蛍が舞う自然公園。埼玉県北本市にある北本自然観察公園は、32.9haの広さがある里地里山がそのまま残された公園です。園内は散策路が整備され、そのままの自然に触れることができます。
ただし散策路は自然のなかの未舗装路。舗装路は入口近くの一部だけで、すぐに激しいデコボコがある未舗装路になります。
散策路は車椅子では通行できない荒れた路面です。
車椅子での園内散策路の通行は困難です。車椅子利用者は園内にある埼玉県自然学習センターの利用に限定されます。
埼玉県自然学習センターは入館無料の施設。2フロア構造の施設で、1Fが自然解説の展示室など、2Fが展望室などです。
1Fには北本自然観察公園の動植物を紹介する小規模な展示があります。
簡単な展示ですが、内容は大人でも十分に楽しめます。一見の価値はあります。
館内のエレベーターで2Fへ上がると、園内を見渡す展望室になっています。車椅子ではここから里地里山を眺める見学になります。今回取材時の状況では、現地に望遠鏡はないので、興味のある方は持参することをお薦めします。
埼玉県自然学習センターのバリアフリー状況です。自然学習センターのエントランス前に、身障者用駐車スペースが2台分用意されています。予約は不要。一般車両進入禁止のマークがある北本自然観察公園入口を、車で進み利用します。
バリアフリートイレは、埼玉県自然学習センター1Fに用意されています。
スペースは余裕があるトイレで、ウォシュレット付き便器が備えられています。ユニバーサルベッドはありません。
なお北本市の名物であった樹齢200年の「エドヒガンザクラ」は、2019年に倒伏してしまいました。現在ではその雄姿を仰ぐことが出来ません。
北本自然観察公園は車椅子で散策することはできませんが、埼玉県自然学習センターはバリアフリー仕様です。
(本稿は2021年5月に執筆しました)