東京都港区白金台の東京都庭園美術館で「奇想のモード」展が始まりました。会期は2022年1月15日から4月10日まで。コロナ禍の中1月15日時点の状況は、庭園は公開中止、「奇想のモード」展は事前予約制、ただし障がい者減免制度対象者(本人と介助者2名まで)は事前予約不要、駐車場は通常通り利用できます。期中に開催要領が変更されるかもしれません。最新情報を確認してください。
東京都庭園美術館の障がい者企画「障害のある方対象 アート・コミュニケータとめぐる庭園美術館」は、2月28日に開催予定です。1月16日現在、まだ参加申し込みを受付しています。午前の部と午後の部があり、各回10名と介助者1名まで参加できます。
旧浅香宮邸のエントランスは段差構造で、車椅子で観覧する場合は簡易スロープを2回利用します。また2F内部にも段差があり簡易スロープを利用して観覧します。バリアフリートイレは本館と新館にそれぞれ用意されています。
「奇想のモード」は旧浅香宮邸を舞台に、「装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」をテーマにした奇想作品が展示されます。本館1Fの最初の展示はダリの「描き出しのあるミロのヴィーナス」と「炎の女」。いずれも諸橋近代美術館からやってきました。今回のテーマを象徴する作品です。
展示は8つのパートで構成されます。チャプター1は「有機物への偏愛」。玉虫のブローチ、ライチョウの足のピン、猿の毛のヘアアクセサリーなどが展示されます。大きな展示品は車椅子から問題なく鑑賞できますが、ブローチなどの小物品は、やや車椅子目線よりも高い位置に展示されている作品もあります。
チャプター2は「歴史にみる奇想のモード」。極端に小さい「コルセット」や「纏足靴」などが展示されます。
チャプター3は「髪へと向かう、狂気の愛」。人毛を使用したブローチやブレスレットなどが展示されます。
チャプター4は「エルザ・スキャパレッリ」。ブローチやドレスなど氏の作品が展示されます。
チャプター5は「シュルレアリスムとモード」。マン・レイやダリの作品、マネキンなどが展示されます。
チャプター6は「裏と表」。ドルチェ&カッパーナのネックレスなど「発想は覆す」作品が展示されます。
チャプター7は「和の奇想」。コウモリ、ムカデ、ヘビの帯留などが展示されます。
チャプター8は「ハイブリットとモード」。新館の展示は写真撮影可です。
副題は「インスピレーションの奇想」。
様々な奇想が展示されます。また新館のギャラリー2では、視覚の奇想を楽しめる展示があります。
いつも通り、車椅子では途中で簡易スロープを利用しますが、一部の小物展示品を除き、「奇想のモード」は車椅子で観覧できます。