳時代」は4世紀。山梨は縄文時代、日本列島のなかでも相対的に人口密集エリアであったそうです。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

入館料は障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免。障害者用トイレはパブリックスペースに。展示室内は余裕のある通路幅で床は完全フラット。低い目線からでも見やすい展示が多く、車椅子での展示見学に大きな問題はありません。

 

 

考古博物館の近くにバリアフリーな産直ショップがあります。

「風土記の丘農産物直売所」

2014年に新築された「中道交流センター」内のバリアフリーショップです。「中道交流センター」は、市役所支社、公民館、そして産直ショップで構成。障害者用駐車区画は2か所あり、どちらを利用しても快適に産直ショップに移動できます。障害者用トイレも2か所あります。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

甲府市の「中道地区」の生産者200人が産物を出荷しています。産直ショップの通路幅は広く、車椅子での店内回遊に大きな問題はありません。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

産直ショップに繋がって、軽食が楽しめる食事処兼休憩コーナーがあります。ショップで買ったものを、ここでいただくこともできます。このコーナーもフラットでバリアフリー。車椅子で利用できます。

 

 

最後の情報です。「昇仙峡」周辺の車椅子観光は、積極的にはお薦めしません。

「渓谷道路」はシーズンの土日車両通行止めになります。車が通るのは、平日と12/1から4/30の間の土日です。景観が楽しめる遊歩道は途中が階段で、並び建つお土産屋、食事処は古いお店が多いのが実態です。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

「グリーンライン」を登ると「夫婦木神社」と「金桜神社」がありますが、どちらも車椅子では参拝が出来ない、段差と砂利面がある神社です。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

その中で「影絵の森美術館」に併設されている「森の駅 昇仙峡」は、入口はやや急な傾斜のスロープを上りますが、バリアフリーで障害者用トイレがあるショップです。

 

バリアフリー情報を参考に、車椅子で甲府にお出かけください。

車椅子で行く北茨城~観光施設のバリアフリー情報

岡倉天心、横山大観、野口雨情、そして石井竜也らのゆかりの地、北茨城。主な観光スポットのバリアフリー状況を詳しく紹介します。

 

「天心記念五浦美術館」~景勝地に建つバリアフリー美術館~

○車椅子で断崖の上へ

海岸沿いの高台に建つ「天心記念五浦美術館」は、絶景を楽しむことを計算して設計された美術館です。

アクセスは車です。美術館へ向かう脇道に入ると急こう配の坂になります。上ると無料駐車場がありますが、障害者専用駐車場は更にその上。6台ほどの駐車スペースが用意されています。ここから美術館入口まで緩やかなスロープ。車椅子で問題なく断崖の上に建つ美術館に到着します。

北茨城~観光施設のバリアフリー情報

○館内はバリアフリー、障害者減免あり

1997年開館の美術館ですが、バリアフリー施設です。

障害者手帳の提示で入館料は本人と介助者1名は無料に減免されます。

館内には常設展として「岡倉天心記念室」、そして企画展が開催される展示室が3室用意されています。

展示はもちろんですが館内の窓からの風景が素晴らしい美術館です。美術館の窓から見える風景は一枚の絵画の様です。

北茨城~観光施設のバリアフリー情報

○展望広場からの眺望

美術館とほぼ同じ高さ、建物の両脇に二つの展望広場「鷗雲広場」と「滄海広場」が整備されています。どちらの広場も、やや傾斜路にはなりますが車椅子で行くことができる展望広場です。

特に「滄海広場」は、美術館総合案内の裏の出口からでると、アップダウンなく車椅子で行くことが出来ます。

敷地内に配置された展望広場からの眺望はまさに絶景。車椅子で断崖からの眺望を楽しめます。

北茨城~観光施設のバリアフリー情報

 

「五浦六角堂」~車椅子での見学は難しい、岡倉天心が後半生を生きた地~

○車椅子は駐車場から苦戦

アクセスは車です。六角堂施設入口から100mほど先に無料駐車場が2か所。施設専用駐車場と県立駐車場があります。どちらも砂利面で傾斜がある、車椅子では大苦戦する駐車場です。

六角堂は茨城大学の管理施設で、正式名称は「茨城大学五浦美術文化研究所」です。

北茨城~観光施設のバリアフリー情報

○段差のある門

施設入口は登録有形文化財の「長屋門」。百年前の面影を今に伝える立派な門で段差があります。一部簡易スロープ対応があるので、車椅子で越えられないことはありません。この門が入場受付で、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入場料が無料に減免になります。

北茨城~観光施設のバリアフリー情報

○急坂スロープ

施設内の最初のストレートは楽です。左にある「天心記念館」は出入口が段差で車椅子は入館不能。その先に「ウォーナー像」。ここから先が階段路または急坂スロープ路。スロープ路は後付された路ですが下りの急坂です。

北茨城~観光施設のバリアフリー情報

○六角堂は階段の下

急坂の下、六角堂はさらに階段の下。車椅子ではたどり着けません。車椅子では階段の上から六角堂の屋根の一部を眺めます。六角堂は東日本大震災の津波で流出。再建された六角堂です。

北茨城~観光施設のバリアフリー情報

○「天心邸」は見学可能

施設低地部に住居であった「天心邸」と「亜細亜ハーなり」石碑があります。この2つは車椅子で見学可能。現地の解説では震災の津波は「天心邸」の軒下まで到達したそうです。

北茨城~観光施設のバリアフリー情報

 

「大津港 よう・そろー」~資料館・物産館・漁協食堂のコンプレックス施設~

○バリアフリー概況

東日本大震災による営業中断はありましたが、「よう・そろー」は2017年7月で10周年。2007年開業の施設ですからバリアフリー設計で、3施設とも車椅子での利用に大きな問題はありません。

唯一、漁協食堂の一部の席は小上り仕様で車椅子不向き。ただし椅子席の方が数は多いので車椅子での食事は可能です。

障害者用駐車区画の設定はありませんが、広い無料駐車場があります。

北茨城~観光施設のバリアフリー情報

○資料館は障害者減免あり

資料館「よう・そろー」は、有料の施設ですが障害者手帳の提示で本人の入場料が無料に減免されます。

物産館はバリアフリーで、現在4店舗が営業中です。

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「野口雨情記念館」~ジャボン玉がハイライト、生家が近い詩人の記念館~

○銅像がお出迎え

アクセスは車。無料駐車場があります。昭和55年の開館です。

施設前庭の中央に、和服姿でいかめしい顔をした雨情の銅像が鎮座。その前には2体の童謡モチーフの童の像があります。

野口雨情記念館は建物1階部にあり障害者手帳の提示で本人の入館料は無料に減免。入口段差はスロープ対応。障害者用トイレもあります。建物2階部は北茨城市歴史民俗資料館です。

北茨城~観光施設のバリアフリー情報

○ハイライトはシャボン玉

雨情の銅像は3段の段差の上。その手前に人感センサーがあり、人が近付くと雨情作詞の童謡「シャボン玉」のメロディーが鳴り始め、盛大にシャボン玉が飛び交います。想像するよりも音量は大きくシャボン玉は大量に発生します。

人感センサーは10cmほどの段差の上。センサーまでなら車椅子でも段差を乗り越えることは出来ます。

北茨城~観光施設のバリアフリー情報

○生家は段差構造

赤い靴、七つの子など童謡の作詞で知られる野口雨情は、明治15年に現北茨城市磯原町に生まれました。生家は記念館の近くで現在も保存公開されていますが、デコボコの段差構造施設で、車椅子での見学は苦労します。

 

 

「天心記念五浦美術館」と「大津港 よう・そろー」はバリアフリー施設です。「野口雨情記念館」も車椅子での利用は可能です。「五浦六角堂」は、車椅子での見学は困難です。

車椅子で行く軽井沢~旧三笠ホテル バリアフリー情報

軽井沢の観光スポット「旧三笠ホテル」は、館内に入るには階段を上り下足を脱ぐ仕様、2階建て構造でエレベーターはありません。車椅子のままでのホテル内覧は不可。車椅子からは外観だけの見学になります

しかしながら障害者手帳の提示で入館料は無料に減免されます。現地の状況を詳しく紹介します。

 

○アクセスは車

旧三笠ホテルは旧軽銀座から2km離れた場所に建ちます。自転車でのアクセスが人気ですが、車椅子利用者は車の利用が便利です。

敷地内には障害者用も含めて駐車スペースはありません。旧軽銀座方面から行くと、旧三笠ホテルを通り過ぎて200mほどの場所に、専用無料駐車場があります。

軽井沢~旧三笠ホテル バリアフリー情報

○駐車場は砂利路面で傾斜あり

この駐車場は未舗装で砂利面、近道の出入口は階段、車出入口は傾斜あり。車椅子には辛い駐車場です。健常な同行者が運転できるなら、車椅子利用者は旧三笠ホテル正面で乗降することをお薦めします。

軽井沢~旧三笠ホテル バリアフリー情報

○手帳で入館無料、障害者用トイレ有り

敷地入口に受付があり、ここで障害者手帳を提示すると本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。

敷地内はフラット路面なので、車椅子で外観を見学することは出来ます。

トイレは敷地内に一戸建ての公衆トイレがあり、障害者用トイレが併設されています。

車椅子で訪れ、無料で入館し、ホテル外観を鑑賞し、トイレを借りて帰る。このような車椅子観光は可能です。

軽井沢~旧三笠ホテル バリアフリー情報

○外観は心配になるほど

遠目でみると解りませんが、近づいて観ると心配になるほどボロボロです。建物の内部も手が入っているとは言い難い管理状況です。

保存修理工事は、1Fが1982年、2Fが1984年、外部塗装が1989年、屋根葺替は2003年に実施。屋根はまだともかく、内部と外壁はメンテナンスされてから、それなりの年月が経過しています。また現在の建築基準に適合する耐震工事は、実施されていません。

旧三笠ホテルは、軽井沢町が管理する国の重要文化財です。

軽井沢~旧三笠ホテル バリアフリー情報

○ホテルの歴史

三笠ホテルは明治39年開業のホテルです。歴史の概略を紹介します。

設立者は音楽家山本直純氏の祖父。開業して5年で山津波に襲われ日本館が流出。赤字続きで大正期に明治屋が買収。戦時中は外務省軽井沢出張所に。敗戦でGHQが接収。その2年後には米軍の失火により別館が焼失。1952年ホテル業再開。赤字続きで1970年廃業。長銀に差し押され、1980年に軽井沢町に寄贈される。1983年に一般公開開始。ホテルの歴史は波乱万丈です。

 

 

旧三笠ホテルは車椅子での内覧は出来ませんが、外観の見学は可能です。