明治大学博物館・阿久悠記念館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都千代田区、神田駿河台の明治大学アカデミーコモンの地階にある、車椅子で利用出来る施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2016年10月の取材に基づいています。

明治大学博物館・阿久悠記念館 

○車椅子でのアクセス方法

一般来場者用の駐車場はありません。

駿河台の傾斜地に建つビルで、歩道からビルのエントランスに向かうと段差があります。

明治大学博物館・阿久悠記念館 

一部分だけ段差なくエントランスに行ける箇所があるので、車椅子利用者はそこからアクセスしてください。

明治大学博物館・阿久悠記念館 

アカデミーコモンの1Fフロアはフラットで広々しています。大学の総合案内所があり、昼休みや休憩時間などは席を外しますが、原則としてスタッフが常駐しています。

アカデミーコモンの1Fフロア

明治大学博物館・阿久悠記念館 

地階へは健常者はエスカレーターを利用します。車椅子利用者は、大学関係者用のエレベーターを利用してB1へ向かいます。エレベーター利用の旨を総合案内所に申告してください。

明治大学博物館・阿久悠記念館 

○B1明治大学博物館特別展会場のバリアフリー状況

B1に「明治大学博物館特別展会場」と「阿久悠記念館」、障害者用トイレがあります。

特別展会場はおおよそ50坪ほどの広さで、会場に入るとほぼ全体が見渡せます。

近年の実績では、年間で8本ほどの特別展・企画展が開催されます。有料展もありますが、入場無料の特別展・企画展がほとんどです。

会場はフラットで、車椅子で問題なく利用できます。

B1明治大学博物館特別展会場

○阿久悠記念館のバリアフリー状況

小さな記念館で、壁面と中央展示台を使い7つの展示コーナーが展開されています。

記念館の入口外側にはヒット曲のレコードジャケットが展示されています。「ドーナッツ盤」のシングルレコードのジャケットです。車椅子から見ることができる壁面展示です。

入場は無料です。受付がありスタッフが常駐していますが、記帳をする必要はありません。

最初のコーナーは「阿久悠と明治大学」。阿久悠氏は明治大学文学部OB。在学中のエピソードや卒業後の大学との交流の紹介。

次のコーナーは「生きっぱなしの記」。阿久悠氏の生涯の業績をマクロ的に紹介。

3つ目のコーナーは「歌もよう・人もよう」。阿久悠氏の自筆原稿、作品としてのレコード、書籍、映像などの紹介。このコーナーに展示されている資料は、遺族から明治大学に寄贈されたものです。寄贈された資料は全部で約1万点になります。

4つ目のコーナーは「阿久悠の書斎」。仕事場であった自宅の書斎の再現です。これも実際に使用されていた遺品です。

次の5つ目は特別展示コーナーで、テーマを設定し、寄贈された資料を随時入れ替えて展示します。

6つ目のコーナーは「明大歌謡史の系譜」。歌謡曲業界に関わる、明大OB達の紹介です。

最後のコーナーは「阿久悠の歌」。作詞した代表曲を検索して視聴できるジュークボックスです。

室内の展示はすべて車椅子で見学できます。

阿久悠氏の遺族から、明大へ1万点の資料が寄贈されたのが2010年。「阿久悠記念館」の開設が2011年。この年は明大130周年なので、130周年記念事業という扱いにもなりました。

作詞した曲は5,000曲余。シングルレコード売上枚数は、6,800万枚超と紹介されています。

阿久悠記念館

○B2明治大学博物館常設展会場のバリアフリー状況

B1とB2間は、「明治大学博物館」専用のエレベーターが1基あります。

以前は「商品博物館」「刑事博物館」「考古学博物館」と3つ別々にあった博物館が、統合されて「明治大学博物館」の常設展となっています。フラットでスペースに余裕がある会場で、車椅子での見学は可能です。

前身である、それぞれの博物館の歴史は、80年以上ということ。3博物館合計で30万点以上の資料を所有。その中から、約2,000点が常設展で展示されています。

「商品」とは、陶磁器、漆器、染色品などの伝統的工芸品のこと。これらの実物と、文化的背景、材料と製造技法、歴史などが紹介されています。特に地方の知られざる伝統的工芸品の展示に力が入っている印象。馴染の無い生産地の、知らないブランド品が鑑賞できます。

「刑事」は、刑事事件に関する法律や捜査方法、取り調べ手法、裁判などの歴史の展示。江戸時代から明治時代の日本のものから、古代ローマ、古代中国、中世ヨーロッパなどのものまで。特に目を引くのは「拷問」や「処刑」の道具。他ではなかなか見る機会の無い展示物です。

「考古」は、その名の通り。石器時代から古墳時代を中心に、遺跡などから発掘された石器や土器などの展示。明治大学考古学専攻の研究成果の展示です。大学が発掘して、重要文化財の指定されている出土資料が数多く展示されています。

B2の常設展会場には、ボランティアのガイドスタッフが常駐。希望をすれば展示内容の詳しい説明を聞くことが出来ます。

明治大学博物館常設展会場

2004年に誕生したバリアフリー施設です。日曜祝日、お盆期間と年末年始などは閉館します。

両国 横綱町公園 車椅子からみたバリアフリー情報

東京都墨田区の東京都横綱町公園には、関東大震災と東京大空襲の被害者のための「東京都慰霊堂」、資料館「東京都復興記念館」、そして日本庭園などがあり、いずれも改修されて車椅子で利用できます。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2019年10月の取材に基づいています。

東京都横綱町公園

○アクセスの状況

来園者用の専用駐車場はありません。

JR両国駅からは徒歩10分の案内。大江戸線両国駅からも、エレベーター出口を利用すると同じくらいの距離になります。

東京都横綱町公園

正門は清澄橋通りに面しています。公園入口は他にもあり、いずれも車椅子で通行できます。

東京都横綱町公園

○園内通路の状況

「東京都慰霊堂」の周囲は深い砂利路面です。そのなかに舗装通路があり、主要な施設にはすべて車椅子で移動することが出来ます。

東京都慰霊堂

東京都慰霊堂

東京都横綱町公園

○東京都慰霊堂のバリアフリー状況

正面入口は階段ですが、段差回避スロープがあります。車椅子で利用しやすい緩い傾斜のスロープです。

東京都慰霊堂

慰霊堂内はフラット構造で車椅子のお参りは可能です。巨大な祈りの空間が広がるお堂です。

東京都慰霊堂

東京都慰霊堂

○東京都復興記念館のバリアフリー状況

昭和6年に開設された施設で、入館無料です。

東京都復興記念館のバリアフリー状況

正面入口は階段ですが段差回避スロープがあります。このスロープも車椅子で利用しやすい緩い傾斜です。

東京都復興記念館のバリアフリー状況

東京都復興記念館のバリアフリー状況

入口のドアは車椅子で通過しにくいタイプの手動ドアです。今回取材時は、車椅子をみたスタッフがドアを開けてくださいました。

館内は改修されてバリアフリーです。2フロア構造でエレベーターが1基あります。1Fに障害者用トイレが用意されています。

東京都復興記念館のバリアフリー状況

東京都復興記念館のバリアフリー状況

展示室内の床はフラットで、すべての展示を車椅子で見学できます。

1Fは関東大震災の資料展示。2Fは東京大空襲の資料と震災の資料の展示があります。見ごたえのある貴重な資料が展示されています。

東京都復興記念館のバリアフリー状況

東京都復興記念館のバリアフリー状況

東京都復興記念館のバリアフリー状況

東京都復興記念館のバリアフリー状況

○日本庭園のバリアフリー状況

段差の無い舗装された通路があり、段差箇所を避ければ庭園内を車椅子で散策できます。

日本庭園のバリアフリー状況

日本庭園のバリアフリー状況

隣接する「東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑」まで、舗装路を通り車椅子で行くことが出来ます。

東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑

この碑は上部が花壇です。花壇のデザインは、毎年都内の小・中・高校生から公募し、優秀作品4点が春夏秋冬の花壇デザインに採用されています。

東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑

「東京都慰霊堂」、「東京都復興記念館」、そして日本庭園は、車椅子で利用できます。横綱町公園は、歴史の長い公園ですが、バリアフリーに改修されています。

岩下の新生姜ミュージアム 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

栃木県栃木市の「新生姜ミュージアム」は車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2017年1月の取材に基づいています。

 

○ミュージアムの概要

「岩下の新生姜」の世界を表現した展示、アトラクションを核にした施設です。

入館は無料、駐車場も無料です。

他にカフェ、ショップ、そして新生姜づくりの体験施設があります。

テーマ色は新生姜のピンク。館内外は新生姜色で彩られています。

また館内では、岩下の新生姜のコマーシャルソングが、3カ所で鳴りっぱなしです。それぞれバージョンが異なり、一つの場所でも数種類のバージョンが流れます。

「新生姜ミュージアム」は、オンリーワンの企業ミュージアムです。

 

○駐車場の状況

栃木駅から徒歩12分の案内です。アクセスは車が便利です。

ミュージアム入口前の第一駐車場は、障害者優先駐車場で8台分のスペースがあります。内1台分は障害者用駐車区画で、それ以外の7台分は一般駐車区画と同等の駐車スペースです。施設の両脇に第二・第三駐車場、道を挟んで第四駐車場があります。

距離よりも乗降スペースを重視したい車椅子利用者は、第一駐車場1台分の障害者用駐車区画が満車の場合は、第二・第三駐車場を狙うのも作戦です。

 

○エントランス周辺のバリアフリー状況

エントランスは階段で、ややきつい傾斜の迂回スロープがあります。

出入口はバリアフリーで車椅子での出入りに問題はありません。

エントランスにあるのは、中に入って記念撮影ができる「巨大新生姜パッケージ」。

出入口の幅が十分ではなく重度障害者の大型車椅子では、車椅子ではやや出入りに苦戦します。

また中に入ったとしても、背もたれを立てた状態にしないと、パッケージの中に顔が出ません。

一般的な車椅子で、座位がしっかり取れる方なら、中に入って記念撮影ができます。

巨大新生姜パッケージ

○主なアトラクションのバリアフリー状況

「巨大新生姜パッケージ」以外にも、数多くのアトラクションがあります。

「世界一大きな新生姜ヘッド」は、その気があれば車椅子でも潜り込める構造です。

「新生姜の部屋」には、車椅子で入室可能。

「ジンジャー神社」は車椅子で参拝可能です。

 

○障害者トイレの状況

障害者トイレは「ジンジャー神社」の奥にあります。関係者以外立入禁止のロープを外して奥に進みます。

今回取材時、照明が消えていましたが、わかりやすい位置にスイッチがあるので、トイレの利用に問題はありませんでした。

スペースに余裕がある、綺麗な障害者トイレです。

 

○カフェとショップのバリアフリー状況

食事&喫茶コーナーは「カフェ・ニュージンジャー」。

スペース全体はフラット構造で、カフェ中央部は可動式のテーブルと椅子なので、車椅子での利用は可能です。

このカフェコーナーに入る動線は通路が狭く、椅子やベンチに座っている人にどいていただきながらの通行になりました。

今回はカフェで「新生姜ソフト」をいただきました。新生姜の味がします。

またカフェでは、新生姜が皿に盛られて食べ放題になっています。

 

隣接する売店「ミュージアムショップ」は、あまりスペースに余裕はありません。少し混み合うだけで、売店の奥のスペースは車椅子での移動に苦戦します。

 

○ミュージアムの歴史

新生姜発売20周年を記念して、2007年に入館料300円の有料美術館「岩下記念館」が誕生しました。

それが2015年に改装されて「岩下の新生姜ミュージアム」に変りました。

 

新生姜ミュージアムは、車椅子で利用できるオンリーワンの企業ミュージアムです。