「映画とジャスを愛した男 野口久光 シネマ・グラフィックス」は、横須賀美術館1Fの企画展示室で、2019年2月9日から3月31日の開催。観覧料は障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。
野口久光氏は1930年代から映画のポスター製作などで活躍したグラフィックデザイナー、2019年は生誕110周年にあたります。
観音崎公園の一角に建つ横須賀美術館はバリアフリー施設です。地下駐車場があり、障がい者は駐車料金が無料に減免されます。駐車場には身障者用駐車区画があります。
館内の上下階移動はエレベーター。フロア内はフラット構造。車椅子での移動に大きな問題はありません。バリアフリートイレは各フロアにあります。
「野口久光」展は企画展示室3つを使用した展示。いずれの展示室もフラット構造で車椅子からの鑑賞に大きな問題はありません。
展示は概ね製作年代順に展開されます。第一展示室は「映画ポスター・デザイナーとして」。1930年から1940年頃までの映画ポスター作品が展示されます。横文字は右から左に標記。今に知られる作品はさすがに少ない印象です。
第二展示室は「映画黄金時代のなかで」。1947年以後の作品展示です。チャップリン、フランクシナトラ、「禁じられた遊び」など、有名映画のポスターが並びます。オードリー・ヘップバーン他、スターをデッサンした作品も多数展示されます。
第三展示室は「野口久光とジャス」。展示はサッチモとの2ショット写真から。野口氏が手掛けたレコードジャケットやアーティストのスケッチ、コンサートのポスターなどが展示されます。SPレコード、LPレコード。野口氏が撮影したアーティストのフォトグラフの展示もあります。
「野口久光」展と同時に開催されるコレクション展は「三木弘」展。B1の常設展示室の一つを使った展示です。サブタイトルは「知られざる詩情の画家」。最晩年の1960年代に製作された20点の作品が展示されます。
横須賀美術館の企画展は、年間6本程度。コレクション展は年に4回展示替えを行います。「谷内六郎館」も含めて、いずれも車椅子での鑑賞が可能なバリアフリー展示です。