日本で一番巡拝が短時間でできる七福神。距離的には車椅子で七神社を巡ることができます。ただし、段差があり車椅子では参拝が難しい神社もあります。車椅子からみた日本橋七福神各社のバリアフリー状況を紹介します。
〇茶ノ木神社(布袋尊)
ビルの谷間にある神社で、周囲はフラットな舗装路面です。

ただし参拝所は2段の上。車椅子では上がりにくい間隔の段差があります。

〇小網神社(福禄寿)
趣のある社殿です。短い参道の入口に小さな段差があります。

ここはその気になれば車椅子で乗り越えられます。

参拝所は一段上がりますが、段の手前からのお参りでも問題はありません。

〇椙森神社(恵比寿神)
読み方は「すぎのもり」です。

境内へのルートは3カ所あり、内一カ所は2段の段差があります。

駐車場からのルートは、少し急なスロープ、もう一つの入口は小さな段差があります。

参拝所は2段の上で、車椅子では上がりにくい間隔の段です。

手水舎は車椅子でお浄めができないことはありません。

富塚は車椅子でお参りが出来ます。

〇末廣神社(毘沙門天)
参道の入口に2段の段があり、更に参拝所は4段の上です。

末廣神社は、一般的な車椅子利用者の参拝は困難です。

〇笠間稲荷神社(寿老神)
境内への2カ所に入口の内、一つは段差路です。

もう一つは小さな段差なので車椅子で乗り越えることができます。

参拝所は段差なくお参りができます。お稲荷様なので境内にはお狐様がいます。

〇松島神社(大国神)
ビルの中に組み込まれた神社で、バリアフリーです。

車椅子で問題なく参拝ができます。

手水舎も車椅子で利用できます。

正確には水天宮の境内に鎮座する「宝生弁財天」です。エレベーターで2Fへ上がり、そのままフラットな舗装路面を通り、車椅子でお参りができます。

賽銭箱は低い段差の上にありますが、段の手前からお参りできます。

七福神の中で、バリアフリーなのは松島神社と水天宮です。そしてもっとも苦労するのは末廣神社です。
(本稿は2020年5月に執筆しました)