奈良県庁屋上広場 車椅子で行く奈良公園 バリアフリー情報

奈良県庁屋上広場 車椅子で行く奈良公園 バリアフリー情報

奈良公園に隣接する奈良県庁は屋上が無料開放されています。県庁屋上広場は奈良市街を眺望するビュースポットして人気。車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

県庁は近鉄奈良駅から東へ300mほどの場所。興福寺とは南側で隣接。東側は奈良国立博物館に隣接し、その先は東大寺です。奈良公園で鹿と遊び、大仏殿を見るコースのルート上にあります。

奈良県庁はとても立派な建物です。その入口までのルートは、歩道から車道へと何度か渡りますが、ポイントでバリアフリー改修されて段差解消箇所があり、県庁のエントランスまで車椅子で移動できます。

県庁内に入るとすぐ左手に屋上行きエレベーターがあります。屋上も全域フラット構造。車椅子での利用に大きな問題はありません。県庁内にはバリアフリートイレがあります。

360°眺望できる屋上広場です。屋上に出た最初の向きは南、興福寺側です。興福寺の五重塔がよく見えます。東向きでは東大寺や若草山、東大寺の大きな大仏殿を眺めることができます。北向きは奈良の市街地で、高い建物が全くありません。西向きは平常宮跡や市街地、遠くには生駒山。奈良中心部から360°の眺望を楽しめます。

屋上広場のエレベーターホールの上に、さらに高い位置の展望台があります。ここは階段のみで、車椅子では行けません。上の展望台からは、絶対的な高さの違いではなく、屋上広場のふちが視野に入らないため、よりよい眺めに感じます。階段は2フロア分相当です。

県の職員食堂は一般利用可能です。セルフサービスのカフェテリア方式で、席自体は車椅子で利用できる、一般的な稼働式テーブル席です。

屋上広場開放時間は原則平日が8:30、土日は10:00からで17時まで。例外の日があるので県庁HPで開放時間を確認して利用してください。

(本稿は2018年6月の取材に基づいています)