「KITANAKA BRICK& WHITE」は、馬車道駅の真上に2020年に開業した施設です。高層マンションの低層にある商業施設と別棟が2棟あります。もちろんバリアフリー設計ですが、少し変わった構造です。車椅子からみた現地の状況を紹介します。
馬車道駅の2番出口地上行きエレベーターで上がると、エントランス前に出ます。ただし短距離ですが、屋根のない区間を通行します。
地下駐車場がありますが、施設の利用による駐車料金のサービスは、現在案内されていません。駐車料金の障がい者減免制度がある横浜市営馬車道駐車場から近く、133号線を渡った先に駐車場の地上行きエレベーターがあります。
メインの商業施設が「KITANAKA WHITE」、ビルボードやギャラリーが入る別棟が「KITANAKA BRICK NORTH」、そして1926築の文化財を活用した「KITANAKA BRICK SOUTH」はシェアオフィスです。
メイン商業施設「KITANAKA WHITE」の1Fと2Fにバリアフリートイレが各1つあります。場所はやや分かりづらいところで、1Fはスーパーマーケットの裏側、2Fは手動ドアを開けて建物の中央部に進んだ場所です。2Fのトイレを確認しましたが、スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。新しい施設なので綺麗なトイレです。
1Fのバリアフリー状況です。「KITANAKA WHITE」と「KITANAKA BRICK NORTH」の間が、開放的な中通り空間になっています。駅の反対側は、みなとみらい地区を臨む構造で、正面にワールドポーターズが見えます。ここにパン屋など、幾つかのお店が並びます。「KITANAKA WHITE」の2Fにつながるエレベーターは、駅側とみなとみらい側の2ヵ所にあります。
スーパーマーケットがある側のエントランスにはスロープが用意されていて、特にバリアフリー上の問題はありませんが、車椅子マークのインターフォンが設置されています。
エレベーターで2Fへ上がります。
「KITANAKA WHITE」の2Fは、飲食店やCVSなどが営業しています。
そしてみなとみらい地区を眺望するテラスが整備されています。
簡易な展望台があり、スロープが用意されています。
今回は昼間に取材しましたが、おそらく夜景がとても綺麗なテラスでしょう。飲食店の窓からも、夜景を楽しめるはずです。
利用目的次第ですが、飲食店など一般的な店舗と景観を楽しむなら、「KITANAKA WHITE」の利用になります。その場合、トイレの場所が少し分かり難いので、確認して利用して下さい。
「横浜ランドマークタワー」のバリアフリー状況を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2021年1月に執筆しました)