埼玉県加須市、渡良瀬遊水地に面したスーパー堤防上にある「道の駅きたかわべ」は、2019年4月にリニューアルオープンし、2020年4月に「道の駅かぞわたらせ」に名称変更されました。現地のバリアフリー状況を紹介します。
「道の駅かぞわたらせ」は2004年に開業した施設です。リニューアルで、直売所とレストランは全面改装されました。また「スポーツ遊学館」の1Fに、ショップとパン屋が新設されました。
駐車場、トイレ、休憩棟は、大きな改修は行わていません。
施設は商業棟、「スポーツ遊学館」、休憩棟、トイレ棟で構成されます。
身障者用駐車区画は、一般駐車場とは離れたトイレ棟の前に2台分あります。
駐車区画の横にハーフサイズの屋根がある構造です。
バリアフリートイレはトイレ棟内に1つ。そして「スポーツ遊学館」の2Fに1つあります。
どちらもシンプルな設備のトイレです。
リニューアルされた直売所棟内のトイレは一般用だけでバリアフリートイレはありません。
車道と歩道に段差がある構造の施設です。その基本構造は変わりませんが、リニューアルにより段差解消箇所が増設されました。従前よりも施設間の車椅子移動ルートが増えています。
「物産店かぞ市場」と「お食事処さくら食堂」は、車椅子で利用しやすいバリアフリー施設に変りました。
床面はフラットで店内スペースに余裕があります。ショップとレストランの中間にある出入口が自動ドアです。お食事処さくら食堂は、セルフサービスですが、可動式のテーブル席です。
また商業棟前の中庭スペースが広々したバリアフリー空間に変りました。
「スポーツ遊学館」の1Fに誕生したショップの情報です。
「三県境ショップ さいぐんと」は、埼玉県、栃木県、群馬県の物産店。出入口は段差がなく、店内はフラットで、スペースに余裕があり、車椅子での利用は可能です。
元々スポーツ遊学館の業務であった、自転車やカヌーの貸し出し業務はこのショップで受け付けます。
「パン屋さん はあと」もフラットな構造です。ややスペースは狭くなりますが、混雑していなければ車椅子での利用は可能です。
「スポーツ遊学館」の3Fは展望台です。エレベーターが1基あり、車椅子で利用できるバリアフリー構造です。
車椅子目線で、渡良瀬遊水地を眺望できる展望台です。
展望デッキはフラットな構造です。
ハート状のオブジェは、渡良瀬遊水地の形と同じです。
24時間利用可能な休憩棟があります。
フラットな構造で、車椅子での利用は可能です。
「道の駅かぞわたらせ」のショップとレストランは、リニューアルにより車椅子で利用しやすい施設に変りました。
(本稿は2021年2月に加筆修正しました)