東京都檜原村に2021年11月オープンした施設です。廃校になった小学校の跡地に、小学校のような雰囲気がある美術館が新築されました。檜原産の木材をふんだんに活用した空間で、小さな子供と家族が遊べる「体験型美術館」です。

美術館と称していますが、内容は幼児向けの有料遊戯施設です。館内1Fと2Fの遊べるエリアが有料で、1Fのミュージアムショップと2Fの「さとやま食堂」、屋外施設は無料エリアです。有料エリアの入館料は障がい者減免制度があり、障がい者本人が無料に減免されます。

幼児を連れた家族の利用を想定した施設なので、大人の車椅子利用者の来館は、積極的には想定されていません。そういう意味では新しい施設ですが、車椅子で利用する場合、バリアフリー面では注意すべき点があります。
アクセスは車が便利。山の傾斜地に建つ施設です。第一駐車場と第二駐車場と、1台分の身障者用駐車場があります。

第一駐車場は未舗装路面の駐車場で、そこから階段を上がりエントランスに向かいます。階段の横にスロープ路が設置されていますが、ベビーカーの利用を想定したスロープ路で傾斜がきつく、車椅子での通行は苦戦します。

車椅子利用者向けの身障者用駐車場は、エントランスと同じ高さの場所に1台分用意されています。ここに来るまでの車道は狭く、駐車区画の周囲もスペースに余裕がありません。大型の福祉車両の利用は困難、普通車でも運転が苦手なドライバーは苦戦します。駐車区画もそれほどスペースに余裕はありません。特に車両後部のスペースは狭い身障者用駐車区画です。

身障者用駐車区画からはフラットに施設エントランスに移動できます。

移動ルートの段差はすべて解消されています。

エントランスに続くウッドデッキもフラットな構造です。

檜原森のおもちゃ美術館は、土足禁止の施設です。入口で靴を脱いで入ります。エントランスに段差はありません。土足エリアで車椅子のタイヤを雑巾で拭いて、土足禁止エリアに車椅子のまま移動できます。今回取材時は、美術館側で雑巾を用意してくださいました。

檜原森のおもちゃ美術館は2フロア構造の施設で、エレベーターがあります。このエレベーターの積載荷重は200kgまでで、それ以上重い電動車椅子は利用できません。

かごはホームエレベーターサイズで、一般的なサイズの車椅子1台と介助者1名でほぼ満員になります。

バリアフリートイレは、1Fのエレベーター横にあります。
無料エリアの1Fミュージアムショップはフラットな構造で、車椅子で利用できます。様々な木製おもちゃが販売されています。

2Fの「さとやま食堂」は可動式のテーブル席があるので、席を選べれば車椅子で利用できます。

有料エリアは元気な幼児向けの施設なので、車椅子向けではありません。車椅子では無理のない範囲での利用になります。

屋外にツリーハウスのような施設があります。

ツリーハウスへの入口に段差がある箇所があります。ここを乗り越えられれば、車椅子でツリーハウスに近づけます。

2F「さとやま食堂」の窓から、ウッドデッキとツリーハウスの全貌を観ることができます。

今回取材したのは日曜日のお昼ごろ。第一駐車場は満車で、有料エリアはかなりの混雑、食堂はウェイティングがかかっていました。檜原森のおもちゃ美術館は、開館以来大人気の施設です。
檜原村産のジャガイモを使った焼酎の醸造工場を併設した「ひのはらファクトリー」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2022年1月に執筆しました)